午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488423117

感想・レビュー・書評

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  • 酉乃初はみんなの注目を集めたいがためにマジックを超能力と偽ってみんなの信用を失った過去を持つ女の子。その初に一目ぼれした主人公の須川君がなぁ。。。なんか自分の理想を初に押し付けている感じがして、苦手だった。
    初と敵対していると思っていた八反丸さんが、実は初の事が大好きで初の事を本当に考えてくれているのがわかって、『この子、本当に高校生?』って感じだった。
    瑠璃垣さんもなぁ・・・切ないよなぁ。彼女は彼女なりに、友達の事考えていたのにね。

  • ラブコメ要素多めだったけど、細かい伏線が散りばめられて最後に回収されるのが面白かった!

  • 短編四篇からなる物語。マジック×謎。
    個人的に主人公が途中まで苦手だった。好みが別れそう?

    でも、やっぱり山場の文章力と勢いが凄くて惹き込まれました!

  • ライトな小説のフリをして謎の立て方・解き方が
    計算されたコージーミステリで、探偵役の女子高
    生が不安定・不完全な精神なのに、マジシャンを
    身にまとった途端、ロジカルに謎を紐解く(´・ω・`)

    サンドリヨンがシンデレラだと知ったのは今です

  • 鮎川哲也賞を受賞した、相沢沙呼さんのデビュー作。

    マジシャンである女子高生を探偵役に、彼女に恋する同級生の男の子を語り手に据えた、日曜の謎系ミステリの連作短編集です。

    ミステリにマジックの要素を加える、そのアイデアが面白いですね。

    前半に張り巡らせた伏線を、終盤で一気に回収するのは連作短編集の王道ですが、その手腕がとても鮮やかで、細かいところにも配慮されていると思います。

    ただ、語り手である主人公の恋する気持ちは理解出来るのですが、何かにつけてヒロインに強要するような言動にはイライラすることが多々ありました。

    語り口の軽さとは対照的に、謎の背後にあるものは重く、学校という狭い世界で生き抜くことの大変さをつい思い出してしまう、そんな一冊です。

  • #読了 無口で無愛想な美少女酉乃さんと、そんな彼女に一目ぼれをした須川くんが学校内の謎を解いていくミステリー。
    酉乃さんはマジシャンで、磨かれた観察力の高さと持ち前の明晰さで謎をといていく。けれど人と関わることが苦手で、そのくせ人と関わることに貪欲。そのちぐはぐさが魅力的だと思う。

  • 【再読】ポチこと須川くんが恋をしたのは、同じクラスのクールビューティー酉乃初。実は彼女はレストラン・バー『サンドリヨン』でバイトする凄腕マジシャンで…。ボーイミーツガール学園ミステリ。酉乃さんのオン・オフのギャップがとても魅力的です。ちょっと頼りない須川くんと、学校では孤高で他人に心を許さない酉乃さんの距離感とか、二人の揺れ動くココロの表現がとても繊細で、まさに相沢氏の原点がここにあると感じました。少年少女の恋と心の成長が瑞々しく描かれている作品でした。そして本作品は”ふともも愛”の始まりでもあるのだな。

  • 思ってたより、人間関係にスポットのあたった
    生臭いお話が多かった気がする。

    トリッキーな女子に振り回される男子、という構図は、
    あまり得意ではないけれど、
    続編や他の作品も読んでみようかな、と思う。

  • 甘酸っぱくて背中がムズムズした。
    高校生とかのときに読みたかった。アラサーには刺激が強すぎる。
    続きも読みます。

  • Mediumを読んで面白かったので、マツリカシリーズを読み、さらに遡って、デビュー作へ。
    著者の特徴である日常の謎を軸にストーリーが展開していく。
    気になる点もチョコチョコあるが、全般的には面白かった。

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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