乱れからくり (創元推理文庫) (創元推理文庫 M あ 1-2)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 847
感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488402129

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの連続殺人事件もの推理小説。米粒写経さんのYouTubeで紹介されたのがきっかけです。小説の中で古今東西のからくりにまつわる著者の知識を登場人物がうんちくで語るシーンが何とも言えない。謎解きは関係者の心情がトリックと緻密に相まっていて居島さんの推薦とおりでした。他の作品も非常に興味有ります。

  • 4

  • 確かにからくりが乱れて乱舞するミステリー……
    最後の最後まで、たくらみというぜんまいを巻ききった感がある。

    これ、トリックを考えるの楽しかっただろうなあ〜と思いながら読了。
    著者の知識と嗜好が見事に融合していて、面白い。

    舞子がなかなかいないキャラクターでとてもいい。
    反して、若いとはいえ、薄幸な美貌の女性に特段の理由もなく惹かれて、結果一人でジタバタする敏夫のキャラクターにはうんざり。
    挫折したボクシング選手という経歴が絡むのかな、と思ったら、特にそういうこともなく。
    この点は残念。

  • 2003/3/24 すごい最後のどんでん返し。★4

  • 少し古いなと思ったけど、読み易かった。
    乾くるみ著 『イニシエーション・ラブ』の作中に出てきた作品だったので、読んでみた。
    最後の謎解きは爽快。
    推理小説の醍醐味だね。
    でも、隕石は何だったの?

  • 日本推理小説史上に於いて名作と冠される本書は、しかし、上のような評価に納まった。

    第一被害者=犯人というプロットは今時分、特に珍しい趣向ではない。迷路、隠し洞窟といった道具立ても胸踊らすほどではなかった。

    確かに仕事と私事とに煩わされて、まどろみながらの読書ではあったのだが、それを考慮してもやはり『11枚のとらんぷ』よりは落ちる。
    そう、ショートショートを内包した、贅沢な一品、『11枚のとらんぷ』。この作品と比べるからこそ、三ツ星なんだろう。

  • からくり交響曲
    奇妙な屋敷、巨大迷路、個性豊かな玩具など、わくわくするガジェットが目白押しで読んでいて楽しいです。発生する事件に派手さはないですが、隠されているトリックは大仕掛けです。
    個人的に注目していた未亡人とのロマンスは、控えめに進行します。初期作品だからかなと思っていましたが、ほろ苦い幕切れが全てを物語っていました。

  • 2017/07/15
    からくりの連続殺人
    カレイドスコープでよかった、万華鏡なら「ま、まんげ……」となるのか?
    隕石で死ぬのはなかなか見ない
    一連の悲劇は円を描いている

  • 隕石のトリックがメインミステリーかと思ったが・・・残念。

  • まるで本自体がからくりのようだった!

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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