裸の大将一代記: 山下清の見た夢

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480885081

作品紹介・あらすじ

昭和の時代を、とてつもなく自由に生きた大放浪画家。その生涯と作品を解き明かす、渾身の書き下し評伝七百枚。

感想・レビュー・書評

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  • この間山下清の放浪記を読み、もうすこしきちんと山下清のことが知りたいなあとかりて読んでみました。なんとまあ大変な人だったんだなあ、と思いました。

    読んでいて思ったのはもしかしたら山下清と言う人は自閉症だったのかなあ友思いました。この間特殊な自閉症の方の本を読み、似ている点が多少あったのでふと思っただけなのですが。

    それにしてもやはり彼を見出し、生きているうちに脚光を浴びさせた式場先生と言う方はたいしたものだと思います。西洋美術館が今あるのも式場氏や美術館設立連盟のおかげなのだと初めて知りました。今度きちんとこの方のことも調べてみよう。

    カリスマには凄腕プロデューサーが居て初めて成功するのだな、ということも良くわかりました。多分家族にしてみれば定職にもつかずふらふらしていて面倒ばかり起こす長男坊の存在はなかなか厄介者だったのではないかと推測するのです。それが天才画家ということで絵が売れ、家族も本人も幸せに暮らすことが出来たというのはなんともすばらしい話だなあと思うのです。

    余談ですが作者の独り言のようなセリフ回しが最初は面白かったのですが段々多すぎないか、と気になりました。

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著者プロフィール

1927年生まれ。東京・銀座西8丁目育ち。日本大学芸術学部卒業。大学在学中の52年、『江古田文学』掲載の「新東京感傷散歩」を花田清輝に認められ、53年に「新日本文学会」に入会。以後、小説、詩、俳句、評論、エッセイ、ルポルタージュなど多ジャンルにわたり文筆活動を行う。著書に『私のつづりかた』『東京骨灰紀行』『裸の大将一代記』『悲願千人斬の女』(以上、筑摩書房)、『俳句世がたり』(岩波書店)、『通り過ぎた人々』(みすず書房)、『捨身なひと』(晶文社)、『本の立ち話』(西田書店)などがある。

「2012年 『東京骨灰紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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