- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488104047
感想・レビュー・書評
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2023年7月28日読了。探偵のサム警部のもとを訪れた謎の訪問客と、シェークスピア初版本を巡る奇妙な盗難騒ぎ…事件の真相と真犯人の正体とは?独特の雰囲気で『X/Y/Zの悲劇』の事件を解決してきた老俳優ドルリー・レーンが手掛ける最後の事件。なんというか、ちょっと雰囲気がゆるいというか連発する事件が妙にドタバタしていて物語にうまく浸れなかった、ペイシェンスとローの恋物語は「謎解きの本筋が弱い」ことを作者自身分かっていたがゆえの読者サービスなのか?事件終盤の謎解きは「直前の謎解きを伏線として、最後に大掛かりなどんでん返しを仕掛ける」というもので、「なるほどこれが四部作の大団円なのか!!」と考えてみるとそれなりに趣深いとも言えるが、読んでいる当方がミステリに慣れすぎてしまったからか、発表当時の読者と同じような気持ちでは衝撃を受けることはできなかったかな。
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学生(らいすた)ミニコメント
衝撃の結末に恐怖してください
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323566 -
この感動はX, Y, Zを読了した者にしか味わえない。
そして間違いなくその価値がある裏切りである。 -
四部作、鮮やかな幕切れ。
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Xの悲劇、Yの悲劇、Zの悲劇とドルリー・レーンの解き明かす謎を楽しんできました。この物語の最後に近づくにつれ、もしかして!?いや、いや、そんな事はない…でも…と複雑な心境。
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本作は大英帝国博物館に勤務する警備員の失踪と、消えたり現れたりする古書の謎を追う話ですが、終盤まで緩い展開が続くのであまりパッとせず、前三作と比べると劣る印象です。
ラストの衝撃度は抜群ですが、帯の謳い文句やタイトルで何となく察しがついてしまうのは残念なところです。
ただ、前三作のあるシーン、ある台詞、ある行動がペーシェンスの推理に集約される趣向は秀逸。シリーズの締めくくりとしては最高だと思います。 -
悲劇4部作の最後を飾るにふさわしい傑作。衝撃のラスト、ペイシェンスが活躍しています。なぜ最後なのかがよくわかります。