リガの犬たち (創元推理文庫) (創元推理文庫 M マ 13-2)
- 東京創元社 (2003年4月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488209032
感想・レビュー・書評
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たまたま流れ着いた死体を乗せた救命ボート。捜査に当たったスウェーデンの田舎町の警部が独立前夜のバルト三国を舞台に陰謀に挑むと言うストーリー。前半は静かにリガの暗い雰囲気の中ストーリーも淡々と進むが、後半以降は突然火薬の匂いたっぷりの潜入劇に早変わりする。惚れた弱味とは言え、その行動力は読んでいてもちょっと無理があるような感じがした。ただどこにでも見張りが付いている旧共産圏の重い空気はよく出て、ある意味貴重。
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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2012.11.22読了
面白かったけれど、ご都合主義だね。
それと翻訳が、原文を読んでいる訳ではないが、ちょっとアレかな。 -
ヴァランダーシリーズ2作目。1作目はフロストみたいな感じだったが、2作目は全然違う。ミステリーというよりサスペンス物。今回のほうがテンポもあって面白かった。
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スウェーデンの警察小説クルト・ヴァランダーシリーズの第2作目。
今回の主な舞台はラトヴィアの首都、リガ。
地味!地味!とさんざんレビューで書いた前作と違い、事件の規模やヴァランダーの行動がとても派手でした(笑)
恥ずかしながら政治的背景の知識に乏しく、深く理解しながら読んだとは思えないんですが、スパイものというか、政治サスペンスというか…。
主人公は「やっぱりヴァランダー」なので、そういった部分のテイストは同じなんですが、不思議な感じでした。 -
リビアの騒乱を見て、なんとなく読みたくなって再読。
ヴァランダーに似つかわしくない派手な展開の事件で、こんなに元気なときもあったんだっけとしみじみ。
緊迫した事件の最中なのに恋をしたり、生理的欲求に負けてみたりなところはやっぱりヴァランダーなんだよなあ。-
ごぶさたしております。
ケネス・ブラナー主演のイギリスBBC版「ヴァランダー」の第三シリーズがいよいよ日本でも放送されるとのこと。その第二話...ごぶさたしております。
ケネス・ブラナー主演のイギリスBBC版「ヴァランダー」の第三シリーズがいよいよ日本でも放送されるとのこと。その第二話が「リガの犬たち」だそうです。今までの作品は一時間半だったので、このスケールの大きな話をどうまとめるのか、気になります。放送はWOWOWなので、ソフトになるのを気長に待ちます。2012/06/15 -
>take9296さん
これをドラマ化するとは何ともまあチャレンジャーなことで。
どこをどう使うのか、どんな風にまとめるのか気になりますね。...>take9296さん
これをドラマ化するとは何ともまあチャレンジャーなことで。
どこをどう使うのか、どんな風にまとめるのか気になりますね。
来年当たり日本でも新作が訳出されないかな。2012/06/16
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スウェーデンの警察ものミステリのシリーズ2作目。
田舎町イースタの警部クルト・ヴァランダーが主人公。
妻に去られ、それなりに落ちついては来たが、警察の仕事に疲れて、転職を考えているのだったが…
今回は、ラトヴィアという異国が主な舞台に。
バルト三国の一つで、ソ連解体の時期に大揺れとなって、荒廃していた。
スウェーデンはそう遠くはないのだが、体制が違うため行き来は滅多にない。
救命ボートで流れ着いた死体は二人が抱き合うように乗せられ、高級なスーツを着ていた。
何の印もないボートがじつはラトヴィアの物だったようなので、合同で捜査することになるのだったが…
たった一人で訪れた警官リエパ中佐は、言葉もなかなか通じない。ヴァランダーと下手な英語でやりとりする。
地味だが優秀なことを、互いにすぐ理解し合うのだった。
ところが…
逆にラトヴィアの首都リガを訪れたヴァランダーは、制約の厳しい街に違和感を覚える。
決められたホテルに泊まり、待遇は良いが、ホテルの往復にも見張りが付いている様子なのだ。
リエパ中佐の妻バイバが、こっそりホテルを訪れ、何かを告げようとする。
何が起こっているのか?
ヴァランダーはこれまで何も知らなかったと痛感することに。
スパイ物めいた異色作だが、ヴァランダーの人生に大きな変化が訪れるので、じつは見逃せない作品でした。 -
2作目もスウェーデンの田舎町を舞台にしているのだろうと思ったら大間違いでした。政情不安の続くラトビアへ。いつも誰かに見張られている、密告される怖さを感じました。推理小説というよりスパイ小説を読んでいるようでした。
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2011年1月17日(月)、読了。
途中、『一九八四年』(ジョージ・オーウェル)の世界を思い出した。 -
個人的にはシリーズで一番好き。ラトヴィアという国、自由のために戦う人々の姿が熱い筆致で描かれている。フィクションではあるが、ついこの前までこのような状態だったリガの街に、いつかは訪れてみたい、そう思える作品。