多読術 (ちくまプリマー新書 106)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 3093
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688071

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく行き詰まった時、詰まった心をフラットに戻したいときにおすすめです。素直に本におぼれようと思います。

  • 読書は堅苦しいものではなく、好きなものを食べたり、好きな映画を観たりする感覚で「知りたいことを知る」、「行きたい世界に行く」等という軽い気持ちで読みたい本を読めばいい。

  • ■1冊目
    * 読了日20111023
    * 再読了日20191107
    * 入手日20110429

    ■2冊目
    * 入手日20121129廃棄

  • ”編集工学研究所(ISIS)セイゴオさんの多読術。
    ---
    T:15日帰宅まで約40分 → プラス40分
    P:最近だれている読書後の行動にカツを入れる
    O:さらっと読み → けっこうしっかり読み
    ---
    <読書メモ>
    ・小学校 図書委員の経験(p.31)
     図書室の閲覧カード → たくさんの人の名前が書き込んである。いろんな人が一冊の本をいろいろな時期に読んでいる。
    ・無知から未知へ、それが読書の醍醐味です (p.69)
    ・つまり読書というのは、書いてあることと自分が感じることが「まざる」ということなんです。(p.76)
     (中略)読書は「自己編集」であって、かつ「相互編集」なのです。
    ・自分の気になることがテキストの“どの部分”に入っているのか、それを予想しながら読む (中略)読書によって読み手は新たな時空に入ったんだという実感をもつことです。そのことを読みながらリアルタイムに感じることです。(p.82)
    ★なぜマーキングするといいのか。(中略)ひとつは読みに徹することができるということ。(中略)もうひとつは、再読するときにやたらスピードが上がるということです。
     この「マーキング読書法」は、(中略)ノートをとるのが好きな人とか、パワポが好きな人にはゼッタイに向いている。というのも、これは「本をノートとみなす」ということだからです。(p.84)
    ★本を音読してみると、(中略)自分の音声のもつ振動的な分節性が、その振動ぐあいとして意味を体感的なものにしていくからです。(p.109)
    ★本のマッピング
     - 「クロニクル・ノート(年表)」
      読んでいる本に年号が出てきたら、その事項をこのノートに片っ端から書き込んだ (p.111)
      最初はまことに遅々としたものなんだけれど、ときどき前に書きこんだページに新たな事項が加わって並んだりすると、なんだかとても嬉しいんですね。それでがんばった。
     - 「引用ノート」
      気に入った箇所のセンテンスやフレーズをノートに書いていく (p.112)
      この特色はどの項目にどの引用をマッピングするかということ。(中略)最初にノートを数冊用意して、そこに「論理のおもしろさ」「当初のイメージ」「イメージの分岐」「数学的表現」「エロティシズム」「せつなさ」「知的ジョーク」「漢詩の一部」「俳諧の気分」「ハードボイルド感覚」といった項目をふっておくわけです。
    ・本棚との親和性 (p.117) 三冊屋
     ぼくが決めている“原理”がある。それは「本は三冊の並びでつながっている」というものです。
     自分の蔵書のすべてを、持ち合わせの本棚でいいですから、納得がいくまで並べてみる
     #★ジャンルだけの分類ではなく、やってみよう!
    ・掩巻(えんかん)
     池田草庵の方法。書物を少し読み進んだら、そこでいったん本を閉じて、その内容を追想し、アタマのなかですぐにトレースしていくという方法 (p.129)
    ・やはり誰かに薦められた本は読むべきです。その意味が十年後でもわからずとも、三十年後にわかろうとも。(p.145)
    ・読書の3R - リスク、リスペクト、リコメンデーション (p.146)
    ・本から本へ - インターテクスチュアリティ((C)クリスティヴァ)
     何かのおもしろい本に出会うと、その本の中から別の本につながっていくことに夢中になった (p.152)
      結局、そのつながりの本を次々に机に積んで読んでいくので、何冊か同時に読むというふうにもなるわけです。
    ・キー本、キーブック (p.152)
     何かたくさんの本とネットワークしていく可能性をもった、いわば「光を放っている一冊」というものが必ずwるんですね。
    ・図書街プロジェクト (p.160)
     → http://www2.nict.go.jp/x/x163/project3/index.html

  • ●人が何を読んでいるかは分かっても、人がどのように読んでいるかはわからない。
    ●本は2度以上読まないと読書じゃない。
    ●自分が吃音だから頭の中にあるものが出ないのだろうと思っていたのですが、どうもそうじゃない。言葉が適当に喋れても、実は頭の中と世の中ともかなり違うということを感じた。
    ●読書の頂点は全集読書、これは別格。
    ●マーキング読書法 つまり本をノートとみなすことなんです。すでにテキストが入っているノートなんですよ。

  • サクッと読めていい

    年表をかくにしても、ノートをとるにしても、人に推薦してもらうにしても、どれも言えるのは、「リンクを増やしていく」ということだと思う

    本をそれぞれのニューロンと思って、ニューロンひとつひとつじゃなくて、大事なのはいくつのニューロンとシナプスがリンクしてるか、ということ

    そうしたリンクを強く複雑に意外にしていくと、インターテクストなネットワークの構造ができていく

    そこに、「意味」が立ち現れてくる

    人と人とのコミュニケーションは、情報でなくて意味をやりとりするものであって、そのネットワーク構造を編集しあってるということ

    ってか。

  • 本はリスク、リスペクト、リコメンデーション(おススメ)の3Rで読む。読書は肩肘はらずに気軽にするべき。バレンタインにチョコより本を送るってのは良いと思った。読書はナイーブでフラジャイル。恋愛や交際の様に好きになったり嫌いになったりのアンビバレンツ感を楽しみながら読み進めるのが面白い。

  • 20190318 内容を誤解してたようで買ってからしばらくは余り進まなかった。言ってる事がイメージつくようになってからは一気に読めた。個人的にはブッククラブに付いて興味が持てた。

  • 堀正岳『知的生産の設計』で紹介

  • 本の本

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著者プロフィール

一九四四年、京都府生まれ。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。一九七〇年代、工作舎を設立し『遊』を創刊。一九八〇年代、人間の思想や創造性に関わる総合的な方法論として″編集工学〟を提唱し、現在まで、日本・経済・物語文化、自然・生命科学、宇宙物理、デザイン、意匠図像、文字世界等の研究を深め、その成果をプロジェクトの監修や総合演出、企画構成、メディアプロデュース等で展開。二〇〇〇年、ブックアーカイブ「千夜千冊」の執筆をスタート、古今東西の知を紹介する。同時に、編集工学をカリキュラム化した「イシス編集学校」を創設。二〇〇九~一二年、丸善店内にショップ・イン・ショップ「松丸本舗」をプロデュース、読者体験の可能性を広げる″ブックウエア構想〟を実践する。近著に『松丸本舗主義』『連塾方法日本1~3』『意身伝心』。

「2016年 『アートエリアB1 5周年記念記録集 上方遊歩46景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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