- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480688071
感想・レビュー・書評
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前半は、著者の仕事を通しての読書へのかかわり方の遍歴インタビュー
・マーキング読書法
「本をノートとみな」したくさん書き込みする。
著者を「偉い人」でなく「自分にプレゼンしてくれている」と考える。
・編集工学
「書くのも読むのも(双方向的な)コミュニケーション」
正確な意味の伝達<解釈の流通
とみなす。
その中で、伝言ゲームのように意味が変化していくが、ココを適切に把握するのが「編集工学」。
<span style="color:#ff0000;">P104
読書というのは(略)、著者の「書くモデル」を作ったところへ、読者は自分の持ち合わせているエディティング・モデルを投げ縄のように投げ入れて、ここに「読むモデル」を括って、自分の方に引き上げ、何かを発見していくことなんです。</span>
<span style="color:#009900;">・黙読が浸透することで、無意識を発生させてしまった。
</span>
<span style="color:#0000ff;">・「引用ノート」
(白川静研究時に)それぞれ「当初のイメージ」「論理の面白さ」等の項目を書きこんだノートを用意した。
本を読んだらその都度、ふさわしい項目を書きうつす。
何冊をも横断すると、リンク機能が充実する。
リンクを増やす、編集的な読書法。</span>
<span style="color:#0000ff;">・「三冊屋」
3冊を並べる。多読の一歩。
</span>
<span style="color:#ff0000;">・読書をするときは、俯瞰的な鳥の目と、その世界に入る足の目が必要</span>
<span style="color:#009900;">
・デジタルVS読書
デジタル:アクセスランキングに則って、シークエンシャルに提示される
読書:一冊づつのメディアパッケージ
デジタルシステムは原則はすべてシームレスでグローバルですから、そういう飛びやすくて流通しやすい「知」にグローバルキャピタリズムの申し子が色々くっつくことになった。
(略)「知」はこれによって「知の通貨」に向かいつつある、ということなんですね。</span>詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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効率良い読書技術論
いろいろ多彩に語られていてべんきょうになる気がするが
読書でべんきょうする気があまりないのですぐ忘れる -
・読書の醍醐味は「無知」からの「未知」。
・目次を見て、感触、構造を立ち上げる。
・本のどの部分に気になるところがあるか。
・新たな時空をリアルタイムに感じる。
・マーキングしながら読む。
子供の頃に読んで影響を受けた本。
石井桃子「ノンちゃん雲に乗る」 -
<blockquote style="background-color:silver; padding:0.5em;">もしも人間と動物を決定的に分けているのが
「言葉」と「意味」だとすれば
やはりすべての人間的なるものの源泉は
その大半が本の中にあるといっていい。</blockquote> -
■読む理由
時間はないが、異なるジャンルの本を同時に読みたいので、その方法を知りたいと思ったから。速読ではタイムラグがあるし。
■期待すること
ほぼ同時期にいくつかの本を読むので、いかにしてそれまでの内容を思い出し、連続的に読むか、という方法が記されていること -
ワタシのパーソナルなアジェンダの中で、読書ノートをどうつけるかというのが実は長年の課題。試行錯誤を繰り返しつつ、未だにその方法が定まっていないのだけれど、この本でいいヒントをもらった。早速実行してみよう。
それから、ひとつ前に読んだ『閉じこもるインターネット』で指摘されていたことが、今から三年前に出たこの本で「知の平坦化」というフレーズで的確に取り上げられているのは興味深い。
それにしても、ちくまプリマー新書はページがめくりにくいな。 -
2009/10/09
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本をノートにし、本で遊び、本をつなぐ方法がいろいろ書かれていて楽しい。いろんな本を読みたくなる。
読書体験は感情やそのときの感覚と共にあるというのも、そうだよなーと思う。再読したくなるし、読んだときの感覚を書き留めておくことか大事。
マッピングとか年表は、楽しそうだと思うけど実行するのは難しいなー。 -
【要約】
・読書は編集である
【ノート】
・成毛さんの「本に書き込みなんてもっての他!」とは正反対。書きこむのは、感じたことだけではなく、その時に自分の状態などのメタ・コンテクストとでも言うべき情報も一緒に書きこんでおくべきと。
・「書き込み」は再読時、異常に恥ずかしいことがある。でも、それなかりせば、その時の自分の精神状態などを思い出すことはできないのもまた事実。
・本を読む時の作法がまた、読書と深い関係があると。それは正剛さんの場合、タバコだったり、服だったり、渋いお茶と煎餅だったり。
・ITだと、読書のマッピング情報を「知」として操作することができない(「知」には必ずアドレスがあり(P188))という指摘には、自分がこれまでずっと感じてた違和感と言うか、正剛さん的には「フラジャイル」な部分について言及されたような気がして、とても気持ちがよかった。こういう感触は、めったにない。
・本は再読してこそ、というスタンス。気負う必要もないし、そうなると実利にこだわったり「ハズレ」本を恐れる気持ちも低減する。だからこその「書き込み」のススメ。もちろん、それこそが「読書は編集」ということにもつながる。