午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)

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  • 東京創元社
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感想 : 125
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488423117

感想・レビュー・書評

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  • 翡翠ちゃんにハマり、マツリカさんにハマり。そして原点作品を読了。酉乃の堂々としたマジックテクニックに隠された本当の自分。須川のポチくんと学内の謎を解いていく。

    男子校出身者としては、実に羨ましい生活だわ。相沢先生新作前のウォーミングアップ読了でした。楽しめました。

  • 2021/03/15 幅広帯バージョン読了

    須川くんのボヤきが良い味出してます。
    どう考えても酉乃さん可愛い。
    幅広帯バージョンの絵だから買ってしまいましたよ。

    幅広帯バージョン
    http://www.webmysteries.jp/archives/24647311.html

  • マジックってすごいなと思った
    恋andミステリー最高!!

  • 伏線と回収がうまく、謎解きは面白く読めた。
    しかし須川と酉乃の関係が好みでなくハマらず…須川の性格が合わないのかなぁ、と。
    作家さんの伏線回収が好きで読みたいけど…読めないかも。。

  • ミステリーにハマり、色々読む中で読んだ本の一つ。
    人が死なないのでそういう意味ではドキドキ感が薄いが、
    それなりには楽しめた。

  • サンドリヨン? フランス語っぽいけど何だろ。
    と思っていたら本文中に正解があった。なるほど『灰かぶり』ね。

    全体的に重要なポジションは女子が占めている。
    主役(?)の須川くん以外は三好くんと設楽くんくらいか。出てくるの。
    あ、あと先生も居たけど。
    でもってその女子のツンデレ度が異常に高い(爆)。
    酉乃さんも慶永さんも柏さんも瑠璃垣さんも八反丸さんも飯倉さんも
    自覚はなさそうだけど実は須川くんも
    みんな揃いも揃って心の中にヤマアラシを飼ってる。
    もっと近づきたいと思ってるんだけど
    動こうとすると相手も自分も傷つけちゃうから動けない、というジレンマ。
    こういうじれったさ、歯痒さはいつの時代も変わらないんだな、とちょっとほっこり。
    とはいっても言葉という武器は今の方が鋭いかもしれない。
    『あてにならないプレディクタ』での飯倉さんと酉乃さんの遣り取りは
    小説の中の会話だと判っていても痛くて堪らなかった。
    …単にあたしが打たれ弱いだけかもしれないけど(爆)。

    酉乃さんが発動する洞察力は杉下右京か篠川栞子か(笑)ってくらいのレベル。
    栞子さんにとっての古本が、酉乃さんにとってのマジックなんだろうな。

    パッと見草食男子の須川くんは、実はものすごい有望株なのではないかと思う。
    この年齢で相手の求めてる言葉を汲み取ってあげようという姿勢は立派。
    あとはそれを投げるタイミングを読めれば最強なんじゃなかろうか。
    5年後が楽しみな逸材である(笑)。
    なんだかんだでツンデレな酉乃さんと草食男子な須川くんの組み合わせ、
    意外と似合ってるんじゃないかな。

    ただひとつ腑に落ちないのは、『あてにならないプレディクタ』で
    なぜあそこまで飯倉さんが周りに対して攻撃的なのか、ということ。
    自分を救ってくれようとした人を完膚なきまで傷つけようとする
    飯倉さんの攻撃性はちょっと過剰な気がするし、
    何かまだ明らかになっていない何かを抱えていそうですっきりしない。
    その辺は続編で明らかにされるのだろうか。

  • 以前から気になっていたのだが、文庫で二作目まで出ていたので購入。
    これがデビューとはまず恐れ入った。丁寧な構成で読み進めやすいし、その情報量がちょうど良い。読みづらい作品って情報量が適正ではないのだよ。そして解決を見る文章とそこから反映される出演者たちの心理描写が素晴らしい。いまから日常の謎に触るのであれば、古書店とかではなく、間違いなくこちら。
    また、ボーイミーツガールとしても素晴らしい。少女がわの描写は解説の言葉が的確だと思う。限りなく『リリカル』なのだ。そして、その壊れやすい、儚い少女に相対する主人公『僕』もまた、理想の人間になりたくてあがいている。この努力が作品臭くない。説得力を感じられて心地良い。

  • 面白かった!
    酉乃初のキャラがまずいい。
    影のある感じと、明るい女の子の一面。
    影のあるところは、深いことを考えている初の考え方とか、ストーリーにからむ重要なところで。
    それを、明るい女の子の一面も描くことで、際立たせてる感じ。
    須川との関係もちょっとずつ進んで、その遅さも酸っぱい感じでいい!
    マジックに絡めてこんだけ謎?がとけるもんか。
    第二弾が楽しみだo(`ω´ )o

  • 素敵ボーイミーツガール。
    ひとつひとつの短編の謎解きもいいし、
    一冊全体のまとまりもいい。

  • マジックを題材にしたミステリー。ラブコメ風味でもあり、読んでいて楽しかった。謎はやや荒いものの、取り上げられている人の想いを含めて読んで面白かった。

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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