良い戦略、悪い戦略

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 診断、基本方針、行動からなる。

  • ・戦略を立てるときには、「何をするか」と同じくらい「何をしないか」が重要
    ・リーダーの仕事は、効果的に頑張れるような状況を作り出すことであり、努力する価値のある戦略を立てることである
    ・決定的な目標にエネルギーとリソースを集中させる
    ・持続的な競争優位を作る。模倣困難性な条件
    ・「競争優位をさがないなら競争するな」ジャックウェルチ
    ・戦略の基本構造(カーネル)は診断、基本方針、行動
    ・先行き不透明なほどより短期の戦略目標を定める
    ・組織における慣性とエントロピー
    ・自分にできる重要なことを10項目列挙して行動する
    ・人間は最初に思いついたアイデアで解決しようとする

  • 限られたリソースを集中して投じる
    最も少ない力で大きな効果をもたらすところを見極め力点を置く

    リソース分散はアンチパターン

    規模の経済から個人のスキルへ
    (うねりが変わった)

    現代は変化が激しいと言われるが産業革命時代と比較したら、小さい変化でしかない

    人間は都合の悪いことは見ない

    戦略のカーネルは診断、基本方針、行動

  • 戦略という抽象的な概念を具体例を伴いながら、分かりやすく解説してくれてます。良い戦略には、基本構造(本書ではカーネルと呼ばれています。)があり、
    1診断:取り組むべき課題を見極める
    2基本方針:課題をどう取り組むか、大きな方向性と総合的な方位を占めす
    3行動:基本方針を実行するために設計された一貫性ある一連の行動
    以上、3つの点が含まれているときに"良い戦略"だと判断できると紹介しています。

    チェックリストのように、良い戦略と悪い戦略について確認できる本でした!

  • 本格的な戦略系の本だけど、何故か読みやすい。現実に起きた例とかも交えながらの説明で説得力がある。

  • 2021.8.9
    2回目追記。

    世界史を学ぶながら本書を読み返すと、深く理解できて、とても面白かった。
    以下、印象に残ったこと。

    何をするかと同じくらい、何をしないかが重要。

    最重要課題に集中するために、他がクリアできていなければダメ。

    ローカライズ。

    内部者の視点→バイアスと解釈。

    翻訳者の村井章子さんの訳が実に明解で唸る。私にとっては、日本語の運用能力の勉強にもなる。訳者あとがきには、本書のポイントが捉えられているので、興味のある方はそこを立ち読みしてみると良いと思う。

    2020.10.8
    良い戦略に王道なし!

    自分の今後の働き方を考えていきたいと思い、本書を手に取りました。本質を把握し、そこから思考、そして行動が起きるということは、万事に共通する哲学なんだと感じました。
    たくさんの事例があり、自分に馴染みのある企業の戦略が理解できたり、ビジネススクールさながら著者と一緒に問題を考えていく展開になっていたりと、読み物としても充分に楽しめました。
    興味深かったことは、かのカーネギー程の人でも、行動を相対的に考えるリストが必要であったということ。人間の本質を理解しているからこそ、自分自身の行動にも疑いを持つ視点を持ち合わせていたのだと思いました。
    心理学も必要なんですね。

  • 戦略のカーネル

    (2021/5/4再読)
    戦略とは設計、コーディネーションであり、行動を統合するものである。目標設定や資源配分は戦略の一要素にすぎない。

    ■概要(追記)
    均整の戦略、鎖構造。ボトルネックがボトムラインを決めるだけでなく、鎖構造だからこそ、鎖一つ一つは模倣可能でも連鎖すると模倣困難なコンピタンスとなる。

    ■所感
    初読の時は具体例を読み飛ばしたので、重要部分が欠落してきた。三品氏、三枝氏の言葉と通ずる部分が多く、関連させて認識することで戦略への理解度が高まりそう。
    診断とは、強烈な現状認識(三枝氏)、行動とはコーディネーション、分業の統合(三品氏)、のように。

    --------------------
    2020/8/14

    ホンモノだけを見つけたい♪

    真の戦略とは何かを定義して、偽物の掛け声だけの戦略を一刀両断する。

    ■戦略を問いなおした
    著者と同じように日本にも三品教授という経営戦略の大家がおり、世の中の適当な戦略を切っている。氏の著書とかなり近いものがある。2012年版の『経営戦略を問いなおす』と言えるが、新書では無い分難易度も上がっている。学術書に近い『戦略不全の論理』との間くらい。
    世に蔓延る"エセ"戦略に流されず、企業や国家の目標と組織の方向性を定める上で、この観点は忘れてはならない。
    戦略のカーネル(診断、方針、行動)という概念に要諦が詰まっている。

    ■評価理由
    序盤に重要なことが集中しており、戦略を考え直す上で必読の書と言える。洋書あるあるで、事例が多いのはご愛敬。終盤にかけてややしりすぼみ。
    第一部が必読、二部は辞書、三部はおまけ。

  • KFCのカーネルとは?

    世の中には悪い戦略が蔓延している。悪い戦略は空疎で具体性がなく精神論的でそのくせ見た目が華美である。

    良い戦略とは重要課題への戦力の集中投入であり、カーネル(核)と呼ばれる基本フレーム(診断/基本方針/行動)で単純明快に表現される。

    経営学における戦略の位置付けは、開発における仮説に似ている。何が正しい戦略かの答えは、戦略立案時にはわからないことが多い。戦略は仮説であり検証のためにカーネルが必要となる。そのプロセスの考え方はOODAループ(観察・診断/方針・決定/行動)とも一致しているのは興味深い。

  • 戦略とはテクニックではない。
    深く考えることから生み出されるものでシンプルに実行できるものであるはず。答えは自分たちの中にある。
    ビジネスに携わる全ての人にヒントを与えてくれる一冊だと思います。

  • タイトル通り「良い戦略と悪い戦略」に関して解説したリチャード・P・ルメルトによる名著。ナポレオンに攻め込まれて絶体絶命のイギリスが危機を乗り越えた戦略、イタリアの店舗の模倣からスタートしてアメリカを代表する企業へ成長したスターバックスの戦略、ブランドを絞ることで復活したゼネラルモーターズの戦略などなどなど、危機を乗り越えて成長した企業や国の事例を中心に紹介、成功した戦略だけではなく失敗した戦略(なぜ失敗したのか)も解説されている(失敗の方が教訓にはなる)。ビジネスにもプライベートにも使えそうな内容。

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