改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
- 筑摩書房 (2013年11月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480864246
感想・レビュー・書評
-
世間では新NISAについていろいろと話題とされており、書店でもそれらの関連書籍が平積みされていたりしますね。
私自身は今まであまり「投資」については学ぶ機会がなく、投資を行うにしろ行わないにしろ実際にその関連の本は読んでおく方が良いだろうと思い、おそらく世界でも最も有名な投資に関する本の一つである本書を選んでみました。
要は「経済的自由を得るには、利益を生み出す資産となるものを買いなさい」「働いて得た勤労所得を、不労所得が得られる資産に投資しなさい」というのが本書の底を流れるメッセージです。
本書での資産とは主に下記のものを指しています。
1.自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス
2.株
3.債券
4.収入を生む不動産
5.手形、借用証書
6.音楽、書籍などの著作権、特許権
7.その他、価値のあるもの、収入を生み出すもの、市場価値のある物品など
もともと投資に対する積極性は西洋の方が高いのですが、これは西洋の文化である「労働は悪である」といったキリスト教的な考え方が根底にあるのではないかと思いました。ただ、それを差し引いても、投資に対するリテラシーは必要です。
とはいえ、投資は言うは易し行うは難しであるわけで…。投資を始めるのに一番大事なものって何だろう、と考えた時、やはり「度胸」なんだろうなとは思います。「損をしたらどうしよう」という恐怖心に打ち勝つことができるかどうか。恐怖心に打ち勝つことは大事、そのために学びを得ることも必要とも書かれていますが、確かにその通りであると思います。
いずれにせよ、お金が無い人はしなくてもよい喧嘩をし、生活に余裕がなくなれば心にも余裕がなくなります。結果、自分の人生の価値が下落してしまいますので、お金があることは悪いことではありません。
そのための資産戦略は長期戦で臨む必要があるわけで、できれば20代のうちに読んでおきたかった本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだバイトだけでお金を稼いでいて、税金についてもよくわからない私にとっては少し早すぎる気がしたが、間違いなく言えるのは読んでよかった。
自分が無知であるため、この本から吸収できた知識は少ないが、お金についての勉強をしなければいけないと焦らせてくれただけでとても満足している。 -
序盤は物語から始まり読みやすかったが、後は哲学的な話が多くなかなか難しかった。
でもマインドの本を定期的に読むとあらぬ方向に自分が突っ走っていないか確認できるので大事だと思っている。
数年後にまたこの本を読み返すと今とは違う感じ方をするのかもしれないと思いました。
◆目に留まった言葉メモ
・才能を十分に発揮できない理由は自信のなさ
・経済的に自由になるまでのステップを楽しむこと
・勝利は敗北の後にやってくる。失恋なくして大恋愛の成就なし。一度も損をしなかった金持ちはいない。
・1万ドルをもらうと①80%が欲しいものを買って使い果たす②16%が1万ドルを10%増やす③4%が2万ドルあるいは100万ドルに増やす
◆金持ちになるためのスタートを切るにあたっての具体的な行動のヒント
・今やっていることをやめる
・新しいアイディアをさがす
・自分がやりたいと思っていることをすでにやりとげた人を見つける
・講座をとる、読む、セミナーに参加する
・オファーをたくさんする
・じっとしていないで行動する -
資産作りに力を入れることで将来が楽になる。
稼げるだけ稼いで使える分を全てNISAに入れようと思う。
また、法人を使って節税を積極的にするようにする。
仕事に関してはセールスとマーケティングの大切さを説いていた。この2つは学習していて損がないので近いうちに学びたい。
p.94
早いうちから「資産」を増やす努力をしておけば時間が経って金銭的に楽になる。
★著者が考える資産
①自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス
②株
③債権
④収入を生む不動産
⑤手形・借用証書
⑥音楽・書籍などの著作権、特許権
⑦その他の価値のあるもの・収入を生み出すもの・市場価値のある物品など
p.95
金持ち父さんの財務諸表
①収入が支出よりわかりやすく多い。
②負債が少ない
③資産が多い
p.105
経済的な安定を確保するには、自分のビジネスを持つ必要がある。
→給料は「収入」だが、自分のビジネスは継続的な収入を生む「資産」になる。
■4.会社を作って節税する
p.119
会社とは、巨大な建物でもなく従業員でもなく、法人という法的実態を得るための書類のこと。
→会社は事業をするためではなく節税のために作るのもあり
p.148
ファイナンシャルインテリジェンス
①会計力
→貸借対照表や損益計算書など、お金の流れを読む力
②投資力
→お金を使ってお金を作り出す
③市場の理解力
市場の動きを理解してチャンスを見つける
④法律力
→法人の節税効果などを利用して自分が得するように立ち回れる力
p.158
投資家には2種類ある
①投資信託などのパッケージを買う投資家
→ローリスクローリターン
②自分で銘柄を選んで買う投資家
→リスクはあるが大きい勝利はこれでしか手に入らない
p.168
さまざまな業種やポジションで働くことで、世の中のことがわかってくるし可能性が広がる。
p.178
専門的な技術の中で最も大事なのはセールスとマーケティング(売る力)。 -
名著
マルチのイメージだったが、本は秀逸でシンプルで読みやすい。
特に金持ち父さんは嫁の父、貧乏父さんは自分の父親のように感じられた。
お金に関するテクニックが載ってるのは他の本でもよくあるが、お金の知識を知らない人の典型的な思考がのっており、非常にリアルであった。
自分に落とし込むと、直近だと住宅購入の際に如何に売れる物件を買い。利益を出して売る。
これが今人生で最も為すべきことだと思った。
-
小手先のテクニックではなく、お金に対する捉え方、考え方を教えてくれる本。金持ちは資産を買うというところは言われてしまえば当たり前なのだが、なかなか気づくことが難しいと感じた。特に実践編が自分の投資を始めることについて背中を押してくれた。
-
働いて得る所得だけでは不満。やたら税金ひかれちゃうし。
金持ち父さんシリーズをもっと読んでみたいです! -
収益を生まない家を資産とは見なさない、という発想は面白いと思いました。そこに住んでいる限り、費用しか発生しないですね。
-
1番の感想は、貧乏父さんは貧乏ではない。
必要以上にお金を稼ぐことをしない貧乏父さんのほうが好き。 -
遅ればせながら.
バリバリの新自由主義の信者って感じだけど,普段しない見方をすることが出来て,自分をバージョンアップするきっかけにはなったかな?
頑張っても報われない社会はNo
だけど,頭使って儲けるのは条件付きながら大いにyesと思う.