- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575237887
感想・レビュー・書評
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革命シリーズ最終章。
10巻は長かったけど、文句なく面白かった。
登場人物が多い中で、あのまとめ方はさすが。
結局、亮二が一番変わった気がする。 -
革命とは何だったんだろう?起こせた?日本人の3人の話はすごく興味深い。私にとってはタイムリーだった。
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・・・革命シリーズ、終わってしまった。
「誘魔」以外は、手元にあるので、もう一度、じっくり読み返したい。
リョウジ君とどっかのアナリストって、似てる。 -
挫けそうなのであまり大長編には手を出しませんが、久しぶりに挑戦してみようかと思い借りました。
先ずページをめくって、二段に文字がびっしりなのに圧倒されました。見た目の迫力もありましたが、内容もぐいぐい読まされました。
とてもスケールが大きく、訳も分からずにじっと読み進めると徐々に登場人物がつながりました。時々前のページに戻り、ああそういうことだったのかと膝を打つことも。
あと9冊もあるので、どっぷり世界観に浸りたいと思います。 -
革命が起こらないと思われていた日本での、計画された革命は、第二次世界大戦時に連合国との契約だった。60年の年月を経て、世代は変わり革命が起こる。人間の運命は交錯し、醒めることのない夢を見ている。
自分が生き延びる為に人を裏切り続ける人とか、自分を救ってくれた人を守ることに命を賭す人とか、自分の芸術に対する欲望を満たす為に人を際限なく殺す人とか、自分の作品を認めてくれた彼をミューズと崇める人とか、とにかくたくさんの人に亮司が愛されていた。亮司は、優しくて甘くて、まるでこの国みたいな人間だって言われていた。亮司は誰かの為に死んでも、大丈夫だよって言いそうだけど、この国は他の国の為に崩壊しても大丈夫だって言えない。
いろんな革命があって、いろんな政策があって、いろんな独裁者がいて、いろんな虐殺があって、でも必ずしもそれが終わることがイコール幸福なわけではないし、サーシャのようにいつまでも無くなった祖国を愛し、再び取り戻すことを夢見る大人だっているかもしれない。歴史は結果から価値が決まるもので、たくさんの人が死んで、終わったときは世界中の人が喜ぶのに、終わってみると想像していた未来とは全く違ったりする。寧ろ圧倒的にそちらの方が多い。革命は首謀者が死んで、漸くみんなが忘れはじめた頃に評価され出す。最低な革命だったと証言する人は大抵殺されてしまっていて、反論する術もなく、実際それがどんなに残酷で凄惨だったのかを伝えてくれる人は少ない。それに教科書で少しだけ習ったり、或いは全く習わないような歴史は多くの人にとって既におとぎ話のようだ。詳細を知ってもあまりに残虐すぎて現実味がない。日々の現実逃避で妄想との境界が曖昧だから、虐殺が革命に包含された史実であることがいまいちぴんとこないのかもしれない。だから学校の授業ではこういったことをちゃんと理解させて、そういったことが今もあってこの先も起こり続けるかもしれないことをちゃんと教えてほしいと思った。未来に繋がることでないと覚える意味ない。
人間のなかのヒエラルキーはいつの時代も消えることが無いし、一度優越的権力を持つことで劣等感を緩和させてしまえばそこから戻ってくるのは難しいのかもしれない。だから堕ちる前にこういう歴史を再確認して、そんなことが無いように自分の意志と意見を持つことが必要だと思う。
大川嫌いだけどあそこまで生きたいのは逆にかっこいいと思った。
サーシャが来ないと悲しむのに、来たら来たで悪態をついたり意地悪なことを言う亮司が気になりました。 -
[2014.02.24]