- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492761922
作品紹介・あらすじ
産業構造を根底からくつがえす大革命-。日本はこの恐るべき現実にどう対応すべきか。トヨタ、日産、三洋電機など最先端企業の丹念な調査を通してはっきり見えてきた次世代産業の姿。
感想・レビュー・書評
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広く最新情報あり
半導体と違うことをしないといけない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今後読むことを増やしていく技術⇔マーケット系。まずはエネルギー系を当面のテーマに学ぶ。日本・中国・台湾・韓国といった国のリチウムイオン電池の覇権をめぐる戦略。インテル入ってる、ならぬリチウム入ってる的状態。マーケティング的視点。などなど考えを巡らせながら読了
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日本が明らかにトップランナーを走っている貴重な産業である電池産業。その現状を書いている本がないかと思って読みました。
著者の主張、電池の場合も以前読んだ主張と同じでした。死守すべきは「標準化とブラックボックス」。トップランナーの利を活かして標準を取り、しかしコアな技術は外に出さずにしっかりと握り、利益を確保すること。
そのために基礎研究の後の死の谷、そしてイノベーションが始まってやってくるダーウィンの海、その存在をしっかりと理解して投資を行うことが重要。
企業の強みである、コアコンピタンスをしっかりと認識して、そこへ重点投資を続けて行くことが経営者の役割でしょうか。
いずれにしろ、電池産業の歴史、概要、現状、将来、そしてビジネスの仕組みまで大変バランス良く、沢山の有益なデータを用いて解説していて、良い本でした。 -
大胆な戦略が書いてあってもいいかなと思ってしまった。
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2010/12/22fin
ほとんど読まずに返却
面白いかも -
21世紀は環境の世紀であり、エネルギー革命は眼前に迫っている。
リチウムイオン電池は我が国の製造業の最後の砦である。
車も電池で動く時代。
今の日本にかけているのは技術やアイディアなどの創造的な価値を他のイノベーションや技術に波及させ、融合させながら社会を変えるシステムまでに発展させる力。
リチウムイオン電池の世界シェア50%が日本、23%が中国、22%が韓国。3カ国で95%。
リチウムイオン電池が日本で商業化された理由として、80年代のカメラの電子化や小型音楽プレーヤー、小型VTR、モバイル製品の発達による。
リチウムイオン電池の増産にはレアメタルの安定的で安価な供給が欠かせない。
太陽電池は日本の独壇場だった産業。
リチウムイオン電池のリーダーは三洋電機。東芝、AESCも強い。
東芝は環境エネルギー革命の時代を迎えてスマートグリッドなどの新たな電力システムや交通インフラと総合的ネットワークシステムなどを一手に構築する社会システムインテグレーターとしての次世代事業領域の構築を目指している。 -
流読
・業界外観に役立つ
・基本的な戦略論の電池業界への適用、解説 -
身の回りにたくさんある電池だが、今後ますますその重要性を高めて行くことが実感できる良書。