- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569654300
感想・レビュー・書評
-
本の読み方に革命を起こすとまでは行きませんが、「やっぱりこれで良いのよね」と思えた本。この本を読むことでその後の読書生活が飛躍的に豊かになることは間違いありません。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先に先にと焦って読む速読を否定し、じっくり奥に奥にと深く読むスローリーディングを提唱している。
本を深く読みたいと思っていて、今までも何冊か読書術についての本を読んできたけど、この本が一番タメになりそうだと思った。
というのも、ほとんどの読書術関連の本の内容は読むときの姿勢や、本をたくさん読む事の大切さを教えたりするものが多かった。
だから、ここを注目して読むと読書が深くなると教えてくれる本書はタメになった。
後半に夏目漱石「こころ」森鴎外「高瀬船」カフカ「橋」などの例文をもとにスローリーディングの実践をする章がある。そこで「高瀬船」を読んだ時、たった4ページだけの文章なのに、凄く引き込まれた。それには森鴎外は、はなから全てを計算尽くして文章の設定を行っているというのが解説で分かる。作者の視点、設定の緻密さも分かると読む時に意識が変わってきそうだと思った。
メモ
助詞・助動詞に注意する。
会話の中の疑問文に注目。
違和感があったら立ち止まる。
感情の踊り場で自分はどう感じるか。
-
こちらのレビューを読んで興味を持ち、読んでみたところレビュー通りタメになる内容でした。
現在は同じくyasiさんのレビューで興味を持っ...こちらのレビューを読んで興味を持ち、読んでみたところレビュー通りタメになる内容でした。
現在は同じくyasiさんのレビューで興味を持った久石譲著『感動をつくれますか?』を読んでますがこちらも面白い
です。
ありがとうございました。2008/07/17
-
-
あくまでも「アンチ・速読」としての「本の読み方」なので、「本をたくさん読みたい!でも時間は限られている…」なんて人に対しては「読書は量より質です」としか言ってはくれないけれど、全ての本をこんな風に読めたら本当に豊かな読書生活を送れると思う。
これからは、「意味・意図がわからない」場面にもっと注意を向けて、「なぜだろう?」「どういう意味だろう?」とじっくり考えて読書をしてみようと素直に思った。
-
小説の表現に少しだけ敏感になる本。
-
うわ。この本もっと前からよんどけば良かった。
私、ちょっとしたどくしょかのつもりになっていた
本の読み方がかわった本だ -
速読恐怖依存症(自分なりの)に陥っていたので天の助けに思えました。
平野氏のように深く読めるようになるには多くを読み考える必要がある。
具体的に応用しやすい考えかたは書いてなかった気がするが、
すっきりした。中学生にも薦めたいくらい万人の良書かと。
しかし、自分がかわるような過度な期待はできないかと。 -
自分もやや速読コンプレックスなるものがあったので・・・
-
速読能力の開発も大事ですが、じっくり読むことの重要性を示唆している本です。
何か一つ、ものすごく好きな本を作るという事は思いのほか大事ということです。
内容は著者のじっくりポイントのお披露目というとことですが、読む価値は十分にあると思います。 -
速読も別に構いませんが、「味わって」読むのも悪くないのでは・・・というようなことが書いてあります。速読に憧れはあったのですが、この本を読んだら「遅読でいいかなぁ」と思うようになりました。ただ速く読むだけが、本の楽しみ方ではないですもんね。
-
巷には速読本ばかりあふれていますが、本書はそれらの本に対して真っ向から反対しています。確かに本を一冊一冊丁寧に読むことによって、その描写の背景を追っていけるので、極上の読後感を得ることが可能になります。
本書の言わんとするところは、疑問を持って本を読みすすめることと、わからない部分をわからないままにしないことに尽きるでしょう。