晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫) (創元推理文庫 M お 5-2 成風堂書店事件メモ 出張編)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488487027

感想・レビュー・書評

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  • 書店で起こるミステリーを書店員の杏子とアルバイトの多絵が解決していく、「威風堂書店事件メモ」シリーズの長編。元同僚の勤めている老舗書店で幽霊騒ぎが起こった。その幽霊は27年前に起こった殺人事件と関わっているという。手紙を貰った杏子と多絵は信州へ向かう。
    本作はこれまでと違い、過去の殺人事件が絡むという非日常的な内容となっている。これまで解決してきたのは本屋で起こるちょっとした事件だった。そのため多絵はただの「機転のきく子」であったが、今回はもはや探偵である。部外者の書店員の為に当時の事件関係者が出てくるなど、ご都合主義感は否めない。これまであった「書店ミステリー」としての魅力は少し薄かったように感じた。しかし、杏子と多絵が魅力的なキャラで好きなので、二人の活躍を見ることができて楽しかった。

  • 「配達あかずきん」がとてもおもしろかったので期待していたが、がっかり。本屋の内輪話が長過ぎるし、展開が遅い。事件も後味が悪い結末だった。やっぱり短編の方がいい。

  • 杏子が多絵に渡した本とやらは、バーネットの秘密の花園だということでいいのかな?もっと読者がワクワクする感じに話されると思ったけど、それもまた秘密ってことなのかな。今回は27年前の殺人事件を追う長編ミステリ。これもいいけど、やっぱり一作目のような日常の謎の方が自分は好きかな。

  • さわやかな、謎解き小説。他のシリーズとは違う、長編。
    短編でテーマとなっている、本屋の日常の枠を超えているので、ただの大学生が謎解きできてしまうのが不思議だけど、ライトに読めて良い。

  • シリーズもので読みやすかった。探偵でも刑事でもなく、普通の書店員が書店の謎を解く!
    10年くらい前に出版されていた(単行本は連載はもう3年前)。その時代の内容が垣間見れて(ネットの使い方とか)おもしろかった。トリツカレルって怖いなぁ。

  • 書店員が挑む、27年前の殺人事件の真犯人探し!
    日常系ミステリはよくあるけれど、長編は珍しいのではないかしら。がっつり本屋の推理を楽しみたい人におすすめ。
    1作目では、有能なバイトという描かれ方しかなかった多絵ちゃんの裏の顔?が見れたのが面白かった。
    お利口さんな人にも、色々思うところがあるよね…
    巻末のミニ漫画も読めて、お得感がありました◎

  • 前作ではキャラが薄いかなと思っていましたが、今回はしっかりと伝わってきました。今回も本に対する愛情はたっぷりで、本屋さんと言うものをいろいろな角度から見ることができたのはとても楽しかったです。ただ完全に出張してしまって関係者を訪ね歩くなど、いわゆる普通のミステリっぽくなってしまったのがちょっと残念です。一番最初のたった一枚のレシートからその時の情景を納得いく形で出してしまうような、そんな謎が好きなので、そういった点では短編の形の前作の方が好みでした。

  • 「配達あかずきん」のシリーズ。書店で働く杏子と、同僚のアルバイト学生・多絵が、本屋にまつわる謎を解き明かすストーリー。

    「配達あかずきん」は、日常系の謎解きだったけれど、こちらは長編ミステリー。以前に成風堂で働いていた書店員仲間の今の職場である長野県の老舗書店に旅行を兼ねた出張推理に行くというお話。

    面白かったけれど、日常系の謎の続きのつもりで読んじゃったので、あれれ?と思いながら読みました。探偵役である多絵のキャラクタが、ちょっと謎めきすぎているのもちょっと…。

    いや、でも面白かったよ。

    うーん、でも、もっと本屋の中で起こる謎解きのほうが楽しいなぁ。短編集のほうの続きを読もうーと思ってるところ。

  • 非常に面白く読めた/ 日常ミステリから殺人事件解決の長編へ/ 後半は少し都合が良すぎる気がするけど

  • 思ったより本格的なミステリーで若干ビビりながら読んだけど最後があっという間だった。
    やっぱり書店メインでの話が読みたい。
    でも多恵ちゃんはすごいなー

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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