ウはウミウシのウ: シュノーケル偏愛旅行記 (白水Uブックス 1092)

著者 :
  • 白水社
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本棚登録 : 79
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560720929

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかったです!
    また既刊本全部読破したいエッセイストに会ったな~とうれしい気持ちになりました。

    シュノーケルの話をしてるのに、どんどん脱線して違う話になってしまったり、そういうのがすごくいい。

    私はなぜか、宮田さんの奥さんがジャックナイフという潜り方ができなくて、なんどもやらされていた……という箇所が、どうしようもなくおかしくて、一人でグフグフ笑って怪しい人になっていました。

    イラストも味があって、とてもいい。

    即刻他の本も読みたい!!

  • ボートに乗りながら用を足す自分の尻とウ○コを見て、「爆撃機みたい」と書けるこの人の感性はどこから来たのだろう。
    ウミウシとかシュノーケリングとは全く関係ないところで感銘を受けてしまった。

    だって私なら、ツアーで一緒の人もガイドさんもいるところで催して、でもガマンできなくて、こっそり隅っこで(海のど真ん中でもある)済ませましたなんて体験をしてしまったらもう立ち直れない。
    この人の、当事者のくせに傍観者な感じ、自分が見たいって思ったクセに見たら「ふーん」って感じ、読むとハマる。

  • 2022/08/19

  • 2021年1月期の展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00232215

  • まえがきが素晴らしくふざけている
    プカプカしたい

  • 本人が冒頭に述べている通り、この本を読んだからとて、得る知識はないに等しい。だが、暇な時間を無駄に過ごしてダメダメな自分を実感するときには、絶妙なパートナーとなるであろう。かくいう私は失業中なうえに、今日は雨を理由にして予定をサボって家でごろごろしてたのであるが、そんなときに宮田氏の本を読むのは、たいへんあぶない。ちょっと残っていた後ろめたい気持ちがあとかたもなく消えて、意味もなく気持ちがでっかくなってしまい、酒まで昼間から飲んでしまうことになる。そのうえなんどもワハハとでかい声で笑っては、同居人に気味悪がられたのであった。

  • この著者の本は、脱力したい時やなーんも考えずに世界中の色んなことをざっくり耳に入れておきたい時にはうってつけなので、好きな部類に入ります。
    この本も、著者の趣味であるシュノーケリングで出会った海の変な生きものについて、特に学術的な深みを追及することもなく、ただただ「こんな生きものを見た」というレポートだけで終始しているので、肩の力を抜いてさっくり読めます。途中にちょいちょい出てくる、ヘタウマな生きもののイラストも良い味出してます。相変わらずのタマキング節も冴えてますが、文章の面白さなら『東南アジア四次元日記』や『わたしの旅に何をする。』のほうが洗練されているかもしれません。

    ちょっとだけ真面目なことを書くと、全編を通じて「サンゴが死滅している」という描写が目につきます。海水温が高くなるとサンゴは死ぬらしいので、シュノーケルで潜るぐらいの浅い海のサンゴは温暖化の影響をまともに受けてしまっているのかもしれません。
    著者が頑なに拒否しているダイビングで潜れるような深いところのサンゴは生きているかもしれないと思うと、ダイビングに比べて軽視されがち(だと著者は思っている)なシュノーケリングの世界でのサンゴが、見過ごされて後戻りできなくなってしまうのではないかという不安もちょっとだけ頭をよぎりました。

  • 図鑑的に詳細な情報を述べるわけでもなく、ただ淡々と観察された事実と気持ちのみが記述されていて、心地よい。
    独特な語り口調と、ニヤっとしてしまうような笑いの要素も相変わらず。
    そして今回は何にもまして、絵が良い!爽やかな青色の文字とともに、とても楽しんでよめた一冊。

  • 独特の語り口調。くせになりそ。

  • やっぱり椎名誠meets原田宗典な様相を呈したエッセイスト

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著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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