- Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488276058
感想・レビュー・書評
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登場人物は多い、似てるし男女の区別も僕には分かりにくく。ちょっと辛かった。
それでも最後まで読むことが出来た。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了、82点。
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2007年、ドイツホーフハイムである老人が殺された。
彼はかつてホロコーストから生き延びた後アメリカに渡り大統領顧問まで勤め上げた人物であった。
さらに同じ手口で殺されたヘルマン・シュナイダーの元にも"16145"という謎の数字が残されていた。
ホーフハイム警察のオリヴァーとピアは捜査を続けて行った結果、国内外で大きな権力を有するカルテンゼー家に行き付く。
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後書きに書かれている通り本作はドイツミステリの女王と称される著者のシリーズ作品で、本作はそのシリーズの3作目(ただし日本語訳された作品としては最初)であり、このズレの為に何も知らずに読むと戸惑う部分が多い。
作中では1年前の事件として語られるものが本作の伏線として後半に登場するのかと思い読んでいたら実は別作品の話でした、と言うパターンが多く、また登場人物の人間関係も過去の作品をベースにしているが、その部分の説明がされず正直なところ理解し難い部分が非常に多くあった。
また本作はドイツの地理、歴史、警察の捜査制度など詳細に描かれているが、個人的に非常に残念なことにその部分の知識が殆どなく、知っていれば楽しめただろう部分が楽しめなかったのは勿体ないとしか言えない。
とマイナスの部分ばかり挙げてみましたが、小説のストーリはドイツの歴史の暗部として切っても切り離せない第二次世界大戦でのナチスや人種問題などを扱っており、それが現代にまで影響を与えているという非常に骨太の物語で、その骨格部分の読み応えは相当なもの。
真相もそう来るかと言う展開でした。
キャラクター小説的な側面も持ち合わせており、一番最初に自分の中で浮かんだのは、ドイツ版道警シリーズ。
ただこの小説のキャラクター小説的な側面はどちらかと言えば女性の理想に焦点が当てられ過ぎていて、その点が馴染めない部分でもありました。
今年中に日本語訳第二弾(シリーズ通算4作目)が発売されるらしく、せっかく1作読んだんだから何とか2作目にも挑戦したい気持ちであります。 -
2013年1月17日読了。
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なかなかの込み入ったストーリーで楽しめた! ヨーロッパはずーっとナチの呪いを引きずっているのか、、、。
あと、ドイツ系の名前の覚えにくいこと、、、。 -
やっと読み終わりました。返却期限の20分前(移動図書館が去ってしまうまで)にギリギリ読了。
登場人物が多く、慣れないドイツ人名。人物リストを自分で作りながら読むべきだったと途中で後悔しました。「クリストフ? これ、ファーストネーム? あれ、登場人物一覧に名前がない……ってことは重要人物じゃないの?」などと惑わされつつ、500頁を読み切ったときの達成感はある意味大きかったです。シリーズ物の3番目なんですね。次の作品を読むときは最初からメモを取ることを忘れないようにしよう……。 -
懲りすぎ!
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G 2012.9.27-2012.10.12
事件はとても面白い。
オリヴァー&ピアのシリーズらしいが、残念なことにこの二人がわたしは好きでない。 -
ドイツミステリの女王と呼ばれているノイハウスの日本デビュー作(シリーズ3作目)。ホロコースト、ナチス・ドイツといった過去の大戦と現在を絡めたストーリー運びが凝っていて、重厚感があり、クライマックスでの対決シーンではハラハラさせられた。登場人物もそれぞれ豊かな造形で、特に主人公の女性刑事ピアがキュートで魅力的。