双極性障害: 躁うつ病への対処と治療 (ちくま新書 762)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064653

感想・レビュー・書評

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  • 双極性障害について、かなり突っ込んで書かれている。分かりやすいとは言い難いが、双極性障害は未知な所が多すぎて、治療も対処療法しかないということ。うつ病に比べても、圧倒的に情報が不足していること。そう言う事をかき集めてまとめあげている良書。

    双極性障害の患者として、理解はできなくても知っておく必要はあるだろう。

    医学的な入門書にもなると思う。

  • 最新の躁うつ病に関する本です。医学的な治療だけでなく,社会生活の障害,復職,自殺予防などについても書かれている。当事者を対象にした講演会の内容もあり,わかりやすい。

  • 私は双極2型障害と診断されています。

    私のような急速交代型に有効だと報告されている甲状腺ホルモン剤や、双極性障害のうつ状態の第一選択薬となることが期待されているルラシドンなど、私の知らなかった治療薬があることを知りました。

    色々な薬を試しても、ある程度以上、うつ状態が改善されずにいる状態に光明を見いだせるかもしれないと思いました。

    先月、担当医が代わったばかりなので、どんなタイプの先生なのかしばらく様子を見てから、こちらの本で得たことをお話してみようかと思っています。

  • 2008年の本。DSM-Ⅳの時代。ラモトリギンが発売されたあたり。エビリファイに双極性障害の適応がなかった時。(躁状態に対する適応は2012、うつ状態に対する適応は2013)
    双極性障害の原因に、ミトコンドリア異常説が認められつつあると記述。いまはどうなんだろ。

  • 難しい話も意外に簡単に理解できるように解説されている。

  • 双極性障害に関し、症状から治療法、現在の研究動向に至るまで全般的に網羅されている。個別のケースも幾つか載せられており、参考になる。

  • 基礎的な概念から最新の研究動向までわかりやすい。最後の講演も単なる説明でなく、家族会に支援を呼び掛ける意欲が伝わる。

  • 平易でわかりやすくて良い

  • とても読みやすい。勉強用によい。
    講演録がついている、そのまま活用したい。

  • 「躁うつ病」の啓蒙書。生物学的研究者の本であるが、この分野で長年、啓蒙活動も行い、臨床もされているだけあって、現在の治療や研究がすごくわかりやすくお勧めです。

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著者プロフィール

順天堂大学大学院医学研究科 精神・行動科学 主任教授。1988年に東京大学医学部卒業後、同附属病院にて臨床研修。滋賀医科大学附属病院精神科助手、東京大学医学部精神神経科講師などを経て、2001年理化学研究所脳科学総合研究センター(当時)精神疾患動態研究チーム チームリーダー。博士(医学)。2020年より現職。

「2023年 『「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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