リガの犬たち (創元推理文庫) (創元推理文庫 M マ 13-2)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488209032

感想・レビュー・書評

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  • なぜヴァランダーがラトヴィアに呼ばれたのか?
    それが最後まで分からず・・・
    田舎の惚れっぽいオペラ好きのおっさん刑事でよかったのに・・・
    (おまけに3作目では「えっ?」っていう場所から始まったので、このシリーズよ、どこへ行く、と首を捻っている最中)

  • この頃、北欧ミステリーに凝ってる。
    ミレニアムやら特捜部やらマルティン・ベックやら・・・
    ヘニング・マンケルは二冊目。
    文章が冗長すぎるけれど佳境に入るとどうしてどうしてこれが…どっち?どっち?

    後半はハイテンション。
    シリーズまだまだ。頑張らねば。2014年初読。


    再読。以前は図書館から借りた本。

    2020年5月持っていたくて購入したこの本を読み始める。ヘニングマンケルのヴァランダーシリーズまた、読み続けたくなる。

    国際問題にも分からないなりに首を突っ込みはじめる。ペレストロイカという言葉を噛みしめる。
    ソ連という国家もあったなぁ~
    この本の次はアパルトヘイト問題だった。

    解説の柳沢氏、体重増加気味のヴァランダーが、夫を亡くしたばかりの未亡人への恋慕をどうこう描いていてちょっと笑える。

    ヴァランダーは決して100パーセントカッコいい訳じゃないしいい男って訳じゃないけれど、もの凄い魅力的な人。ダメなところも情けないところも朴訥なところも合わせ含めて魅力的。

    その後、癌で亡くなってしまったけれど『死』に対して真摯に真っ向から立ち向かう姿が主人公に重なる。この小説執筆中、彼は果たしてそのことを意識していたのか…。
    辛い思いにとらわれる。

    このシリーズ、全部読んでしまったし、マンケル氏の著作すべて児童書も含め翻訳されたモノはすべて読んでしまったけれど、再読してもなお、こんなに心乱されるのなら、老後はもう積んである本で間に合うわ!などとも。

    北欧に行ってみたい!スエーデンに行ってみたい!寒い場所での冷たいシャワー(そういう表現多し)浴びてみたい。

    国際問題、世界のこと、もっともっと勉強してみたい。
    他の国のこともっと知りたい、悩みを共有したい。知らないことが多すぎる。
    もっともっともっと!

    そういう事をしみじみ感じさせられるそんな2020年ゴールデンウィークなのでした。

  • <クルト・ヴァランダー>シリーズ2作目。 地味に事件を解決かと思いきや、どんどんすごい展開に。前半もたもた進むから後半頁が足りんやろと心配しながら読了。国を超えての事件でも相変わらず惚れっぽく怪我の絶えないヴァランダー警部です。かっこ悪さがウリでも(?)記録保存庫の中であんなことまでさせなくても・・・少しかわいそう。                         

  • 警察小生のシリーズの中では、少し異色のもの。殺人事件があり、死体もあるのだが、物語はその謎解きというよりも、それを捜査する人たちの国を超えたドラマになっていく。ベルリンの壁の崩壊前夜の物語。既にソ連ではベレストロイカが始まるあたりのことで、その時代背景も少し織り込まれている。

  • 先にドラマを見たので、ヴァランダーはもうケネス・ブラナーの声でしか話さない(笑)ダメっぷり全開。何故一番身近にいる女性に必ず惚れるのだヴァランダー。誇張はあるとはいえ、ラトヴィアという国とスウェーデンの対比を描いているのもとても興味深かった。スウェーデンといったって全く知らないことだらけだし、それでもラトヴィアは貧しくて、、、という。東欧の近代史を勉強すべきかもしれない。

  • のろのろした警察小説からスパイ小説もどきに進展する様は、
    進展、などといった生易しいものではなく、
    スーツをきた普通のサラリーマンが、
    いきなり歩道で駆け出したかと思ったら、ジャンプして空中で体を二回転半ひねって着地したような違和感と唐突感だ。

    しかも、そこに恋愛までからませるとは、
    そのてんこ盛り加減が前作から続くこのシリーズの特徴なのかも。

  • 刑事ヴァランダーシリーズの第2弾。海岸に打ち上げられたゴムボードに、2人の男性の射殺死体が。調べてみると、かれらがラトヴィア人だということがわかり、ラトヴィアから捜査官がやってきた。。。
    バルト三国の独立運動、ソヴィエト崩壊の時代背景を書いた時代小説と言えるかも。小難しい話が多かったが、相変わらずのヴァランダーのちょっと情けない中年ぶりが、小説の良い味わいになっている。

  • 北欧警察小説第二弾。海岸に流れ着いたゴムボート。中には二人の男の射殺死体。スウェーデンとラトヴィアで展開される国際的謀略。物語的には第一作の方が完成度高いものの、主役のヴァランダー刑事は前作以上に魅力的。惚れっぽくて愚痴ばかり、でも愚直に突き進むその姿。ラストのやれやれ感がたまりません。次作も楽しみ。

  • 4月8日読了。図書館。

  • ヴァランダーシリーズ2作目。いきなり2作目で海外出張。ヴァランダーは冴えない中年なので、ヒーローのように活躍するわけでなく、ほんとに生傷が絶えない。むしろこっちがリアルだよな。でも、スウェーデンが大陸にある国で、近隣にはまったく違う主義の国があって…という様子がよくわかる。この点でも興味深く読んだ。

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