深い疵 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488276058

感想・レビュー・書評

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  • いい小説。だが伏線、登場人物が多すぎ。

  • 女性陣の描き方が好きです。

    • ことぶきジローさん
      また、読んだ本がかぶりましたね。『深い疵』の次作も楽しみです。
      また、読んだ本がかぶりましたね。『深い疵』の次作も楽しみです。
      2012/07/25
    • まーうーさん
      新刊の海外のは今後もかぶりそうです。
      あとがきにすぐ出版されそうな事書いてましたね。めちゃ面白かったんで楽しみです。
      新刊の海外のは今後もかぶりそうです。
      あとがきにすぐ出版されそうな事書いてましたね。めちゃ面白かったんで楽しみです。
      2012/07/25
  •  う〜ん、面白かった!

     最初は、この読者に隠しているようで隠していないマルクスとエラルドの関係の書き方が不思議だったけど、途中で成る程なぁと納得。

     最後はめでたしめでたし……なんだけれど、ユッタみたいな人物が結局のうのうとしているなんていう苦々しさもあったりして、きっとそれがまた小説としていいんだと思う。

     しかし、ヴェーラが過去の悪事の証拠を延々残しておいたのが解せない。傲慢な人物というのはそういうものなのか。
     それとも、過去の記憶が曖昧になって、嘘に綻びが出るのを防ぐ為だったとかだろうか。

  •  ドイツのミステリ作家による警察小説シリーズ第三弾。
     表題が示す通り、ナチスドイツの残党を追うという、第二次大戦時の負の歴史を引き摺った連続殺人事件がテーマ。
     各人物が持つ秘密と悪意は巧妙に隠蔽され、人間関係は入り組み、複雑な構成と場面転換、巧みなミスリードにより、読み進めるのに多少は骨が折れるものの、重厚感のある作品に仕上がっている。
     捜査の中心となるオリヴァーとピアの男女バディは、シリーズ当初よりも信頼の積み重ねが見られ、軽妙かつ婉曲な遣り取りにも、性格の違いが上手く噛み合っての味がある。
     高貴なバックボーンに依拠する謹厳実直な風体に見せて、妻やハニートラップに弱いボスと、気さくでさっぱりとした気性で、歯に衣着せず振る舞いつつも、情に脆い部下の女性という、主役コンビのキャラクターの相性が際立つ。
     筋書きとしては、警察組織内での障害による捜査の難航も然ることながら、現在も尚、ドイツが抱え続ける疵が流す、血の痛みが堪える。
     終盤、僅かでも遺族への救いが描かれていることが光明となっている。

  • ドイツ文学ってなんか優雅なとこあるよな…

  • ストーリーは濃厚だが演出が淡白で、もう少し芝居っ気があったほうが自分の好みには合うし、もっと感情移入できただろう。或る一族の歴史の暗部を掘り返すダークなストーリーだけに、不気味さや刺さる感じ、ひりつく感じを味わいたかった。ドイツ人が読めばそういう感じを味わえるようなキーワードが、ふんだんにあったのかも知れないが。

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