ブラック・ベルベット

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 979
感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238983

感想・レビュー・書評

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  • 腕利きのプラントハンターとして世界中を飛び回っている恵弥は、「D・F」と呼ばれる夢のような鎮痛剤の噂を追ってT共和国(トルコ)へと飛ぶ。
    知人から探すように頼まれていた日本人女性が目の前で殺され、何やら恵弥の周辺はまたしてもきな臭くなる。
    エフェソス、カッパドキアなど名だたる観光地をめぐっているのに、どこか現実感がなく、それはトルコなどではない、やはり「T共和国」という異質のパラレルワールドの国なのだと感じる。
    物語はぐんぐんと展開し、こう落ち着くのか、という場所に帰着した。恩田陸の語り方のうまさ、引きこんでくる力のすごさを感じる。

  • パンデミック????パンデミックで大パニック????なんぞと、妙な方向に期待して読みましたらば。
    あ、いつもの、旅と謎と、人をめぐるお話だ。

    しっかし、懐かしいなあ。この人、すごい初期キャラではないですか。
    とはいえ、すっかり過去二冊(MAZEとクレオパトラの夢)の内容忘れてるので、読んでなくてもしっかり楽しめます。

  • またしても大山鳴動して・・・って感じですね。読まなくてもよかったな。

  • 10.6.読了。久しぶりの恩田さん。今まで私が思っていた恩田さんの語り口とはちがうことに戸惑う。神原恵弥(かんばらめぐみ)シリーズ、第三作らしい。一作目を読んでおかないと主人公のキャラクターがわからなくて不利かもしれない。最後、明らかになるサプライズは面白かった。

  • 前2作と比べるとかなりコンパクトな印象。
    実際には何も起こらなかったに等しいし。
    次作以降の布石となると思われる話。

    こうも綺麗に話が纏まると、むしろ居心地が悪いと言うか物足りないというか。恩田陸に慣れたもんだなぁ。

  • トルコで謎の人物、アンタレスからの招待を受けた神原恵弥が、DFと呼ばれる謎の薬の謎に挑む。

    シリーズの3作目?くらいのようです。
    恩田陸氏がこういうミステリー系、ちょっと意外な気がしましたが、トルコの風景と登場人物のキャラで、おもしろく読めました。

    前2作品も読んでみたいと思います。

  • 発売日に買ったのに、著者が「ちゃんと風呂敷を畳めた頃」の神原恵弥シリーズ2作がとても好きだった分、今の恩田陸の手による新作を読むのが怖くて長い間放置してしまった。

    結論。風呂敷、畳めてた。ハードルが低いけどまずそこに驚いた。
    ただし面白かったかと言われれば別。終わりの見えてくるラスト50ページくらいまではわくわくするけれど、私が知っている「仕事のデキるかっこいいバイセクシュアルの神原恵弥」は出てこなかったし、結末も舞台のスケールの大きさの割にはだいぶこぢんまりしたものだった。
    昨日新刊が出たけれど、もう単行本で買うのはやめる時期がきたのかなと思う。それこそ小学生から大学生の終わりまで続けてきた習慣を変えることに寂しさはあるけれど、筆者の感性も私の感性も変わっていくから仕方ない、ね。寂しいな。

  • 2015 9/23

  • 恵弥みたいな友だちがほしい。笑
    偶然が重なり過ぎてる気がするけど、謎が謎を呼ぶ展開はハラハラドキドキで楽しめた。この後どうなったのか知りたい。

  • 図書館の予約の関係で2作目よりこちらの3作目を先に読んだ。やっぱり順番通り読んだ方が楽しめたかも。大勢に影響なしですが。謎めいた作品です。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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