本当の経済の話をしよう (ちくま新書)

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  • 筑摩書房 (2012年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066787

本当の経済の話をしよう (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 面白かった、けど私にはまだ難しかった。多岐に渡る話題で分かるところは興味深くよめたけど、参考文献が多数出てくるので読んでないものは面白さ半減…。興味深かったのは、比較優位説、ブータンの幸福論の実際、格差と貧困は別問題、人文系と経済の話。本書を通して読んで、現在自民党の方向性と一緒なのかなって思って、この本を図書館で借りたことから、図書館の選書も政府よりの作品しか選ばないのかな、とその辺にも興味を持った
    (笑)以前の「福島で起きているほんとうのこと」も図書館で借りて政府よりかなっておもったし。今回TPPの話でもネットで色々検索するとアメリカ陰謀論的な反対意見が多く目に入ってきて、すっかりそうなのかと思ってたけど、本書によるとアメリカだけでそんな力はないし、ルールを作って中国に好き勝手やらせない仕組み作りが目的もあるから、そのルール作りの時点で参加していたほうが絶対いいということで、そういう事もあるかなと、情報の取り方も偏らないように意識的に反対意見両方取るように気をつけようとおもった。あと、私もどちらかといえばもともと人文系なのでどちらかといえば経済と関係ないような社会の考え方のところに身を置いていたのかもしれない。最近あることから経済に興味を持っていろいろみてるがなんでこんな面白いものに気がつかなかったんだろう…(笑)

  • 経済学者の若田部氏と、経済についてはズブの素人(とはいえ連載中にかなり自学なさったとのことだが)である人文系ライターの栗原氏。両者の対談形式ということもあり、経済学の基本的な考え方が無理ないかたちで言及されている。
    たとえば、どんな優秀な人材であっても協同する凡人を必要とする、という比較優位説。こんなことさえも知らずに今後こうしたお仕事をするのも末恐ろしいものがあったので、今読んでおいて損はなかった。


    ただ、若田部氏が実際の諸問題を論じる段になってこぼれる本音からは、経済学者と人文系学者が相手の領域を見つめてそれぞれ抱くであろう「どうしようもない感じ」が、きっと今後絶対ぬぐわれることはないのであろうなあ、という思いを改めて抱かされたことも事実である。両者の溝は分析の道具立ての根本的な違いであり、埋める埋められないという次元で語るものでは、そもそもないのかもしれない。

  • この本に書かれているような、アンチ市場、アンチ経済学(者)な人文系の人のための経済学入門としては「資本主義が嫌いな人のための経済学」http://booklog.jp/users/curibow/archives/1/4757122810 の方が刺激的で踏み込みが深いとは思うのだけど、それなりに勉強になった。グラフや数式がないのはちょっと物足りない。

    個人的にはユーロ危機のことがやっとしっかり理解できた。統合地域間の財政政策を伴わない通貨統合がいかに足枷になるかとか、ドイツのインフレのトラウマとか。国際金融のトリレンマ。

    行動経済学学ぶ前に経済学の基礎を学べ、だって行動経済学の話はインセンティブだとか(多分、情報の非対称性とか)今までの経済学で説明できるもの多いし、というのが若田部先生の言い分。

    第20講「人文系は市場で生き残れるか?」で文化は国が保護すべきか、正の外部性説明できるのか、公共性なんて分かりにくいんだから(経済学的な)公共財と言えるかどうかで見たら?という話も出てきて、この辺からが文化経済学に繋がるんだろうな、という収穫。

    んで、やたらとタイラー・コーエンの「創造的破壊」への言及がある。文化の多様性の話。文化経済学の勉強としても再読したい。

  • 経済学が弱いと思ったので修行中。その1冊。
    ところどころ難しく、筆者の主観も入っている(そしてそれを評価できるほど知識がない)ため、そういう箇所はとりあえず読んだだけ。おもしろいと思った箇所はいくつか覚えている。それでいいかな、と思う。

    トレードオフの関係を見極めるのは、経済に限らずキモになることが多い。日常生活でも思う。
    マネーの話は、なるほどと思った。流通量と、マネーと、デフレーインフレ

  • 早稲田の大学教授とライターとの対談集。
    海外の経済学者の論説を持ち出して、素人講義しているだけ。読んでも得るものがなさそうだったので、途中でやめた。

    これが高校生向けの読書で紹介されていたのが理解に苦しむ。性商品の会社やグラビアアイドルなど下策な話が出ていて、品がない。

    私立大学の学者の低レベルさがよく分かる本。

  • 読了。

  • 4〜5

  • 8/10読了

  • 一気読みはしたのだけど、議論が粗雑であると思った。著者(先生役)の若田部昌澄氏は「悪しきエンジニア」である。
    第4章のマネーは面白かった。経済史や金融政策は非常によくわかるし、説明が合理的である。しかし、原発やTPPに関しては良くない。

    先に言っておくが、私は原発やTPPについての結論は、若田部氏と同じである。だから、結論が自分と違って気に食わないと言っているのではない。
    (ついでにいうと、この本で冷笑的に取り上げられているサンデル教授の本は読んだことがないし、一度テレビで見て「面白くない」と思った。)
    そうではなくて、彼のいうところの「経済学というツール」にリスクという観点が抜けていることだ。原発にしてもTPPにしても「リスクを見積もれない」「今までのリスクの見積もりが妥当だったのか疑問がある」ということが、反対派の人々の核心的な問題意識であろうのに、そこをスルーしてしまっている。
    「リスクって経済学のツールそのものでしょ?」と思うのだけど、そこを抜きにして、現行のツールで説明をし、それで汲み取れない事象に対しては、相手が(この場合は反対者が)「ツールを使えない」ことに原因を帰している。
    これは、私は不実だと思う。

    「悪しきエンジニア」というのは、悪いエンジニアはこういう態度を取るからだ。「ユーザが使えないのは、ユーザが馬鹿だからだ」というものだ。

    マネーに関する説明は良かった。ここからあまり軸足を移すべきではないのではないかな。

  • 対話形式なので、同じ内容を通常の文章で表現するよりはわかりやすいと思います。経済の動きや現状を、今に至るまでの背景や要因から説明してくれているので理解が進みます。

    ただ、残念なのは、お勧め本の羅列になっている点です。それならそうと、せっかくですから本書に登場する参考本をメモしておきました。

    さらに理解が深まるでしょうか。

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長引くデフレ不況で「失われた20年」から未だに脱することのできない日本。この異常事態にもかかわらず「本当の経済の話」がなされていない。本質をとらえない議論がまかり通っているのだ。そこで経済学のエッセンスを「インセンティブ」「トレード・オフ」「トレード」「マネー」の四つに整理。よりよく生きるために必要な経済学の思考ツールの使い方を懇切丁寧に伝授する。わかりやすさに定評のある気鋭の経済学者と、シャープに切り込む評論家が展開する。知的でスリリングな対話式講義。

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