乱れからくり (創元推理文庫) (創元推理文庫 M あ 1-2)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488402129

感想・レビュー・書評

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  • うーん、って感じかな。オールタイムベストかね?って感じでもある。からくり人形に関しての薀蓄、ここまで盛り込む必要あるか?会話文をふんだんに盛り込んで、テンポよく進む展開は望むところだけど、その会話文がまた…。特に、ある意味苦痛にすら感じたのが、金沢に行って現地人と会う章。金沢人感ゼロでしょ、これ。ローカルじゃない人が無理して関西弁を使って、変に四国弁まで混ざっちゃいましたみたいな言葉、強烈に抵抗がありました。北陸、関係ないし。からくりを使ったトリックは、それなりに面白かったけど。

  • 「ミステリ界の魔術師」の異名を持つ泡坂妻夫の『乱れからくり』を読了。

    一言で言えばトリックのオンパレード。タイトルどおりのからくり乱れ打ち。古今東西のからくりが作中で紹介されていたのですが、全然知らないものが多く、とても楽しめた。

    最後の最後、犯人が明らかになるまで疑われている人物がいるのだが、そのまま終わりだとあまりに釈然としない。結局はどんでん返しがあるわけですが、驚きの結末を迎える。なかなか意外性のある犯人と言えた。

    残念な点を挙げるとするならば、登場人物に魅力がなかったということと、ありえない程の偶然の出来事が起きた上での事件だということ。
    とは言っても、偶然の出来事は他の作品にもあることだし、それがまた本作の魅力を引き出しているとも言える。

  • 同じ表紙がなくて残念。泡坂妻夫長編2作目。第31回日本推理作家協会賞受賞作。すごく長かった。ユーモアがあまりなく、結局舞子が警察を辞めなきゃになった事件の真相もはっきりせず。何で朋浩は舞子にお金を渡したのか。しかし全部自動的に殺せるようセットして、自分たちは外国にいようなんてすごいよな。しかも不貞の結果できた子供は殺すくせに、不貞をしたはずの妻は外国に連れてくんだもの。その妻・真棹がヒロイン的な扱いで出てくるけど、全然好きになれない。主役の敏夫も。まぁ舞子はいいけど。天保銭で財産を隠すやり方は面白いけど、迷路とか洞窟とか、大掛かりすぎて好きじゃない。泡坂さんってこういうのも書くんだ、って感じ。

  • 昔の作品は、その時代背景や年代を考慮して読む必要があると思う。今だったら舞子さんのあまりの男口調は絶対ないだろうし。そんなのもあってか読みにくいわけではないのに、なんだか私は合わない。ただ、トリックは凄いし、そのトリックへの繋がりは、やばいくらい良く出来てる。まあ、現代ものと思って読むと「んな、アホな」はぬぐえない。それを踏まえて読める人には面白く読めると思う。そうくるかといトリック満載なのでR。

  • 古いな…

  • 東西ミステリーベスト1985-22#2012-34。不真面目に読むと面白いかも(´ρ`)奇術師の手掛けるミステリーということでツッコミを入れるとキリがない( ̄▽ ̄;)今作では透一の死が一番首を捻った(笑)幼児が睡眠薬50錠食べて死ぬってなかなかのトンデモだよね(;゜0゜)とは言っても時代を感じさせる数々のからくりが面白いしプロットとしては出来がいいと思う。ただ主人公に関してはちょっと魅力がなさすぎではないかなと(苦笑)

  • 玩具会社を経営する馬割一族を襲う連続殺人事件。冒頭の隕石は突飛過ぎて唖然としてしまいましたが、計算された手口による遠隔殺人は驚愕ものでした。これだけでも一読の価値はあると思います。
    ただ、自動機械人形、玩具、迷路などの薀蓄は分かり易いのですが、長くて苦痛でした。
    また、香尾里の死の間際の言葉の誤解は少々無理があるかなと思いました。

  • 再読。
    泡坂作品の中では群を抜いて大好きな作品です。
    からくり、人形、屋敷、迷路、、、私の好みのキーワードがこれでもかと盛り込まれているので、この蘊蓄が読みたいが為に度々再読しています。
    読み手を驚かせる計算された構成は上手いなーの一言。
    お見事ですよね。
    今読んでも色褪せることなく、光を放っている作品です。

  • ミステリ好きな人たちに愛されている作家さんのようなので、試し読み。
    昭和の大物なのかな。
    う~ん?どうもピンとこない。
    トリックや登場人物に魅力が感じられない。
    時代遅れ感は仕方がないけど、それならば江戸川乱歩や横溝正史まで遡った方がよっぽど面白い。
    私はそう思う。

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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