会社の値段 (ちくま新書 581)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062895

感想・レビュー・書評

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  • 米国的 (1)単純明快に数字で判断するのを好む「経済合理性」、(2)ルール化を大切にする「法の支配」、(3)でたとこ勝負で決断がはやい「スピードは力、時は金なり」
    企業価値 = C/(r-g) , C=現在のキャッシュフロー、r=リスク、g=成長性

    「企業価値」とは誰にとっての価値か?誰が判断するのか?
    「会社の存在そのものに価値の価値、すなわち社会における存在価値」は答えになっていない。会社は仕組みであって目的ではない。
    企業が価値を生んでいない場合にその責任が経営者にあるならば、企業価値を創造するのは経営者である。リスクを背負い、厳しい決断を一つ一つ下して、結果責任をとる。この役割を担っているのが経営者であり企業価値の創造者である。
    企業価値創造の担い手は経営者であり、その経営者の評価は株主が行う。
    PER = 株価/一株当たり利益、
    言い換えるとPER = 会社の値段(株式時価総額)/会社の利益
    会社の値段 = 会社の利益 X PER
    PERという倍率は、(r-g)という現在価値への割引率の逆数と同じ。例えばPER20倍は、(r-g) が5%ということ

    外の人たちに、自分たちの考え方、やり方をきちんと説明するのが礼儀であり務め。説明責任。

  • 1/29/2015 森生先生のfinancial reorganizationクラス受講をきっかけに、久々に再読。ファイナンスで扱うどんなに難しいケースも、実は全て基礎に根付いていると仰っていた。本書は、ファイナンスで抑えておかなければいけない基礎の基礎となる理論からニュースに出てくるような買収や投資家の視点まで、本質をついた解説によって分かりやすく読み進められる良書。「MBAバリュエーション」とセットでいずれも良書。

    ---

    「企業価値」という言葉は日本独特の表現、アメリカ人に言うと、「何それ?」という反応が返ってくるらしい。

    本書では、会社に値段をつけることにより資金の流れがよくなり、経済活動が活発になること、そして正しく値段をつけなうと、いかに社会、経済が混乱するかということを論じ、なぜ会社に値段をつけるのか?会社に値段をつけるというのはどういうことなのかを根本まで徹底解説。

    この不透明な時代に新しい資本主義のあるべき姿に向けて、日本人が主体的に投資して発展していく将来のビッグピクチャーを示してくれる。

    グロービス定量分析松本先生のお勧めの一冊。

  • 会社の企業価値の算定方法、M

  • 今の仕事では、会社の分析や評価を正しく行なうことが
    必須の能力。時価総額以外の指標もわかりやすい説明で
    理解が深まった。
    読み終わった後も、迷ったら読み返しそうな本になりそう。

  • 財務諸表の読み方。アメリカ流の株式会社についての考え方。会社の客観的な値段などは存在しない。EBITDA。M&Aの例などから会社の値段を主観的に推測する。M&Aがおこるときは会社の経営権の争奪戦になり、結局争点はどちらの経営者の方が株主価値を高めれるかという問題に還元される。

  • 企業価値の意味や算定が分かり、かなり好い本です。

  • 株式会社は誰のもの?企業価値とは?といったところについて、分かりやすく書いてある。これらに関心がない人がはじめて読むのに適している。この本を読んで、企業価値評価、ファイナンスについて興味が出てきた。

  • 前提として入門書を一通り読んだ方がよいかも

  • コスパがよい。2500円出してMBAバリューエーション購入するなら断然こちら。情報もまあまあ新しくわかりやすい。

  • 2008.5.27読了

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著者プロフィール

森生 明(モリオ アキラ)
グロービス経営大学院教授
1959年大阪府生まれ。83年京都大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。86年ハーバード・ロースクールにて修士号取得。91~94年ゴールドマン・サックスにてM&Aアドバイザー業務に従事。その後、米国上場メーカーのアジア事業開発担当、日本企業の経営企画・上場担当を経て独立。西村あさひ法律事務所およびベンチャー企業の経営顧問・外部役員を務める。テレビドラマと映画版の「ハゲタカ」を監修。2013年よりグロービス経営大学院教授。長年にわたって、総合商社や金融機関、グローバル展開を進める大手企業など、ファイナンスの最前線に立つ実務家たちに企業価値算定・M&Aの研修を行っている。著作に『MBAバリュエーション』(日経BP社)、『会社の値段』(ちくま新書)がある。

「2016年 『バリュエーションの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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