How Google Works: 私たちの働き方とマネジメント
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2014年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532319557
作品紹介・あらすじ
グーグルは、この方法で成功した!
グーグル会長がビジネスの真髄を初公開!
序文はグーグルCEO兼共同創業者のラリー・ペイジが執筆。
感想・レビュー・書評
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良書 実質6つの章にGoogleでの仕事のやり方が集約されています。各章の内容の一部を以下へ
序文
・漸進的なアプローチでは時代に取り残される
・テクノロジの世界では革命的変化が起こりやすい
・アイデアを生かしてありえないことに挑戦しよう
はじめに
・三つの技術トレンド インタネット、携帯端末、クラウド
文化
・共に働く仕事場をよくする
・フラットな組織
・組織は機能別に 独立採算はとらない
・社員に責任と自由を与える
・イエスの文化
戦略
・事業計画にではなく、人に投資する
・市場調査にではなく、技術的アイデアにかける
・小さな問題の解決に着目し、適用範囲を広げる
・特化すべき対象を見つける
・ライバルに追随するな
人
・自分より優秀な人材を採用する
・情熱のある人は情熱を口にしない
・ラーニングアニマルを採用する
・人材の発見・獲得の輪、発掘・面接・採用・報酬
意思決定
・データに基づいて決定する。でもハートも
・最適解に達するには意見の対立が不可欠
・すべての会議にはオーナーが必要
コミュニケーション
・情報を隠すのではなく共有する
・人の本質は、質問に答えることでなく、自ら質問すること
・会話は最も重要かつ効果的なコミュニケーション手段
・人に伝えたかったら20回繰り返せ
・自分の下で働きたいと思うような上司であれ
イノベーション
・楽観主義
・実現不可能な目標を設定する
・皆がもっているアイデアをつかう
・世に出してから手直しする
・良い失敗をする
おわりに
・プラットフォームの台頭
・世界の産業活動のハブの成長
・コンピュータとの協業を行う詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「マイクロソフトに対抗するにはプロダクトの優位性を維持するしかないこと、その最も有効な方法は既定の事業計画に従うのではなく、優秀なエンジニアをできるだけたくさんかき集め、彼らの邪魔にならないようにすること」
「大切なのは顧客の要望に応えることより、顧客が思いつかないような、あるいは解決できないと思っていた問題へのソリューションを提供することだ。」
技術者のモチベに全てを捧げて、リスクを取ってイノベーションに賭けよう!!って感じでまんまスポ根で青春。
そこで問題が起きない為に、通底する「文化」が大事ってのもわかる。
否定は全くしないけど実現するのは中々むずいよね。
目から鱗の人材育成や組織論はとてもとても興味深く為になる。反面、どうしても自分は猛スピードのイノベーション(と、そのために身を粉にすること)を絶対的な善、と妄信する事ができない。
この本と「欲望の資本主義」を連続で読むと頭が混乱しちゃうだろうな。 -
googleがなぜ凄いのかを、中はこうやって運営してるから、を具体的な内容で教えてくれる本。
本当に凄いと思う。逆に、組織が固まった既存の組織では実践だけでなく、考え方を取り入れるのすら難しいと分かる本。
会社からの制約は少なく、自由に、自律的に社員が活躍できる組織なので羨ましいが、それは素晴らしい人材という言葉では足りない位にスーパー級の人材でなければならない事、かなりの数の機会に自分の成果を示し続けなければならない事、が求められるので、凄いと思う反面、自分ができる自信はなく、憧れは砕かれる本でもあった気がする。 -
適切な人材と壮大な夢がそろえば、たいていの夢は現実になる。たとえ失敗しても、きっと重要な学びがあるはずだ。適切な人材とは何かにのめり込むことができる人。その人に成果に繋がる可能性のあるテーマを与える。
夢とは、あったらいいな♪と思う事。ドラえもんの道具じゃないけれども、あったら良くないことも起こるんだけれども、あったらいいなと思うことを実現しようと思わなければ、絶対に誕生しない。
これほど情報があふれ、魅力的な選択肢がたくさんある状況では、いくら歴史やマーケティング予算があっても、質の低い店に勝ち目はない。反対に、オープンしたてでも質の高い店は、クチコミで評判が広がる。同じことが自動車、ホテル、おもちゃ、洋服のほか、ネットで検索できるありとあらゆるプロダクトやサービスに言える。顧客には豊富な選択肢があり、またネット上には売り場面積の制約はない。しかも顧客には発言力もある。粗悪なプロダクトや不快なサービスは、企業にとっても命取りになりかねない。
企業が衰退する原因は、経営者や管理職、従業員が、会社の利益ではなく、個人の利益(既得権益、現在の地位や収入)を守るために、リスクを恐れて攻めを怠り、守りに回ることだ。Googleのように移り変わりの激しい業界ならもちろん、そうでない業界でも、成長し続けるためにはテクノロジーの進歩に敏感になり、伸長するもの、衰退するものを見極めなければならない。平凡な人間の採用を控え、仲間に迎い入れる人間を卓越した人間(スマート・スマートクリエイティブ)に絞らなければならない。そして、彼らに自由を与えるのだ -
常にイノベーションを起こすグーグルの秘密の一端がわかる。スマートクリエイティブを惹きつけ、彼らがとんでもない偉業を成し遂げられるような環境を作り出すこと。グーグル文化のありかた。
ソニーが普通の大企業になってしまったようにグーグルもいつかそうなるのではないか。それともそうならないのか。
・市場調査ではなく、技術的アイデアに賭ける。
・グーグルの採用のおきて
自分より優秀な人物を採用せよ。最高の候補者を見つけた場合のみ採用せよ等
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僕は2015年入社の現役のグーグル社員なので、中の人ゆえにかなりスムーズに内容が入ってきた感じがありましたが、(外の人から見てどうかはわかりませんが、あなたがエンジニアなら非エンジニアの僕より内容がスラスラと入ってくるかもしれませんね)。書評としては、必ずデスクの上に置いておいて、逐一参照したい一冊だと思います。この本を今まで読まなかったことを後悔しています(まぁ読んでたら読んでたでちょっと破天荒にやりすぎていたかもしれないが)。この本が書かれた2014年と今日(2023年)ではかなりグーグル内も変わったと感じます。2014年の社員数と今の社員数では一体何倍に増えたんだろうというレベルでグーグルは成長しました。自分(非エンジニア)が本書に書かれているようなスマートクリエイティブかどうかは定かではありませんが、少なくとも僕が入社した2015年時点では、僕は本書に書かれているようなスマートクリエイティブの Googleyness を何度も見てきましたし、今でもそれを実践している人もよく知っています。僕もなんだかんだ古株になりつつあるので、グーグルの創業メンバーやエリック、ジョナサンの志に賛同するので、ユーザーの為に働き、他の社員を助け、プロダクトの優位性を大切に考えながら仕事をしていきたいと、再認識しました。
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Googleがなぜイノベーションを起こし続けているかが納得できる。
目習うべきたくさんのTipがあり、日本の大企業は少しでも変革すべき。
オールドスクールなやり方の自社営業部を少しでも変えていきたい。 -
▼以下メモ
企業文化
・社員同士の距離を近づける。
・「悪党」すなわち、傲慢な人間、妬む人間からは仕事を取り上げる。
・人に「ダメ」といわない。
戦略
・計画は流動的に。
・利益より「大きくなること」を重視する。
人材
・採用は絶対に妥協しない。学ぶ意欲の高い人物を採用する。大事なのは「何を知っているか」ではなく、「これから何を学ぶか」である。
・好き嫌いではなく、人格と知性で選ぶ。
・採用を全社員の担当業務に含め、「スゴイ知り合い」を紹介させる。貢献度は評価に入れる。
・報酬は、低いところから始め、成果を出す人にはずば抜けた報酬を支払う。
スマートクリエイティブとは
・リーダーシップ、職務に関連する知識、全般的な認知能力
・高度な専門知識と高い経験値
・実行力にすぐれ、単にコンセプトをかんがえるだけでなくプロトタイプを作る人間
・分析力がすぐれ、データを扱う事が得意で意思決定に生かす事ができる。一方で、データ分析の限界も理解している。
・ビジネス感覚に優れている。専門知識をプロダクトの優位性や事業の成功と結びつけて考える事ができる
・競争心も旺盛、猛烈な努力ができる
・ユーザー理解が深く、ユーザー目線
・好奇心旺盛、現状に満足せず常に問題を見つけて解決しようとする
・リスクをいとわない、失敗を恐れない、失敗からは常に大切なことが学べると信じている。
・自発的、指示を待たない。主体性
・あらゆる可能性にオープン、他者との協力が得意でコミュニケーションを大事にする
コミュニケーション
・役員会の議事録であったとしても、法律、あるいは規制で禁じられているごくわずかな事柄を除き、全て共有する。
・会話を促進する。話しやすい雰囲気を作る。時にはコミュニケーション過剰と言われるくらい。 -
こんなことでつまずいている暇はない
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20パーセントくらい読んでやめた。
なんか抽象的で面白くない。