鬼畜の家

著者 :
  • 原書房
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本棚登録 : 524
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562046966

感想・レビュー・書評

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  • ばらの町ミステリー福山の受賞作と知り
    ずっと気になっていた本のため購入しました。

    不可解な死(自殺)を遂げた一家とその周囲について1人の探偵が調査していくところから物語が始まります。
    一家をよく知る人との会話形式で進む章と、一家の唯一の生き残りと探偵が接触し真相を究明する章で構成されており、構成も文章の言い回しなどもかなり読みやすい部類でした。

    作中の伏線はしっかりと最後に回収されており、読み終わったあとに読み返して伏線をなぞる楽しみ方もありかと思います。
    読み終わったあとの満足感もあるので読書に慣れていない人にもオススメです。

  • 最初は母親がかなりむかつくけど、途中で謎の失踪。
    で、謎解きは探偵が地道な関係者への聞き込みで入れ替わりを見抜くオチ。
    探偵が、ほっておけばいいのに結局正義感から警察に言って捕まってEND。
    やはり逃げ切る結末はなかなかないものだ。

  • 貴志祐介「黒い家」、湊かなえ「告白」。貫井徳郎「愚行録」その他、既存の作品を継ぎ接ぎしたような感じ。そんな既視感を持ちながらも、最後まで読ませる力量はあると思う。

  • 突然の病死、事故、相次ぐ家族の死の中で唯一生き残った次女が“私の家は鬼畜の家でした”と語る。元警察官の探偵が聞き込んだ関係者の証言から衝撃の真実が浮かび上がってくる。物語は探偵が聞き込みをした複数の証言と探偵と少女が児童公園で会うシーンで構成されている。読み進めるうちに最初に想像していた展開からがらりと変わってくる。え!そうだったの!と私は予想外の結末だった。名前の通りドロドロとした話で、もちろん幸せな話ではないが、展開が早く、夢中になって読んだ。他の皆さんも引合いに出していらっしゃいましたが、私は告白よりこちらの方が好きです。

  • 2011/05/21読了

  • ばらのまち福山ミステリー大賞受賞作。関係者が語る形式で進んでいく部分がほとんど。どちらかといえば地味な印象なのだけれど、少しずつ明らかになる事件の全貌と真相にはぞくぞくさせられます。「鬼畜の家」という表現からして、恐ろしげなものを感じますし。
    とかくどろどろで、真相にはなんとなく見当がつくものの。ストーリーにはぐっと引きつけられました。たしかに要素要素はありがちなものかもしれないけれど。その分、奇をてらいすぎずに安心して読める一作かも。

  • こちらはデビュー作なんですね。この作者はインタビュー形式とか供述調書の書簡のやり取りとかといった構成が多いですが、こちらもそうです。
    タイトル通りなかなかの鬼畜っぷりです。。。

  • なかなか怖い本。
    思ったよりグロさはないけれど、心理的にぞわっとさせられる。
    インタビュー形式ですすんでいくので、理解しやすかった。
    そっかー、そうなるのかーとすっかり騙された!

  • 記録

  • 引き込まれて一気に読みました。
    深木章子氏初読みでしたが、
    他のものも読んでみたいと思います。

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著者プロフィール

みき・あきこ1947年東京生まれ。東京大学法学部卒。元弁護士。60歳を機に執筆活動を開始、2010年に『鬼畜の家』で島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。『衣更月家の一族』『螺旋の底』が第13回・第14回本格ミステリ大賞にノミネート、『ミネルヴァの報復』が日本推理作家協会賞にノミネートされるなど、注目の作家。他の著書に、『敗者の告白』『殺意の構図』『交換殺人はいかが? じいじと樹来とミステリー』『猫には推理がよく似合う』『消人屋敷の殺人』『ミネルヴァの報復』『消えた断章』『罠』など多数。

「2023年 『欺瞞の殺意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深木章子の作品

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