ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1)) (創元推理文庫 523-1)
- 東京創元社 (1974年12月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488523015
感想・レビュー・書評
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もう何度目かの読書。何度読んでも面白い。「インスマウスの影」の闇に侵食されていく雰囲気は最高。
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暗黒の小説。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/765288 -
インスマウス面
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クトゥルフ神話原典。
「インスマウスの影」を読みたくて購入。
恐怖の対象を読者の想像力に任せる書き方。だから心理描写が非常に緻密。状況説明の後に、そこに至るまでの心理描写がこれでもかと、悪く言えばネチネチと詰め込まれてる感。私は好きだ。
気味が悪い、とか気持ち悪いと言う表現のバリエーションをこんなに知れるなんて。 -
1985年以降購入して読んだが、詳細は覚えていない。
これまで聞いたことがないような擬音のカタカナ、”ほのめかす”という普段使わない訳、不気味な話には惹きつけられた。
今回電子版を購入したため、読むのが楽しみだ。(2021.9.7)
※売却済み -
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ついに初めて読みました。
意外と普通な伝奇小説ふうでした。
小説読んでいて、初めてポーの一族的な重厚さを感じまして。
ずっと冷たい印象が続く感じもして。
訳がいいのかな。この方の訳のは他にあるのかな?この一巻だけ? -
民話と小説が融合し、そこにSFが入ってくるとなると、この時代だからこそ生まれた作品なんだなぁと思う。
ダゴン教、ニャルラトホテプ等といった単語が出てくるものの、主人公視点では詳細がわからない。それがかえって神秘性を増す。
インスマウスの荒廃した嫌な雰囲気の描写が細かくて、臨場感がある。想定内の出来事も丹念に追って描写されるとヒヤッとするものだ。
この中では『闇に囁くもの』か一番怖かった。
ラヴクラフトの恐怖が差別に根差していることから言っても、昔話の怪物、妖怪の多くはアウトサイダーの寓意なのだろう。
被差別者はこういう怪物みたいに見られてるのかな…という見方もできるし、それもまた恐怖。
でも面白いんだよなー。 -
クトゥルフ神話がめちゃくちゃ好きなわけではないが、オタクとしてその原作となるものは読んでおいた方が良いかなと思い。
ラヴクラフトの作品をひたすら読んで正気でいられる人いるんだろうか?
だんだん読んでるこっち側も気が狂うような気持ちになってしまう。
「インスマウスの影」は途中から続きが気になりすぎてものすごいスピードで読んでしまった。
読了後もあのおどろおどろしい風景が頭から離れず、自分もああなったら…と怯えてしまった。
「闇に囁くもの」は何となく想定していた結論というか、嫌な予感がしていたのが当たったというか……まったく正常とは思えないところが作品としては面白い。
読んでると体力を使うのか、1話読み終えるとどっと疲れてしまった。
2以降も読みたい。