つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫 よ 18-1)

著者 :
  • 筑摩書房
3.66
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本棚登録 : 6457
感想 : 797
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480421746

作品紹介・あらすじ

懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • つむじ風シリーズ読書開始。

    登場人物達は一見普通のようで、でもどこか浮世離れしている空気感。ふわっと、ぬるっと、そこにいるのかいないのか、生活感の無さがそうさせるのか?吉田篤弘さん独特の雰囲気がクセになる。

  • #つむじ風食堂の夜 #吉田篤弘 さん
    #読了
    映画を以前観てしまっていたので吉田さんの作品の中でも後回しにしていたこの作品をやっと読むタイミングになったので噛み締め、読んだ。
    センチメンタルで懐かしい。優しい風にそっと吹かれているような幻想的な物語。
    古本屋「デニーロの親方」がツボ。

  • 情景が浮かぶ文章
    暗いけれど穏やかな夜という感じ
    珈琲屋の二代目がいい

  • 少し想像がしにくい所があったりしたけど、
    吉田さんらしい本だなぁと思いました。
    心に残ったフレーズが何箇所かありました。

  • 月舟町にある、つむじ風食堂に集う人達の、なんともいえない不思議な感じの会話。今より少し前の時代は、こんなつきあい方があったのかもしれないとおもいつつ、するすると読めた。

  • 何年も前に買って読まずにいたか、途中でやめてしまったか。記憶にないがお正月休みに少し読書をするのにちょうど良いかと思って手に取った。
    「月舟町」「つむじ風食堂」「月舟アパートメント」など文字だけでほっこりとあたたかい気持ちになる。語り手の「私」は、ライターで、父親は手品師。月舟アパートメントの屋根裏に住み、つむじ風食堂の常連。食堂の常連客との交流、子どものころ父親に連れて行かれた喫茶店のエスプレーソなど、ささやかな日常や思い出が淡々と綴られる。
    個人的にこうした小説も好みのものはあるのだが、本作は掴みどころがなく、もう少しインパクトのあるエピソードが欲しかったなという印象。

  • 最近ウォーキング途中にカフェや公園で読書をするのが気持ちよい季節なので、3連休の間持ち歩いて読んだ本。

    うん…?なんだこのふわふわした感じの文章は。
    わかるようでわかりにくい…

    読み始めた印象はそんな感じで、正直ちょっと入り込みづらいかなぁと思っていたのですが、1話1話はとても短く、すいすい読み進めていくうちにいつの間にか月船町の住人の虜になっていたというか、この人たちのこの先を知りたい!なんて思ってすぐに書店へ向かって続編とされる「それからはスープのことばかり考えてすごした」を購入。

    またウォーキングのおともにしようと思います。

  • なんかホワーンととらえどころのない話で、あまり自分にはあわなかった。

  • ゆったりと、のんびりと日常が流れていく。
    ラストがとても素敵でした。

  • 2009.6.

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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