Nのために

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 759
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024550

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読み切ってしまいましたが、難しいお話でした。
    あと同じような方は沢山いると思いますが、私も途中まで安藤を女性だと勘違いしていた1人です。というか、女性と思わせるように描かれているのではと思いました。杉下と安藤の名前が同じ『のぞみ』だというのにもかなり後で気づいたくらいですが…

    それぞれが自分の大切なNのために少しずつ嘘をつくという話ですが、そのNが誰なのか。ネタバレにつき名前は言いませんが、杉下のNについては、いまいち納得できていません。私の読解力の無さでしょうが、これという決め手を思い出せなかったです。もう一度全ての伏線を回収しながら読み返してみようと思います。

  • 久しぶりの再読。同じ事件・出来事を多様な視点で描く、という手法はやはり面白い。しかし登場人物のほとんどを好きになれないというのが、たいへん湊かなえらしい…^_^;

  • ドラマも合わせて見てしまいました。

  • 湊かなえで読んでみたい本・・・ドラマで見た「Nのために」を読んでみよう!と思って読みました。

    (「BOOK」データベースより)
    超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか?それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか?切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。

    杉下希美、安藤望、西崎真人、成瀬慎司の独白から始まり、10年後の今が終わり。

    ドラマを流し見ていたので大まかなストーリーはわかっていましたが、細部はドラマは描かれ方が違っていたように思います。
    原作の方が当然のことながら、成瀬くん、西崎さん、安藤、杉下の過去の記憶や想いはすごく良かったです。

    それぞれの「Nのために」は、個人的にはドラマの方が呑み込みやすかった。
    榮倉奈々は、イメージピッタリです。

  • 悪人も善人もいない。
    「Nのために」という思い込みからの歯車の掛け違いから、誰も幸せになれない話。

  • 湊かなえさんの作品ははずれがないので
    ずっと気になっていた一冊でしたが、よむ機会がなく。
    そしたらドラマ化されたのでドラマを先に見ました。
    登場人物と俳優さんたちの顔を思い浮かべながら読みました。
    ドラマ化されると、よく原作が台無しにされてしまうことが多々ありますが(東野圭吾氏の「流星の絆」なんて最悪でした"(-""-)")、「Nのために」はほぼ忠実に再現されていましたね。でも、原作のほうでは成瀬くんはドラマほどズームアップされてないかな。成瀬君実家の旅館を放火したのは誰なのかも原作では明らかにされていないし…。
    でも一番辛い思いをしてきたのは希美。
    父親に捨てられ、重すぎる母親に苦しめられて、父親の愛人に土下座をして夕飯をわけてもらう屈辱。
    そんな彼女が最後には病気??悲しすぎる!
    最後には安藤か成瀬君、どちらかと幸せになってくれたらな・・・そんな終わり方がよかった(T_T)

  • 湊かなえ作品で一番好き。ちょっと耽美的~
    安藤と杉下で幸せになってほしかったなぁ
    ただ、最初の安藤の性別に対するミスリードって必要無かった様な

  • ドラマ放映中に読了。
    私の場合、大抵「ドラマや映画より原作の方が良いし、好きである」となるのだが、本書はその逆。
    ドラマを見ているから本もサクサクっと読めたが、そうでなければ、「これはいつのこと?誰のこと?」とつっかえながら読み、相当読みにくかったに違いない。

    ドラマのお陰でだけれど、サクッと読めたから★ひとつおまけ。

  • ドラマが始まったから思い出して再読。イヤミスだな〜これも。
    個人的には安藤が好き。
    最後でやっぱり、なんか辛くなった。

  • やっぱり湊さんの書く女性に共感を覚えることはないなぁと思いました。でも読んでしまうのは、そういうドロドロしたものを見たいからかもしれません^^;
    今回は全体がよく分からないという印象です。読み終わった後も、中途半端な気がしてすっきり感がありません。もともと爽快な読後感を期待できる作家ではないのですが、今回は特に、それぞれの登場人物の真相が見えないというか、動機がよくわかりませんでした。それぞれがNのために、ということだったのだとは思いますが、うーん…。
    それにしても安藤にはやられました。 あれは作家の意図だったのでしょうか^^ 何度も前に戻って読み直してしまいました。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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