アガサ・レ-ズンと猫泥棒 (コージーブックス ビ 1-2 英国ちいさな村の謎 2)
- 原書房 (2012年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562060108
作品紹介・あらすじ
村にやってきた新しい獣医はハンサムな独身男。アガサはさっそく健康そのものの飼い猫ホッジをダシにしていそいそと診療所へ。猫嫌いな様子の獣医を不審に思うも、思いがけずデートに誘われ、細かいことには目をつぶることにした。ところが獣医に約束をすっぽかされるし、飼い猫は行方不明になるしで、不幸続きのアガサ。お詫びに誘われたデートでも、失態を演じて逃げ帰るはめに。そしてその翌朝、なんと獣医が往診中に不運な死を遂げた!事故死ではないと睨んだアガサは、尻込みする隣人ジェームズを従え、さっそく聴き込み調査を開始。すると意外な獣医の「正体」が浮かび上がってきて…。
感想・レビュー・書評
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アガサ・レーズン2作目。
どたばた喜劇調の異色なユーモア・ミステリです。
憧れの美しい村で暮らすために、社長を引退したアガサ。
流儀が違いすぎて、なかなか村の暮らしに溶け込めない。
強引なわりにやり方が不器用で~おかしなオバチャンだけど、根には純情なところも?
ハンサムな隣人ジェームズ・レイシーにアタックしようとしたが、見え見えなやり方に相手はすっかり逃げ腰に。
新しい獣医がハンサムで、村の女性達が押しかけ、アガサも病気でもない猫のホッジを連れて行く。
意外や、獣医のポールはデートに誘ってくるのだが‥
どうやら、あまりたちが良くないらしい?
ハンサムな中年男というだけで中身の知れなかったジェームズの意外な面も出てきて、付かず離れず事件を追ううちに、いつの間にやら珍コンビが出来上がりそう。
アガサの理解者である刑事のビル・ウォンも相変わらずいい味を出していて、彼にも意外な一面が‥!
彼の人の良さにはアガサも脱帽?
猫の扱い方も知らなかったようなアガサが、いつの間にかすっかり可愛がっていて、何かあるたびにパニックになるのはご愛嬌。周りの人も心配して駆けつけてきてくれたり。
好感が持てました。
ごく普通の感じのいいヒロインに感情移入して読むコージーミステリの王道ではないけれど、喜劇の舞台を見るように眺めると、楽しめますよ☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
公園で猫を見つけたときの話は声に出して笑ってしまいました。アガサはほんとにおかしなおばさんだけど、憎めないキャラです。現役時代仕事ができたっていうのも疑わしいけど、、、。
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村にやってきたハンサムな新しい獣医に女性たちはメロメロに。
ところがこの獣医が馬の診療中に不審な死を遂げて…。
今回の読みどころは秋の空もかくや、と思わせるアガサの心変わりの早さ。
ハンサムな獣医やら、隣人のジェームズの一挙一動に怒ったりがっかりしたりときめいたり。忙しいことこの上ない。
読んでいて疲れるなぁと思ったけれど、アガサを10代の女の子に置き換えてみたら、あら不思議。
恋に恋する至って普通の女の子の出来上がり。
スパイスとして人生経験やらちょっとした資産やら老化現象やらがまぶしてあるけれど、アガサは特別じゃない普通の女性だと気がついた。(その年でその中身はどうなの?ってのはさておいて)
だからアガサを見ていると、何となく苛立ちながらも応援してしまう。
今回はアガサ以上に事件の捜査に積極的なジェームスとのコンビも楽しめて、まぁコージーとしてはありなんじゃないかと思う。
そして、ビル・ウォンが相変わらずいい味を出していて、彼からも目が離せない。 -
ドラマだったらどう演じるのかさえ想像がついて、とても面白い。是非ドラマで見てみたい。
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面白い!
次もたのしみ -
図書館で。
やっぱりアガサさんが好きになれないのでやめておいた方が良かったなぁという感想。というかあまり好意的に書かれている作中人物がいないような…
中年女の妄想とアタックを浅ましいと笑える人なら面白いのかもしれませんね。 -
英国ちいさな村の謎<2>
意外にもアガサは猫が好きなんだ! -
アガサ・レーズンは強かわ女性!
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アガサレーズンの事件簿二冊目。
ミステリのレベルはかなり落ちたものの、アガサの愛すべきキャラクターは健在。
ねこへの愛情が光る。