ヘビイチゴ・サナトリウム (ミステリ・フロンティア 2)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 151
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017019

感想・レビュー・書評

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  • 2008.06.22

  • 8月2日読了。

  • ミステリ作品デビュー作というだけあって、気負いだけはたくさん感じられる。
    登場人物とストーリ展開を整理したらいい作品になっただろうな。

  • わりと凝ったつくりの話でした。なんとなく腑に落ちないところもなきにしも非ずですが。そこがいいのでしょうね。

  • 未読

  • 二つの美術部生徒による飛び降り自殺。その理由をさぐるうち、事態は予想外のほうへ転がっていく。
    国語教師の小説にひそむ盗作疑惑、サイト「ヘビイチゴサナトリウム」、すべてがつながったとき、明らかになる事実とは?

    と、いうかんじの推理小説です。
    物語としてもミステリとしても、「おもしろくなくはないけどー…」というレベル。
    基本は典型的な女子高もの…教師と生徒とか、先輩後輩間の行きすぎた愛情とか彼氏の取り合いとか、ありきたりなエピソードに事件をのっけたかんじ。
    しかも、謎解きが「こうなんじゃないかなー」「こうかもしれないね」っていう曖昧さを思い切り残したまま終わるんです。
    読者の想像に任せる、ということなのかなんなのかはわかりませんが、私はあんまり好みなしめ方じゃなかった。
    特にコレといって魅力的なキャラがいなかったことも原因ではあるんでしょうけど、私の評価は三十点、てとこですね。

    ちなみに、「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」っていう海外の文学作品があるんですが、作中で事件との類似を引き合いに出されるんですね。
    高校の頃に、きっかけは忘れましたが、読んだんですが、そういやサイッコーに後味の悪い小説でした。気持ち悪くなるくらいに。
    そこまで狙って物語作ってたんならすごいな、なんてのは皮肉が過ぎますかね(^o^;

  • 前に光原百合を初めて読んでよいな〜と言っていたら、「これもあうかもよ?」と薦められた一品。
    女子高で起こった連続墜死事件。
    視点がいっぱいあってミスリードされまくりました(汗
    だ〜ま〜さ〜れ〜た〜。
    美術部が舞台でもあるので中学生の頃を思い出したりしました。
    それにしても、小説に出てくる司書が当然のように知っていることは、全然当然じゃない(と思う)よ。
    司書の知識じゃなくて、個人の知識、というか。
    一応次の作品もチェックしよーっと。

    解説 / 笠井 潔
    ブックデザイン / 岩郷 重力+WONDER WORKZ。
    カバーイラストレーション / 石橋 富士子

  • 女子校ミステリ。二転三転する真実。そして真相は藪の中。

  • 楽しかった。このレーベルはいいかもしんない。国語教師が残したと思われるいくつかのテキストと連続飛び降り自殺事件が複雑に絡まりあい、それを二つの探偵パートがそれぞれの持つ証拠から追っていくというただ読むだけでは複雑な感じだと思う。次第に解き明かされていく過程が楽しく、最後に解き明かされる意外な真相もすばらしい。淡々としているが最後まで目を離せない。新作も読んでみたいなぁ。

  • 中高一貫教育の女子高で起きる墜落死、、次々に墜落するのです。
    作品自体は読みやすかったけど、オジサンには登場人物の中高校生が女子友達を下の名前で呼ぶので、関係を確かめながら読まないといけない点が難点。
    帯には「物語の前半、サスペンス小説的な雰囲気で2つの謎を追求する(中略)、後半で一転、密室殺人を焦点をした本格ミステリに変貌する」って書かれていたから、そこのところを期待していたけど、どうも、、、終盤、二転三転して(しすぎて)複雑と言うか、かえって物語が希薄になってしまうような印象でした。密室の謎も取ってつけたようで、、、後半と言うよりは、本当に最後の10分の1くらいのページ数で密室の話題が出る程度。新しいもの好きと変わったタイトルに惹かれるような一読してもいいかも。2004.5.3

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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