ちくま日本文学004 尾崎翠 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 655
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425041

感想・レビュー・書評

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  • 「途上にて」までしか読めなかった。
    個人的にはめちゃくちゃつまらなかったんだけど、結構評価高いのね。
    年取ってから興味があればまた。

  • なぜか今まで読んでいなかったので. どれも儚いような少し宙に浮いたような透明感のある作品で、恋愛か何かわからない危うさ?が心地よい作品だった. これに毒が混じると夢野久作になるのかな、という気もする.

  • 新書文庫

  • ◆きっかけ
    『おおかみこどもの雨と雪』の花の本棚にあって。2016/9/20

  • 尾崎翠は初読。ずっと読みたいと思っていた作家で、今月の猫町課題図書が「第七官界彷徨」だったのを機にちくま文庫の日本文学シリーズを手に取った。このちくま文庫のシリーズ中では内田百間(から始まる日本文学集もどうかとは思うのだが)、芥川、宮沢賢治に次いで 4巻目という若番で編まれていて、現代における尾崎翠への注目度の高さがわかる。

    お気に入りは、やはり代表作の「第七官界彷徨」(1931年。その後、1968年 花田清輝によって発掘されたエピソードが有名)。短篇が多く収録されている本書中にあって、ボリュームもほど良いし、登場人物の個性も際立ち、最後の展開も含めて小説らしい面白さ。まったく古くささを感じさせない爽やかな文体は真骨頂で、なるほど彼女が「現代的」という評価を受けることが多いのもうなずける。「アップルパイの午後」もやはり代表作の一つで、コミカルな会話と進歩的な恋愛観が軽快で楽しい。次点「歩行」は、「こおろぎ嬢」、「地下室アントンの一夜」と三部作を成す一篇で、この 3作の中では最も完成度が高い。

  • 再読。

    数十年前に読んだ頃より、読み返した今の方がのめり込むように面白く読み進んだ。

    読み終わったばかりなのに、もう彼女の文章(世界)が恋しい。

    ・こおろぎ嬢
    ・地下室アントンの一夜
    ・歩行
    ・第七官界彷徨
    ・山村氏の鼻
    ・詩人の靴
    ・新嫉妬価値
    ・途上にて
    ・アップルパイの午後
    ・花束
    ・初恋
    ・無風帯から
    ・杖と帽子の偏執者
    ・匂い
    ・捧ぐる言葉


    自分の記録用に引用を残しておく。

  • 瑞々しい。後半にある、「花束」「初恋」「無風帯から」がお気に入り。ほかにも蘚苔類の恋愛事情には興味を引かれる。

  • 別の文庫で既読だったけどやっぱり「第七官界~」が一番面白い。

    ※収録作品
    こおろぎ嬢/地下室アントンの一夜/歩行/第七官界彷徨/山村氏の鼻/詩人の靴/新嫉妬価値/途上にて/アップルパイの午後/花束/初恋/無風帯から/杖と帽子と偏執者/匂い/捧ぐる言葉/詩(神々に捧ぐる詩)

  • 後半、チャップリン以降の話が全て興味無くつまらなかったのが残念。

  • 「こおろぎ嬢」が一番好き。
    編纂仕方が素晴らしいと思う。
    尾崎翠のちょうしの悪さとかそういう精神的な変遷まで透けて見える。

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著者プロフィール

1896年鳥取生。女学校時代投稿を始め、故郷で代用教員の後上京。日本女子大在学中「無風帯から」、中退後「第七官界彷徨」等を発表。32年、病のため帰郷し音信を絶つ。のちに再発見されたが執筆を固辞。71年死去

「2013年 『琉璃玉の耳輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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