メグル

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024536

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとホラーな感じもあったけれど、読後感は悪くない。
    大学学生部の職員ユウキさんが紹介してくれるアルバイトが学生達にもたらすものは何なのか。
    独立した五つの話だけれど、すべての話できっかけをつくるユウキさんという女性の存在が光る。
    パッと見て明るいとか温かいとかいうというのではないが、人の痛みや苦しさがわかっていてさりげなく手をさしのべるような感じだろうか。
    乾さん、初めて読んだけれど注目です。

  • 風景が、とても美しい小説。
    言葉も きれいでよかった。

    ぐーっと 物語にひきこまれてしまって、
    通勤中の信号待ちの時間まで惜しんで読んだ。

  • 「あなたは行くべきよ。断らないでね」

    メグル
    なんだか、おかしい・・・
    以前の私だったら、「物凄く面白かった~」といいそうなのに、なんか言えない。。
    どうしてだろう、、、
    ということに、気付かせてくれた1冊。

    おかしいなぁ、凄く好みなんだけれど。
    こういうどこか不思議で、どこかホラーで、どこか分かる物語、ホントは好きだと思う。

    読むタイミングが違ってたかな。

    別にミステリってわけじゃないけれど、『叫びと祈り』(梓崎優)を思い出しました。

    なんだか、連想。
    もしかすると、どこかでセットでオススメされていたかもしれない。

    偶然というか必然というか、そういうので、密やかにつながる物語たち。
    その糸を引っ張っているかのような女性。
    彼女の存在は、明確ではないのだけれど、何か残るなぁ。

    続編とかあるのだろうか。
    もちろん、1冊でやめないよー。
    著者さんのほかの作品も読んで見ます!

    【10/18読了・初読・市立図書館】

  • 大学の片隅にひっそりと佇む学生部。
    学生に短期のアルバイトを斡旋するための部ではあるけれど、アルバイトするなら「アルバイト情報誌でよくない?」ってことで、忘れ去られたような場所。
    そこに吸寄せられるようにたどり着く学生。
    少し影のある美人事務員に「あなたは行くべき」「断らないでね。」と有無も言わせず、アルバイトを紹介される。
    表題の「メグル」他「ヒカレル」「モドル」「アタエル」「タベル」で、それぞれの題も好きかな。
    ストーリーとしては★3でもいいけど…ちょっと私の中では新しいので★4つ。

  • 粒ぞろいなことで。
    特にヒカレルは引き込まれたなぁ。

  • ヒカレル.モドル.アタエル.タベル.メグル

    大学の学生部で奇妙なバイトを斡旋(というか強要?)された五人の大学生。
    どれも短期バイトだけど
    その短い時間が彼らの人生を大きく変える。

    『ヒカレル』で度肝を抜かれ
    『タベル』でじんわり。
    掘り出し物発掘♪

    【図書館 初読 9/14読了】

  • 大学学生部の不思議な職員・悠木。彼女に半ば強要され、仕方なく指定のアルバイト先に足を運んだ学生たち、また、辞めたほうがいいとのアドバイスに背いて出向いた学生が、そのアルバイトから得たものは?

    悠木の不思議な存在感に惹かれる。

    収録作品
    ヒカレル 
    モドル 
    アタエル 
    タベル 
    メグル

  • <内容>あなたはこれよ。断らないでね」奇妙な迫力を持つ大学学生部の女性職員から半ば強要され、仕方なく指定されたアルバイト先に足を運んだ大学生たち。そのアルバイトは、彼らに何をもたらすのか?五人の若者を通して描かれるのは、さまざまな感情を揺り動かす人間ドラマと小さな奇蹟の物語。小説の楽しみを存分に詰め込んだ愛すべき傑作、鮮やかに登場。

  • 大学の学生部の職員ユウキさんがもたらす奇妙なバイト。そのバイトを通じて、大学生たちは確実に成長していく人間ドラマ。
    初読みの作家さんだけど、とても読みやすい。次の作品も手元に来ているし、これからが楽しみ。

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著者プロフィール

乾ルカ
一九七〇年北海道生まれ。二〇〇六年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。一〇年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ!』『龍神の子どもたち』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆。近著の青春群像劇『おまえなんかに会いたくない』『水底のスピカ』が話題となる。

「2022年 『コイコワレ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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