カモメに飛ぶことを教えた猫

  • 白水社
3.72
  • (47)
  • (30)
  • (74)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 353
感想 : 60
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560046531

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 銀色のつばさのカモメ、ケンガーはやっとの思いで原油に覆われた海を飛び立ち、ハンブルクのとあるバルコニーに墜落する。そこには一匹の黒い猫がいた。名前はゾルバ。瀕死のカモメは、これから産み落とす卵をこの猫に託すことになる。が、その前に三つの厳粛な誓いをゾルバに立てさせるのだった。猫のゾルバが誓った三つの約束、でもその約束をまもるには、大いなる知恵とまわりのみんなの協力が必要だった…。ヨーロッパで大ベストセラーとなった愛と感動の物語。

    読み終わったあと、優しい気持ちになれる一冊。
    イラストも可愛くお気に入りです。

  • 子カモメのフォルトゥナータと猫のゾルバ、その仲間たちによるお話。最後のシーンはすごく感動します。

  • 猫たちが協力して孤児のカモメを育てるなんて、素敵なファンタジーじゃない?って思って数年前に購入した本です。主人公のゾルバが発する言葉が私は好き。優しくて力強くて誇り高く、他者の本質を愛する言葉。「飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけだ」って言う言葉は、私の背中も押してくれます。

  • 心にほんわかと灯がともったような気分になります。
    主人公の猫がどこまでも紳士的なのが素敵です。

  • 生まれる前に母親を亡くしたカモメのフォルトゥナータ。ゾルバをはじめとする港の猫たちが、彼女に飛ぶことを教えようとして……。異種族間の理解と友情をこれ以上みごとに書ききった話を他には知らない。

全60件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1949年、チリ北部のオバージェに生まれる。アナキストであった祖父
の影響をうけて若くして社会主義運動に参加(祖父の話は『パタゴニ
ア・エクスプレス』に詳しい)73年、アジェンデ社会主義政権を倒し
たピノチェト将軍による軍事クーデタの後逮捕され、南部テムーコの
刑務所に入れられる。二年半の服役の後、アムネスティの努力で釈放
される。80年からドイツのハンブルグに居を定め、そこでジャーナリ
スト・作家活動を始める。89年発表の『ラブ・ストーリーを読む老
人』や96年の『カモメに飛ぶことを教えた猫』がヨーロッパ諸国でベ
ストセラーになり、新しい世代のラテンアメリカの作家として注目を
集めている。

「1999年 『センチメンタルな殺し屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ルイス・セプルベダの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×