- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560070239
感想・レビュー・書評
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4大悲劇のうちの1つ
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読んでみて、改めて舞台シナリオなんだなと気付かされた。そして悲劇ってそういう事かと。
もしかすると結局はハムレットがおかしくなった事で起こった悲劇の連鎖なのかも。
先王の幽霊は本物?
信じるか信じないかはあなた次第です! -
シェイクスピアを読んでみた。なんとも、表現が豊かで感情や考えの暗喩が多いことか。劇作品はこの時代を象徴しているのだろう。今のテレビは安っぽい。
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戯曲を初めて読んだ。
ジョン・エヴァレット・ミレーのオフィーリア を模写するので、読んだ方がいいかなと。
戯曲はセリフだけなので、入り込みにくいかと思ったけど、大丈夫だった。
でも、小説の方が情景描写もあり、好きだな。
これは、演劇、ミュージカル、映画で観た方が入り込みやすいのかな。
バタバタ死んでいってしまうけど、それぞれの悲しみがあっさりしている。
とりあえず、オフィーリアがどのように死んだかわかった。 -
シェイクスピア4大悲劇のひとつ。
名言が多いらしいが、
普通に読み進めるだけでは名言っぽさはない。
たぶん「劇」ではまた印象が大きく違うんだろう。
初めてシェイクスピアの悲劇を読んだが、
登場人物の致死率の高さに驚いた... -
シェイクスピアで最も有名な戯曲。学生時代に読んで以来、久し振りに読み返してみた。
ハムレットのストーリーはよく知られていて、映画やオペラにもなっており、この戯曲について書かれた本も多い。初めて読んだ時は新鮮で面白かったが、改めて読んでみると話の展開にスピード感がなくて、イライラするような独白や会話が延々と続く感じがした。おそらくストーリーが判っているので、そう感じたのかもしれない。ハムレットは優柔不断で悩み多き王子で、様々な言葉でその時の気持ちを表現する。それが多くの箴言となり、欧米人がよく引用する。最も知られた”To be, or not to be, that is the question."という独白の言葉だが、これは学生の頃、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」と習った記憶がある。小田島訳では、「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」となっている。確かに文脈から読むと、そのほうが自然でわかりやすいと思う。ちなみに以前読んだ彼のエッセイに、この一文の過去の翻訳が記載されていた。過去に遡ると、
昭和46年 木下順二訳「生き続ける、生き続けない、それが難しいところだ」
昭和43年 小津次郎訳「やる、やらぬ、それが問題だ」
昭和35年 三神勲訳 「生きる、死ぬ、それが問題だ」
昭和24年 市川三喜訳「生きるか、死ぬか、そこが問題なのだ」
昭和10年 坪内逍遥訳「世に在る、世に在らぬ、それが疑問じゃ」
明治27年 岩野泡鳴訳「死のか、死のまいか、一思案」
明治7年 イエロー・ヨコハマ・パンチ 「アリマス、アリマセン、アレハナンデスカ」
ハムレットの言葉は易しいが、訳すのが難しい。翻訳家の先人達の苦労が偲ばれる。ハムレットを読むと、少し自分が賢くなったような気がする。(気のせい?) -
定番。
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これはすごい。
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シェイクスピアの4大悲劇の一つであり、多数の名台詞があるとされる『ハムレット』。戯曲ということもあり、非常にすらすらと読めますが、その真意はなかなか掴みづらい印象を受けました。
ハムレットの復讐は最終場面において成就しますが、それ以前にも殺せる機会があったにも関わらず、何故ずるずると自らの死を迎えるまで実行しなかったのでしょうか。「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。」というように、ハムレットの心には不決断が渦巻いていて殆どの行動は極めて中途半端に終わっているように思えます。また、母である王妃に対する姿勢も曖昧模糊としており、ハムレットの本心が謎というベールに包まれていると感じました。
だからこそ、ハムレットやその他登場人物の心情を理解したくなるし、理解出来れば人間とは何かというテーゼの答えを知ることができるという点で評価が高く、是非実際に劇を見てみたい作品です。