- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488018122
感想・レビュー・書評
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何気なく手にとったのだが、すごくおもしろかった!怪獣サイズではそもそも生物の骨格では体を支えられないという解説本はいくつかあるようですが、この本では、多重人間原理で筋を通してしまう。コミカルな文書なので、なんとなく設定の妙だなぁと丸め込まれた感じがするのですが、シリアスなSF話や、ファンタジー漫画ともその前提の置き方は変わらない。ちゃんと一見理屈が通るように書き込んでいるだけに、よりその世界観で楽しむことができるという。5話中の最終話は神話も登場し、すばらしいスペクタクルの展開です。映像化はむり
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あまりにも現実離れしている割にはリアルなので、
時々違和感を感じることはあったけれど 妖怪とかいう類が好きな私は純粋に楽しめた。ここぞ!という盛り上がりがあったわけでもないけれど、こういうテンションは嫌いじゃない^^ -
怪獣が自然に存在する世界で、怪獣に立ち向かう人たちのお話。
色々とSF関係だったり、軍事関係だったり、架空の理論だったり、少し難しい事が出てきたり、
とっつきにくいイメージはありますが、概ね、面白いです。
ただ、消化不良の部分が残ってたりするので、爽快感には少し欠けてしまうかもしれません。
続編が現在、連載中だというので、そちらも含めないと楽しみきれないのかもしれません。 -
【地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では、怪獣対策のスペシャリスト集団「気象庁特異生物対策部」、略して「気特対」が日夜を問わず日本の防衛に駆け回っていた。多種多様な怪獣たちの出現予測に正体の特定、そして自衛隊と連携するべく直接現場で作戦行動を執る。世論の非難を浴びることも度々で、誰かがやらなければならないこととはいえ、苛酷で割に合わない任務だ。それぞれの職能を活かして、相次ぐ難局に立ち向かう気特対部員たちの活躍を描く、本格SF+怪獣小説】
「MM」とは「モンスター・マグニチュード」の略。
人間界にモンスターが出現し、人間と戦う姿は現実味を帯びていないけど、
昔からウルトラマン等の特撮ものを見てた日本人には容易に想像できて楽しめるのではないかと思います。
ちょっと難しい話もできてくるので、大人向けの怪獣小説という感じ。
人間とモンスターの間に芽生えた友情みたいなものにも注目です!
2010年7月、ドラマ化決定。
http://www.mbs.jp/mm9/ -
「アイ~」からのファンです。
これもすごいSF。
ありえないことなのにありそう!って思ってしまう。
SF小説、もっと読みたい。 -
「アイの物語」はとても良かったけれど、これはちょっと…。懐かしいSFの匂いがするし、お茶目なところもあって悪くないはずなのに、楽しくない。「人間原理」の持ち込み方にも納得がいかない。やっぱり自分は「SFというジャンルが好き」ではないのかなとあらためて思う。とても好きな作品のなかにSFもあるっていうだけなのかなあ。
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と学会会長さんの怪獣SF小説。色々ぶっ飛んでます。(どんきぃ)
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「怪獣災害」のある世界。
「日本は密集しているので被害も大きい」というのに納得。トクサツの世界が本当にあるなら、こうなるんだよなあ、と妙に感心しながら読みました。面白かったです。
だけど民俗学は難しい…。 -
地震や台風と同じように、自然災害の一種として"怪獣"が日常的に出現する現代を描いたSF。例えるなら、ウルトラマンがいない地球で怪獣が現れたら、人間はこう対処するだろう、という設定。
気象庁の職員たちが、怪獣出現の予測や対策、現場での作戦指揮に奔走する様はコミカルで、ちょっとリアル。
MMとは「モンスター・マグニチュード」の略で怪獣の規模を表す単位のこと。日本ではこれまでMM8の怪獣が最大だったが、終盤になってとうとうMM9の怪獣が登場する。
このほか、人間原理とか神話宇宙とか、現代に怪獣が存在するもっともらしい理由づけがなされているが、著者が楽しみながら書いているのがわかるし、こちらも完全にリラックスモードで読めた。