- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480033659
感想・レビュー・書評
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▼食欲のないときに読むといいんじゃないかと思うエッセイ集。
▼傑作ばっかり読んでいる時に緩衝材にするといい感じ。いや、緩衝材にはほんとはもったいないんだけどね。
▼森茉莉のエッセイを緩衝材に使えるなんていい時代だなあ。ブックオフで150円だよ。マジで。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めての森茉莉。
こういう、「貧乏贅沢」の精神はちょっと見習いたい。
「贅沢」=悪徳、としない。意識とか、根本的価値観の贅沢。
選集なので、ちょっと重複する内容が多いかな?と思うのですが、
これらの文章で何度も語られている食べ物にそれだけ思い入れがあった、とも取れる。
食べてみたいものNo,1はウフ・ジュレ!(半熟卵入りのコンソメのゼリー)
パリの生牡蠣、ドイツのプラムと梨のコンポート。
お酒はヴェルモット。
終わりの方に乗っている、森茉莉自身の献立覚え書きを、わからない部分をいろいろ想像しながら
再現するのが楽しい。
チョコレートの包み紙やヴェルモットの空き瓶、花の砂糖菓子への愛着など、おちついた少女趣味がまたいい感じ。
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<楽しむ人>になりなさい。
贅沢な精神をもちなさい。
陶酔(うっとり)をやめないで。
胡桃、微温湯、洋盃、胡椒色、瓦斯。
ことばのエロティシズム。 -
家事はまるきり駄目だった茉莉の、ただ一つの例外は料理だった。オムレット、ボルドオ風茸料理、白魚、独活、柱などの清汁…
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貧乏なぜいたくもの。本当の贅沢についていろいろ考えたくなったり、偉いおとうさんを持つ人の人生の不思議を思ったり。食いしん坊な人の美味しいものへの情熱ってすごいなあ、と、それほどに食に執着のない私は思うのでした。
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こればっかりは文庫本でいつでも持ち歩き執拗なまでに何度も読んでいるので紙がぼろんぼろんになっている。私も根っから貧乏サバラン。
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おいしいお茶を入れて、何度も読み返したくなる本
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これで、森茉莉さんの魅力にはまりました。
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食に対するこだわりと美意識が、かように呼応しあっている例も少ないだろう。
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森茉莉さんは今のガーリー、乙女系女子の始まりのような方です。生活が楽しくなる素敵なエッセイ