- Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488276058
感想・レビュー・書評
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いい小説。だが伏線、登場人物が多すぎ。
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女性陣の描き方が好きです。
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2012/07/25
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新刊の海外のは今後もかぶりそうです。
あとがきにすぐ出版されそうな事書いてましたね。めちゃ面白かったんで楽しみです。新刊の海外のは今後もかぶりそうです。
あとがきにすぐ出版されそうな事書いてましたね。めちゃ面白かったんで楽しみです。2012/07/25
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ドイツのミステリ作家による警察小説シリーズ第三弾。
表題が示す通り、ナチスドイツの残党を追うという、第二次大戦時の負の歴史を引き摺った連続殺人事件がテーマ。
各人物が持つ秘密と悪意は巧妙に隠蔽され、人間関係は入り組み、複雑な構成と場面転換、巧みなミスリードにより、読み進めるのに多少は骨が折れるものの、重厚感のある作品に仕上がっている。
捜査の中心となるオリヴァーとピアの男女バディは、シリーズ当初よりも信頼の積み重ねが見られ、軽妙かつ婉曲な遣り取りにも、性格の違いが上手く噛み合っての味がある。
高貴なバックボーンに依拠する謹厳実直な風体に見せて、妻やハニートラップに弱いボスと、気さくでさっぱりとした気性で、歯に衣着せず振る舞いつつも、情に脆い部下の女性という、主役コンビのキャラクターの相性が際立つ。
筋書きとしては、警察組織内での障害による捜査の難航も然ることながら、現在も尚、ドイツが抱え続ける疵が流す、血の痛みが堪える。
終盤、僅かでも遺族への救いが描かれていることが光明となっている。 -
ドイツ文学ってなんか優雅なとこあるよな…
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ストーリーは濃厚だが演出が淡白で、もう少し芝居っ気があったほうが自分の好みには合うし、もっと感情移入できただろう。或る一族の歴史の暗部を掘り返すダークなストーリーだけに、不気味さや刺さる感じ、ひりつく感じを味わいたかった。ドイツ人が読めばそういう感じを味わえるようなキーワードが、ふんだんにあったのかも知れないが。