現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064707

作品紹介・あらすじ

近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』。本書は歯切れのよい原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳である。国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は、全く色あせないばかりか、今の時代にこそ響く。読めば時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力がつく。現代にいかすためのポイントを押さえた解説つき。

感想・レビュー・書評

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  • 2017.11.10ブックいとう450円

  • 超有名な人の超有名な本のに、読んだことなくて読んでみました。今回は現代語訳で許してください。
    明治時代のトップクラスの賢い人はこんなことを考えてたのかと分かる内容。
    当時はトップクラスの考えでも、現代人ならこのくらいの考え方や、世界の見え方はできていて当たり前。
    日本人が学問に励んだ成果であり、きっとこれから先の未来の人間は今よりもっと学んで、考えて、賢くなっていくのだろうと思いました。

  • 名前だけならみんな一度は聞いたことがあるはずの学門のすすめ。やっぱり原文だと堅苦しいし、わからない言い回しもあってハードルが高かった。齋藤孝先生の本はすーっと頭に入ってきて読みやすい。たまたま実家にあったから読んでみたけど、何十年も昔から大切なことは変わってないんだなって思った。

    学び続けること、その学んだことを使って新たな価値を生み出すことが求められている。平々凡々な私に新たな価値なんて大それたもの、見出せる気はしないけれど。

    最近また本を読むようになって、新しい知識を得るって楽しいことなんだってことを再確認できたから、まずは自己満足でも好奇心に身をまかせて知識を増やしていきたいな。

  • お札が変わるということで、タイトルと著者は知っていたものの、内容を知らなかったので読んでみた。
    最高の自己啓発本。特に独立の部分については、サラリーマンとして考えさせられるものがあり、起業や副業が当たり前になった世の中で、あらためて個としての独立が必要と感じた。サラリーマンとして生活しているだけではアリと一緒。強烈。
    中学生高校生ぐらいで読みたかった。

  • 多くの人はタイトルこそ知っているが中身を読んだことはなく、「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」なんていう1番最初のフレーズだけを知っている。何ならその次の文をついでに覚えて「そうじゃないんだよ」とマウントを取ろうとする。この本を全編読むと福沢はそう言った人々をばっさり切り捨てていることがよくわかる。

    平易な文章ながら力強い。明治初期に書かれている本なのに不思議と古臭さが全くなく、現代にも通じるものばかりな事にひたすら驚く。お世辞抜きでそこら辺の自己啓発本読み漁るくらいならこれ1冊熟読した方がいい。

  • 日本国民に対して危機感を伝える本書。
    特に国民の学問の程度を嘆いている。
    あれこれ文句を言う前にまず勉強せよとのこと。
    その人の職の苦労を知らずに主観で語るなと。

    また、政府と国民の関係を良好に運ぶために我々がすべきことが書かれている。
    結論を言ってしまうと、学問をし、知識や見聞を広め、一般常識や教養を身につけなさいとのことだ。

    非現実的な例だったが、悪い政府に対しては自分とその子ども、さらにその先の子孫を通じて改善されるまで抗議しろと。彼の気概が感じられて良い。
    そして、国民との約束を守る良い政府であるなら、素直に従い、面倒を起こさないことが平生だということだ。
    これに関しては、良い政治を行い国民を正しい方向に導くならば、我々も従順な態度を示し政府に付き従うだろう。
    しかし、官僚の不祥事が続く昨今では、我々は政府に対する不安を拭うことは到底出来ない。

    不安という感情は人を懐疑的にさせる。この時の心理状態は非常に不安定で、そう易々とその政府が安全地帯と称した場所には怖くて動けない。
    いや、道が分からないからなのかもしれない。
    その時点で政府はまず国民を安心させることが先決であるように思う。

    政府に対し、国民は全て批判し忌み嫌っているわけではない。そこは誤解しないで頂きたい。
    だが、政府側の手段が判然とせず、不要な誤解を招き、導き方が強引なだけだと信じていいのか。
    我々が危険地帯に癒着し続けているならば、安全地帯までのプロセスを明確にし、示し導くのが筋ではないか。今のままでは国民は対岸に渡れぬまま犬死にするようなものだ。


    前述していたのだが、政府に対して私観で語ってしまい申し訳ない。
    だが、私の意見を言語化し表現するには必要なことだった。気分を害された方、ご了承願いたい。

  • ・およそ世の中の物事は、進歩しない者は必ず退歩する。退歩しない者は、必ず進歩する。進歩も退歩もなく、そのままのところに留まる物はありえないのが理屈である。
    ・天の正しい道理にしたがうのは、人たる物の仕事である。
    ・信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い。
    ・今日、世間のありさまを見ると、傲慢無礼で嫌われている人がいる。人に勝つことばかり考えて嫌われている人がいる。相手に多くを求めすぎて嫌われる人がいる。人の悪口を いって嫌われている人がいる。どれもみな、他人と自分とを比較する基準を誤っているの だ。自分の高尚な考えを基準にして、これを他人の働きと照らし合わせる。 自分勝手な理想像を基準にし、それで人に嫌われる原因を作って、最後には自分から他人を避けるよう になり、孤独で苦しい状態におちいるのだ。ここで言っておこう、次代の若者たちよ、他人の仕事を見て物足りないなあ、と思えば、 自分でその仕事を引き受けて、試しにやってみるのがよい。他人の商売を見て、下手だなあ、と思えば、自分でその商売を試してみるのがよい。 隣の家がだらしない生活をしてい ると思えば、自分はしっかりと生活してみよ。他人が書いた本を批判したかったら、自分 でも筆をとって本を書いてみよ。 学者を評しようとするなら、学者となれ。医者を評しようとするなら、医者となれ。

  • 定期的に読み直したい一冊。
    学ぶことの大切さが分かる。

  • 昔の著書なのに現代にも通用する考え方が多くありました。
    非常にユーモアがありトゲのある言葉が多く飽きることはありません。役立つ役立たない以前に面白いです。
    学問の重要さだけでは終わらないこの本はどのビジネス書よりも優れた日本人には必読の1冊です。

  • 2023年度【国際学部】入学前知トラ「課題図書」推薦作品

    OPAC(附属図書館蔵書検索)リンク
    https://opac.lib.hiroshima-cu.ac.jp/opac/volume/301792?locale=ja&target=l

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著者プロフィール

1835~1901年。

「2024年 『福澤諭吉 教育論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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