ノラや―内田百けん集成〈9〉 ちくま文庫 (ちくま文庫 う 12-10)

著者 : 内田百けん

• 筑摩書房 (2003年6月10日発売)

感想・レビュー・書評

[zenteiさんの感想 · 2011年10月22日]

全編ネコの話し。いつのまにか、家族の一員となったようなノラ猫への愛着。それは生活リズム、生活パターンをも変えていく。帰ってこなくなったノラをとてもとても心配し、時に涙も流す。捜索願も出す。ノラだけど、かけがえのない存在となったのだ。ペットを飼ったことのある人なら共感できるものがある。存在の不思議。

[いとーさんの感想 · 2011年5月28日]

ノラとカルツへの愛情がひしひしと伝わってくる。ノラと暮らす前の猫に関する作品も入っていて、対比が面白い。

[ayafjさんの感想 · 2011年5月26日]

百けん先生のノラに対する気持ちが嫌と言うほどさらけ出されていて、読んでいて苦しくなるほど。

[くみくぅさんの感想 · 2011年5月8日]

百閒センセイの くるおしいまでの猫愛。
というか 愛。というか それにまつわる 苦しみ。 哀惜。

可愛がっていた 猫 がいなくなって、
立派な大人が 何につけても その猫を 思い出し、泣く。
そんな 哀れで 切なくて 悲しくて おかしい本。

[xxchiexxさんの感想 · 2010年10月25日]

泣けて、泣けて、泣けて。先にすすめず。
のらや、のらや。

[murao-sama-heさんの感想 · 2010年10月1日]

「阿呆の鳥飼」収録の『泣き虫』の中で「私はたった一匹ずつの猫のせいでこんなにひどい目に遭う」と言った百間の、その「ひどい目」の軌跡。猫の好き嫌いに関わらず、いなくなったり死んでしまったりしたものにみっともないほどすがっていく姿に涙してしまいます。

[あや0212さんの感想 · 2010年9月29日]

ノラを探しているあたりは今で言うペットロス症候群ってやつかなー。
ノラがいなくなって、クルが居ついて・・・・
クルの最期のあたりは涙ぼろぼろ。
(10.11.12)

運動会のお供に連れて行って読み始め
(10.09.29)

[ちりとりさんの感想 · 2010年8月29日]

再読してみた。
内田百けんの自分とのつき合い方が好きだ。
受け入れて、でも突き放して観察。決して卑屈にならず。

[twitter猫フェアブックリストさんの感想 · 2010年2月15日]

猫好ならずとも、大切な人をなくした経験に重ねて、つい百鬼園先生に感情移入してしまいます（chikumashoboさん）

[ナチさんの感想 · 2009年11月24日]

猫好きの自分は絶対に泣くだろうから読みたくないとしばらく遠ざけていたけど、やっぱり魅力にあらがえず読了。案の定、爆発する勢いで涙と鼻水が噴き出てしまった。