君の膵臓をたべたい

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239058

感想・レビュー・書評

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  • 映画を先に見て。断然本の方が面白い!映画ではこれっぽっちも泣けなかったけど、ストーリーわかってるのに読んでて号泣。細かいやり取りがわかったし主演のお二人も良かったのでもう一度映画見たくなった。

  • 君が変えてくれたんだ。
    お互いを必要とし、そして君のようになりたかった。

    一日の価値は同じだ。
    必ず明日が来るなんて言い切れない。

    もし自分がもうすぐ死ぬとわかったら、どんな振るまいになるだろう?桜良のように明るく過ごせるだろうか?

    彼女の明るく振る舞う強さに感服した。僕との掛け合いが心地良い。二人が好きだ。

    さて、生きるとは?死とは?
    考えさせられますね。

    今更感はありますが、やっと読みました笑
    長い間敬遠してましたからね…

    でもほんとよかった。
    涙がこぼれたが最後は明るく終わってよかった。

  • オビには「読後、きっとこのタイトルに涙する」とか書いてありますけど、そこは別にそうでもなかったかなと私は思います。でも、この文言に込められた意味はとても心に響きました。この言葉を優しく抱きしめたくなります。大切な宝物といった感じ。

    読む前は、不治の病で余命いくばくもない女の子が男の子と出会って恋愛してどうのこうのという、私としてはあんまり好きじゃないタイプのお話だと思っていたので、今まで読む気にならずにいましたが、アニメ映画の予告を見て、どうにも気になってしまったので読んでみました。(そしてその直感は正解でした)
    物語の設定・あらすじとしては確かにそういう感じのお話ではあるのですが、死までの「先の短い時間と向き合う」ということとは別の、もっと普通の日常や生き方についてがテーマなのかなと思います。
    あと、この物語は恋愛じゃない気がします。正反対の二人が織りなす成長の物語。

    さて、低評価なレビューを読むと文章力表現力が酷評されていて確かにそう感じる部分はありますが、そういう部分はラノベだと思って軽い気持ちで読み進めればいいかなと思います。読者自身が想像力で補完しましょう♪

    実際に読了しての私の感想としては、個人的にはキャラクターが気に入りました。
    私も内向的で主人公くんと同じように人づきあいはドライで、焼き肉の好きな部位とかお菓子の好きな味付とかの好みも主人公とドンピシャで、そんな変な所に共感しました(笑)
    また、桜良さんのように「思いつきでグイグイくるけれども鬱陶しさを感じさせない子」にはとても憧れます。読み進めていくと、主人公と一緒にどうしてそういう子に惹かれるのかがわかってくる訳です。その辺りがこの小説を読んで良かったと思った私のポイントでしょうか。
    また、人生における巡り合わせに関しての考え方は最近思うところがいろいろあって、私としてはここも評価ポイントです。私も昔は主人公と同じようなことを思っていて、同じように変わってきた経緯があるので共感できました。

    主人公くんへの共感できることが多いのと、桜良さんにも一部共感する所もいくつかあって好きになっちゃったので、心に残った作品の一つになりそうです。

  • 恋愛小説と考えれば正に王道のシチュエーション。だけど何か違う。
    悲しくも切なくもあるはずなのに読んでいると何故が笑みを浮かべてしまう。
    二人が知り合えたのは偶然ではなく、それぞれが考えて行動したことによる必然。
    死を目前に人と触れ合う日常を生きようとする少女と人と触れ合う日常を知らない少年が心を触れ合わせていく姿が印象的。突然訪れた悲しみの中で、二人の心が通じ合っていたことが「君の膵臓がたべたい」という言葉で繋がる。名前を持った少年は悲しみを乗り越えて大きく成長していくだろう。

  • 校閲の本を読み終わってすぐに読んだものだから、いきなり3〜4行目に『昨日の夜の通夜 』と出てきて鼻白んでしまった。

    ずーっと続く二人の会話も個人的に嫌いなタイプ。(登場人物と作者が、粋な会話でしょ?と酔っている)
    自殺用のロープを探していると店員に言うのも性格悪い。

    ただ、「君だけは真実を知りながら、私と日常をやってくれてる」という彼女の思考は理解できる。

    話題になった本だから読んでみたが、好みではなかった。
    私が少し涙ぐんだのは、地味なシーンだが、主人公の両親の部分。

  • 正直なところ、個人的には普段この雰囲気で話題になる作品は敬遠しがち。(生死が関わって「泣ける!」的な。)でも、この作品の大きなメッセージはそこじゃなくて。敬遠しないで読んでよかった。
    これは若い世代に是非勧めたい作品。文章のスタイルと全体のテーマが絶妙だから、あまり小説の類に馴染みがなくてもきっと入りやすいはず。

  • 本当に素敵だった。読み終わったあと、暫く余韻に浸りたくてポーッとしてた。

    自分が自分である事を確認できるのは他人との関係、という一方でそれとは逆に自己完結してるように見える主人公に憧れを抱く桜良。人は似た者同士だから惹かれるのか自分にないものを求めるのかどっちなんだろう、ってな事を若い頃は考えたよなぁなんて思い出す。

    ストーカーの疑いをクラスメイトにかけられた時、何故そういう状況に陥ったか?について「一緒にいるから」ではなく「きちんと皆と話さないから」というのは何かハッとした。

    固有名詞を排除した書き方も全体の雰囲気づくりに一役買ってるみたい。二人の関係性に集中できた気がします。

  • 私には、あんまりぴんとこない小説だった。
    娘から、今、今読んでる本、つまんない!とメールが来た。
    何?と返信したら、この本だった。
    おんなじ感覚なのかな?

  • これ、男性(特に元男子)が読むとクラクラ来るだろうな~、と思った。
    実は昨年『今年読んだ本の中で一番面白かった』と知り合いのおぢさん(私より年下だけど)にすすめられて読むことにしたのだが、なるほどね、って感じ。

    しかし女子高生が「わっはっは」と笑うかなあ。
    それだけ豪快な性格ってことなのかもしれないけど、ちょっと違和感。

    作者についての詳細がほとんどわからない(男と言うことくらいで)のだが、少々回りくどい言い回しが鬱陶しい、と思ったものの、読んでいるうちにだんだん慣れてきて、ついにはそのやりとりが楽しくなってきたのが可笑しい。

    かなりブラックな青春だね!

  • 感動した。まさかそんなことで死ぬとは。

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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