- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479793595
感想・レビュー・書評
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<閲覧スタッフより>
「キャリア」は「人生」ではない。キャリアを見つめながら人生について考えてほしい、と筆者は言います。大学生「A君」と「私」の対話形式でキャリアと人生、その成長の過程を綴っています。
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所在番号:159.4||サカ
資料番号:10216825
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どんな生き方を選んだとしても、最初から最後まで順風な人生なんてありえない。人生は入口ではなく、選んだ道でどう生きていくかで決まる。
自分の考えた通りに生きなければならない。そうでないと、自分が生きた通りに考えてしまう。 -
対話式で小説みたいに社会人の進路の決め方を教えてくれるから読みやすかった
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将来について、大学卒業後の進路について悩んでいる私にヒントをくれるメッセージがたくさんあった。いろいろ考えさせられたし新たな発見もあった。
これまでの人生を振り返ると周りの意見や一般常識を鵜呑みにしてきたように思う。これからは自分の頭で考えることを大切にしたいとこの本を読んで強く思った。そのために日々考える練習を積みたい。 -
学生も今のうちに読んでおくべき良書
評者は、社会人になってから、もう一度読むつもり。 -
人生の迷いかた
迷うのはいいことだと思う。 -
著者であるメンターと架空の学生が
就職やキャリアや転職などについて、
本音を交えたコーチング形式の対話で
進んでいくので、読みやすく頭にすっと入る。
それぞれのテーマはある意味答えがないので、
お互いに悩みながら答えを探していくのが
リアリティがあった。 -
キャリア形成について。
筆者に対しある青年がキャリア形成について相談するという対話形式で話が構成されている。就職活動にはじまり、内定、入社、昇進など会社内でのキャリア形成の節目ごとに約10年が綴られている。
話としては現実的な折り合いをつけながら、それらを前向きにとらえていこうという結論で締めくくられている。この本の本題はそこではなく、その結論に至るまでの経緯を10年というスパンの中でシミュレーションしていることだ。タイトルどおり"どう迷うか"の一事例を見ているようだ。 -
モチベーションの低い後輩と勤務する今、彼に対してどういう言葉をかけて発奮させようか、と考えながら書店の棚を眺めていたときに見つけた本です。
大学生から社会人としてキャリアを積んでいくAくんと著者との対話を通じて、成功の定義、会社の選び方、転職を決めるに当たって考えるべきこと、MBAについて、等のテーマで論を展開する本です。
なかなか難しいテーマで二人の話が展開されています。社会人になって10年以上経つ私ですが、話に加われそうになりほど解をみつけることが難しいテーマです。
そもそも解を見つけられない、個々人がこうやるというビジョンを設定するための手助け、という感じで各章締めくくられているので、これぞ経営学系の展開だと思いました。
ハッ!とする言葉が随所にちりばめられていて、この書を購入してよかったなぁ、と感じました。 -
一対一の会話形式で進められていて読みやすかった。
漠然と自分の将来について不安を感じた時に
この本を読めば、考えるきっかけになって良いかも。
日頃からキャリアについて興味があって考える習慣がある人にとっては
少し物足りない内容かもしれない。 -
教員からのリクエスト
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とても読みやすくて、示唆に富んだ本だと思う。自分の頭を整理するのにいい。あと、ビジネス経験のある目上の方の意見を、ゆっくりきかせてもらう体裁なのでしっくりくるのかも。
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MBAが必ずしも大事だとは限らない。
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【新刊情報】きみたちはどう迷うか 159/サ http://tinyurl.com/8h669x7 仕事人生は選択の連続。人生で成功したい、進路に悩んでいる、もっとビジネスを学びたい…。ひとりの若者がマネージャーになるまでの物語を通して、キャリア開発に必要なことを説く。 #安城
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自分で考えた通りに生きなければならない。
そうでないと、自分が生きた通りに考えてしまうーーー。
すべてはコレです。 -
著者の先輩の息子(A君)と著者のやりとりを追った一冊。
A君は大学生から社会人となり、その年齢で悩みや課題は変わってくる。それを著者に相談していく。
節目節目で訪れるキャリアや生き方の悩みに共感する若手社会人も多いのでは。 -
「A君」と先生役の「私」の対話形式のビジネス書。会話形式なので頁をめくるテンポは快活だった。仮想的な設定だが、このようにタイミングよく助言を得られるA君は恵まれているといえる。これから就職しようとする人々に向けて書かれているが、キャリアの中間点付近にいる人にも気付きを与えてくれるはずだ。特に89頁コラム2の人間の成長、7つのステップは参考になる。年齢・職務経験年数でなく、「やりたいこと」を軸にした段階は大切な内容だろう。以下に引用する。
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人間の成長、7つのステップ
色々な人が色々な形で述べてきたことですが、人間の成長はステップで考えることができて、それぞれ異なる意味を持ちます。もちろん、このステップが絶対というつもりもないし、例外も多数あるでしょう。まあとにかく、自分の考えを整理するために、ここにまとめておこうと思います。
とても大事なことは、以下に紹介するそれぞれのステップは「すばやく駆け上がればいい」というものではなさそうだというところです。それぞれのステップにおいて「これでいいのだろうか?」と悶々と悩むことを通して、次のステップで活躍するための武器を鍛えるという側面があるように思うからです。
1.やりたことが見えない段階
一説に、世界には3万種類の職業があると言われます。であれば人間が、自分の適職探しに悩むのは当然のことです。色々と悩んだ結果として選んだ職業も、それが本当に自分のやりたいことなのかと尋ねられれば、なかなか自信をもってYESと答えられないこの段階は、多くの人に共通して訪れると思います。
この段階では、地味な業務の積み重ねを通して、社会人としての土台を築きます。そうした活動を通して、世の中にはどのような仕事があるのかを「観察」することになるでしょう。そして多くの「隣の芝生」に目移りして、落ち着きを失ったりもします。ここではとにかく若くして活躍するライバルの話を見聞きしたぐらいで「焦らない」ことが重要だと思います。先は長いのですから。
2.できることをしながら、やりたいことを探す段階
与えられた仕事をこなしながら、周囲の信頼を積み上げていく段階です。周囲の信頼があると、与えられる仕事が多様になってきて「経験」として多くの仕事に触れることになります。多くの仕事に触れれば、徐々にではあっても、自分はどういう仕事が好きで、どういう仕事が嫌いなのかが見えてくるでしょう。この段階では、仕事の中で遭遇する「ちょっとした面白さ」を見逃さないことが大切だと思います。
へんに焦って、与えられた仕事も満足にこなせないうちから、他の仕事をやりたがったりしても、こうした環境は得られません。どのステップでも同じことですが、現在手掛けている仕事の品質にこだわれない人は、周囲から信頼されませんよね。なにをやるにせよ、周囲の人に助けてもらうことが必要だとすれば、これは致命的なことになります。
3.できることを、やりたいことに近づける段階
人間は、どうしたって「やったことのあること」しか上手にできません。だから、与えられる仕事というのは、必ず「今の自分にできること」です。そこからしか、自分の可能性は広がらないということを理解する必要があります。
とはいえ「今の自分にできること」は、資格を取得したり、スクールに通ったりして、少しずつではあっても自分で増やすことができます。そうすれば「今の自分にできること」にレバレッジをかけて「やったことがないこと」にチャレンジさせてもらえる機会も増えるはずです。
4.やりたいことをやる段階
前のステップがうまく回転しはじめると「自分にできること」と「やりたいこと」の重なりが増えてきます。雑務から解放されることはないものの(それは生涯を通してありえない)、朝、会社に向かうのが楽しみでしょうがない段階になります。
実感ですが、この段階に到達できる人は、意外と少ないように思います。個人的には、ステップ3と4の狭間でもがいている人の手伝いができたらと考えることが多いです。ここを分けるカギは「自らの成長を実感できること」だと思います。プロの棋士は、将棋の決着がついてから「差し手の振り返り」を行いますよね。ああしたことが、自らのキャリアを考える個人にも必要だと信じています。
5.やりたいことをやりながら、すべきことを探す段階
「やりたいことをやる」というのは、別に楽だったりするわけではなく、むしろかなりつらいことが多いような気がします。それでも全体としては充実感があって、明日も頑張れる状態がずっと続くような「希望」みたいなものと常に一緒にいられる段階です。
この段階に至っている人に共通するように思われるのが「自分さえよければ、それでいいのか?」といった疑問を持っているということです。それは「他者を気にかける余裕がある」というのとは違います。自分の命がいずれ終わることを強く認識し、なにかを残したいといった感覚に近いのではないでしょうか。
6.やりたいことを、すべきことに近づける段階
ボランティアなど、利他的な社会貢献活動に参加して、成果が出せる段階です。社会貢献活動は、まだ社会人経験が少ない若手でも実行することが可能ですが、その場合は「労働力」を無料で提供しながら、その対価としてお金ではなくて経験をもらうという関わりかたでしょう。
それに対して、それなりにキャリアが進んでいるこの段階での社会貢献活動への関わり方は「労働力」ではなくて「スキル」の提供になっていることが多く、短い時間の関わりでも、レバレッジが効くことがあるように思います。そうした経験を通して、自分の持っているスキルが、どのような社会的問題に対してポジティブな影響およぼすことができるのかを認識していきます。
7.すべきことをする段階
やりたいことをしながら、それがそのまま優れた社会貢献になっていて、かつ、その活動から、自分や家族が生きていくための対価が得られるような段階です。おそらくは、この段階に至ることがキャリアの(1つの)ゴールではないかと思います。
最後に、繰り返しになりますが、これらのステップは「すばやく駆け上がればいい」というものではありません。晩年まで、下位にあるステップで実力をためこみ、あるきっかをもって一気にステップを駆け上がっても、それは個人の人生として、誰に恥じるところもないものだと思います。大切なことは、こうしたキャリアのステップを意識しつつ、今の仕事に集中して、どのステップにおいても、周囲の信頼を裏切らないことでしょう。
できること、やりたいこと、すべきこと。この3つの重なりを求めて悩み苦しむことから逃げることだけは、してはいけないことのように思います。
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第3章は「会社は民主主義じゃない」とある。もしかしたらこの民主主義が通る組織があるかもしれない。それは、教授会や職員会議を設けている大学とか学校と呼ばれるところが真っ先に浮かぶ。でも、家元制度+民主主義のような感じなのだが。 -
筆者とA君との対話を通じて、キャリアと人生は違う(キャリアは衛星の様なもの)、より良き選択を得る為に考えぬくことが大事、ということに気づかされる一冊。以下メモ。(1)誰にでも火種があるんだよね。まずは、そういう自分の中の火種を、自分を超えた大きな問題に対する怒りとして認識すること。そして、その火種に着火するようにして生きること。(2)できることやりたいことすべきこと。3つの重なりの中で迷うことが大事(3)選択は時間ではんなく自分で行わせるという意思。
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印象に残った言葉・・・誰にでも火種があるんだよね。まずは、そういう自分の中の火種を、自分を超えた大きな問題に対する怒りとして認識すること。そして、その火種に着火するようにして生きることが、最終的には自分のキャリアを自分と調和したものにしていくんだと思う。