百鼠 (ちくま文庫 よ 18-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 464
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480426444

感想・レビュー・書評

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  • 「一角獣」「百鼠」「到来」というタイトルが先に浮かび書き上げた短編(?)三作。短編に?としたのは、この三作全て第一章であり、第一章だけが三作分収められているという風変わりな本だから。三作がそのまま終わってもおかしくないし、続く様な気配も感じられる。こんな本に初めて出会った気がする。
    吉田篤弘さんの本を読んだときに感じるふわふわした気持ちは今回も感じられたが、この本は今まで読んだ物より少し重いというか、暗めというか、しっとりした内容に感じた。吉田さんの本を表現するのはなんだか難しい…。

    • MOTOさん
       taaaさん、こんにちわ♪

      >吉田さんの本を表現するのはなんだか難しい…
      に、大共感してしまいました(^^♪

      読後、ふわふわと体中を包...
       taaaさん、こんにちわ♪

      >吉田さんの本を表現するのはなんだか難しい…
      に、大共感してしまいました(^^♪

      読後、ふわふわと体中を包み込むような、とらえきれない、(これ)は、一体何なんだろう?
      と、黙って包み込まれていさえすれば、問題ないのに、
      正体見極めたくなる派としては、つい、気になってしまうんですよね~

      こちらの本は未読ですが、
      吉田ワールド炸裂していそうな内容に、これから読むのが、とても楽しみです。(^^♪


      2013/10/21
    • taaaさん
      MOTOさん☆

      コメントありがとうございます(^-^)

      そうなんですよ~!
      このふわふわした感覚を言葉に表したいのに…
      この...
      MOTOさん☆

      コメントありがとうございます(^-^)

      そうなんですよ~!
      このふわふわした感覚を言葉に表したいのに…
      この気持ちは何なんだろう…
      と、吉田さんの本を読んだ後は気になって
      しばらくボーッと考えてしまいます(^_^;)

      でも、MOTOさんの気持ちと多分一緒!
      と思えて、すごく嬉しいです(*´▽`*)

      今も吉田ワールドにどっぷり浸かって、
      ふわふわ~気持ちいいな~なんて思ってる。
      この世界はもしや、麻薬!?(笑)

      私もまだまだ読んでいない吉田作品があるので、
      読むのが楽しみです(^_^)V
      2013/10/22
  • 吉田篤弘の文章が好きすぎる。

  • 吉田さんの物語はいつも進むのが勿体無いくらいに素敵な言葉で物語が構成されています。

    今回は物語の1章のみを集めたものだからか、
    自分の心が素直じゃなかったのか、これまで読んだものの中では淡々と読んでしまいました。

    でも相変わらず主人公が過ごす空間を自然と思い描きながら楽しめるところなんか大好きですね。不思議なお話なんだけど、物語の舞台の地図を感じながら読んでいる気がします。吉田さんの物語にはいつも独特な雰囲気のまちがあります。
    また時間をおいて読み直します。

    • MOTOさん
      先日、図書館で何気に借りた「つむじ風食堂の夜」
      見かけはひっそりとしたこの本の中にあった言葉達に魅了され、次の日、速攻で同じ本を買いに行きま...
      先日、図書館で何気に借りた「つむじ風食堂の夜」
      見かけはひっそりとしたこの本の中にあった言葉達に魅了され、次の日、速攻で同じ本を買いに行きました(^^♪
      そのうち、他の本も読んでみようと思っておりましたので、参考にさせて頂きますね。
      2011/11/08
  • いつもとはまた少し違う風味の吉田篤弘ワールドだったな・・・摩訶不思議スパイス気持ち多めで、ちょっと湿り気がある・・・???何だろう・・・・・・。

  • 三浦しをん「三四郎はそれから門を出た」より

  • しっかりとした文学、という佇まい。
    吉田氏の文章には、やっぱり何かある。
    全体的に不思議な空気感が漂う。
    氏の、長大な作品というのも読んでみたいなー。

  • いつもながらの吉田節。長編小説?の第一章だけを三編まとめてある。(あとがきに詳しい経緯)
    最初の「一角獣」が個人的には気に入った。6歳の主人公と大人になった主人公の邂逅。6歳の主人公が、大人の自分に語る言葉が胸に突き刺さる。

  • それぞれ別の三つの物語。その序章という事でどの話も綺麗に完結してはいません。
    でもどれも余韻の残る話になっていて独特の魅力があります。

  • 2017.01.29

  • 最近読んだ吉田氏の作品ではいい感じの大人の気分になれるお話ですね。短編なので読みやすいです。

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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