メグル

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024536

感想・レビュー・書評

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  • 再読

  • 北海道の某大学の学生課。
    しかるべき学生にしかるべき学生に
    アルバイトを斡旋する。

    不思議で怖くて、ホッとするところもあって
    面白く読んだ。

    「タベル」が一番好き。

    なかなか謎めく学生部の悠木さん。
    お話以上に興味ヒカレル人物像。

    「断らないでください」って言われてみたい。

  • 辻村さんの『ツナグ』に雰囲気が似てたので、あれが好きな人はこっちも楽しめると思う。

  • モドルの話を読んだ時、この調子で続くと夜とか一人の時とか怖いから読めない・・・と思ったが、怖い話は1話目だけだった。巻きこまれ型のお話だが、悠木さんの不思議さ加減がいいです。
    それぞれの主人公が、直面したことにそれぞれに一生懸命で、なかなか面白かった。

  • 最近元気な北海道出身の女性作家の一人乾ルカさんの近作。
    北大と想像されるH大学のアルバイトを紹介する部署に美しいが表情がない片足が義足の女性が働いている。彼女に紹介された仕事にまつわるお話が集められた短編集。独特のというか不思議な力とも言える人を見る目をもっている彼女に選ばれて仕事に向かうと、その人のその後の人生に多き影響を与えるような出来事にその仕事で出会う事になる。
    一日で読めてしまう短編集だがちょっとした引っかかりを気持ちの中に残してくれた。次回作に期待したい。

  • 不思議なお話。ほとんど強引に導かれたバイトによってその人に必要なものを得る。

  • 5編を収めた、素敵なファンタジー。
    一風変わったアルバイトばかりだが、かかわった人々の思いが、胸を打つ。
    時にジーンとくることも。
    「ヒカレル」と「タベル」が、特によかった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-b83a.html

  • 大学のアルバイト斡旋所で紹介される仕事をめぐる連作短編集。どれもちょっと不思議な仕事だけれど、何かしらの発見や成長を学生たちに与えてくれる。

    バイトを斡旋するユウキさんのお話も読んでみたい。学生たちに的確な仕事を紹介する超能力(?)の持ち主。
    どの短編も面白かった。
    一話目の「ヒカレル」はホラーテイストだけど心暖まる話で一番好きかも。同じくホラー系の「アタエル」は唯一合わないアルバイトをした学生の話でした。
    他の三話も少しずつ不思議を織り混ぜています。

  • 軽くホラーの雰囲気のある作品。
    短編で構成されているが、どれもしっかりと構成されている。
    ただ、悠木さんがどうしてあのような能力があるのかが、最後まで謎として残ったのがちょっと残念。

  • 五人の学生が受け持つアルバイトは、ある女性職員から強要されたもの。
    それらのアルバイトは各々に必要なものを与える。
    怖い話有。感動有。
    今年の初読みに選んで良かったと思える一冊だった。

    2013.1.4

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著者プロフィール

乾ルカ
一九七〇年北海道生まれ。二〇〇六年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。一〇年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ!』『龍神の子どもたち』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆。近著の青春群像劇『おまえなんかに会いたくない』『水底のスピカ』が話題となる。

「2022年 『コイコワレ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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