のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480024442

感想・レビュー・書評

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  • こんなにも好き勝手に生きてる人
    稀じゃなかろうか。
    水木さん、計り知れないです

  • わたしの生きていなかった時代
    今よりも圧倒的に遊ぶものが存在しなかった時代。

    物質的には豊かではない、遊ぶことを探すしかなかった時代
    死や妖怪等いまは滅多に出会うことのできない物があふれていたんだと思わせてくれる。

    昔ドラマでやっていて今もはっきりと覚えている。

  • 読んでいると、自分もまるで田舎の砂利道をのんのんばあと一緒に歩いているかのような気分になってきます。<br>
    私の生まれ育った故郷も竹藪や林が多く、藪に踏み分け入れば柵も無い溜池や蜜柑山の点在する地域でした。<br>
    晴れているのに雨が降っている「狐の嫁入り」の話などは、子供の頃に小母さんが話してくれた様子とよく似ています。だから「のんのんばあは笑いもせずにまじめな顔でいうから」という雰囲気が何となく分かる気がするのですよね。<br>
    戦前は美徳だった「信心深い」という心は、戦後、効率化が求められて経済優先になるにつけ「うさんくさいもの」になり下がってしまった感があるのですが、同時に、見えないものを見る力は明らかに低下している感じがします。<br><br>

    でも本当はみんな、妖怪を見たい気持ちがあるんじゃないかな。<br>
    そうでないと、町ぐるみであんな立派な妖怪ロードを作ったりはしないと思うのです。<br>
    妖怪を見ながら歩いていると、異世界散歩をしているようで楽しいんですよ。水木しげる記念館の前に一番堂々と立つのは「のんのんばあと幼い頃の水木しげる像」です。<br>
    代表作である「鬼太郎」より目立つポジションにのんのんばあが居るところが、いいセンスしてますよね(笑)<br>
    水木氏の「原点」ここにあり というのがさりげなく主張されている気がしました。

  • この時代で生きたかった。この時代を生きていない自分でもどこか懐かしい。

  • NHKでドラマもやってました。
    日常には不思議なのもがあふれているし、同時に死にとても近い。

  • ノスタルジー。小さな頃にテレビでやっていて、これをきっかけに私も妖怪や不思議な世界に魅了され始めました。

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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