ブラック・ベルベット

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 979
感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238983

感想・レビュー・書評

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  • 2015/08/17
    パン屋

  • 図書館で。1日で、読み終えた♪ 楽しくハラハラしながら、異国の地を、旅しながらミステリーの世界にどっぷり浸ってしまいました。シリーズ三作目から読んじゃったので、遡って一作目、二作目も読もうーヽ(・∀・)ノ

  • シリーズ三作目。謎の薬、奇病の噂、そして殺人事件、と読みどころは盛りだくさん。そしてやっぱり恵弥が素敵だ! 彼とお友達になりたいですねえ。他のキャラも魅力的……エディも素敵です。お友達になったら頼もしいかも?(笑)
    陰謀めいたあれやこれやが次々出てきて、はらはらさせられっぱなしの展開。いったい誰が怪しいのか……いや、みんな怪しいですってば。その中で明かされる真相は「え、そんなことだったの!?」とある意味あっけにとられてしまうのだけれど。これはこれでほっとさせられました。とはいえ、恐ろしい事実はひっそりと隠されていそうなのですが。

  • 「MAZE」「クレオパトラの夢」に続く12年ぶりの神原恵弥シリーズ第3弾。
    「小説推理」に8年かけて連載された作品。

    面白かった!! 面白い、興味深い面白さとはこういうものだったと久しぶりに最初からから引き込まれた。
    舞台はトルコ、イスタンブール。
    イスタンブールで失踪したと思われる女性博士を探してほしいと頼まれた恵弥は、現地で時枝満と行動をするとともに、高校時代の恋人 橘浩文と再会する。
    相変わらず、時枝満がいい味出しているし、途中から登場するエディもなかなかの奴。
    外資系製薬会社に所属している恵弥自体がそもそも謎めいている。
    みんな道徳心やら人として云々というのが少し欠如しているのがいいところなのかも。

    最初に事件は起こるが、後はトルコを旅しながら、自分に接触してくる人物を待つ恵弥。
    何かが起こりそうで、決定打がない不気味さと軽妙な会話。著者の得意とする分野だと思う。

    西洋と東洋の出会う都市という、イスタンブールに行ってみたくなった。今はとても無理だろうけど。
    (図書館)

  • 久しぶりの恩田陸。イスタンブールに行きたくなって困った。

    異国の旅の雰囲気を十分に感じさせつつ、ミステリアスなフラグがあちこちに散りばめられて、魅力的な恩田ワールドになってる。近刊の中では質のいい作品だったかなー。

  • 今回は舞台も道具立てもスケールが大きい割に、結末はこじんまり。考えてみればこのシリーズはどれも最後はそんなオチなのだが。ただ、本作は3本ほど話の筋が通ってはいるが、どれが本筋なのかが土壇場になるまで見えてこないし、周りの連中みーんな怪しげだしで振り回される。そこんとこを楽しめるかどうかは人それぞれかな?
    (今回の恵弥ちゃんは、わりとできない子)

  • 読了後、シリーズものだと知りました。確かに知らなくても読めましたが、道理で人物描写があっさりしていて、最初掴みずらいと思いました。最初から終盤まで謎だらけで、どんな結末なのかワクワクしました。結果、なんだかあっさりした終わりだなぁと思いました。何か大事なものを読み落としてしまっているのかと不安に思うほど。 それともこれが恩田作品なのか、読み終わった後も謎だらけです。

  • 最後に解き明かされる事実が実は仕組まれていたとか本筋ではない他の関連だったとか、少々「でっちあげ」感が高くてがっかりした。背景にある国家間をも跨ぐ大問題への対処とは思えない設定も陳腐さを感じた。恩田陸さんの作品だけに期待が高かったせいもあるかもしれない。

  • すごく面白くなかった!振り回すだけ振り回してオチが酷すぎるし、回収されない謎はあるしすっきりしない。そもそも女言葉を喋るバイセクシャルの主人公に一ミリも感情移入出来なかった…

  • +++
    東西文化の交差点・T共和国。この国で見つかった、全身に黒い苔の生えた死体。入国後に消息を絶った、気鋭の女性科学者。ふたつを結びつけるのは、想像の域を遙かに超えたある事実だった―
    +++

    『MAZE』 『クレオパトラの夢』に続く、神原恵弥シリーズの三作目。今回の舞台はT共和国である(イスタンブールと都市名を出しているのに……)。独特の異国情緒あふれた舞台設定と、謎の死の病、そして友人に依頼された人探しとその当人の死。そして、かつての高校の同級生三人が顔を合わせるという偶然(?)まで。謎の要素が冒頭から矢継ぎ早に並べられ、どこへ連れていかれるのかいささか不安になる。誰が味方で誰が敵か、ほんとうの目的は何なのか。恵弥の夢見と現実が出会ったとき、するすると絡まりが解けて道筋が見えてくるのである。スリリングでありながら、どこか物憂い雰囲気も漂う一冊である。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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