- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575515039
感想・レビュー・書評
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5人の視点でぐるぐる周りながら、核心に迫っていく。
上手くまとめてあるなぁと思いました。
でももう少しシャープに真相を描いてくれたらなお良かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでみての率直な感想としては
なんだか言いたい事や思いをちゃんと伝えなかった故の
運の悪さをすごく感じました。
同級生が不審者に連れられて殺害されてしまった時に
一緒に遊んでいた3人と、殺害された子の親の
色々ありすぎる経緯や自身での罪の償い方が
非常に残酷に書かれています。。。
結局4人とも殺人事件や事故に巻き込まれていきます。。。
こんなの現実にあったら困ります。
他に出てくる人物も問題ありまくりです。
話はいろんな方向に展開しますが、
最後には最悪な感じで全てまとまります。
まあ終わりはすべて過ぎ去って、すっきりと言う感じですが。 -
「告白」のように、各段それぞれの独白で構成されている本。
小学生の時に殺された少女と 最後に一緒にいた4人の同級生(と被害者の母)が、大人になってから語られる話。
被害者の母がかけた呪いの言葉によって、少女達はそれぞれどこか歪んだ大人に成長しているのですが(お人形、しっかり者教師、引きこもり、警察官愛)本人達がわるいだけでないのに、周りも巻き込んで不幸になります。…女って怖い、とはっきり言える内容でした。
最後はやはり黒幕?の、母によって締められます。 -
重そうだし、読み進めるのが嫌になるかと思って読み始めたけど…
実際はカナリ、サクサク読めた。
湊かなえさんの本は初めて読んだけど、文章が読み進めやすいのかカナリの短時間で読み終えた。
最後に犯人の男がどぉなったのか、だけ詳しく知りたかった…。 -
『告白』を読んで湊さんの作品に興味を持ち、期待し購入した一冊。期待を裏切らず、面白い作品でした。文章形式は『告白』と全く一緒で、『えっ!あの特異な形式をまた!?』と少し面食らったものの、当然ながら内容は違っていたので、素直に読み進める事が出来ました。ただあまり連発するとマンネリ感が出てしまうかも…
ただ、この方の所々出てくる現代社会のくそったれに関する批判が凄く共感できて大好きです。今回も臨時PTA総会での描写で出てくる、ありがちな問題保護者に向けた何気無い呼び掛けは『もっと言ってやれ』と思う。普段からこの手の事に問題意識を持たれている方なんだなぁと思う。
また別作品を読んでみたいと思います。 -
父から借りたもの12
小学生の時、友達を殺した犯人を目撃した4人の少女たちに起こる、恐ろしい罪の連鎖。
章ごとの独白形式は引き込まれる。こういう書き方好きです。
ただの(というのも変だけど)少女殺害事件にとどまらず、まさかの犯人と被害者母の繋がりも明らかになる。
それぞれの贖罪のかたち。 -
多視点作品で、告白と同様に少しづつ真相が暴かれていきます。
いやぁ相変わらず(?)救いがない印象だけど、最後に二人はさっぱりしているし、救いはあったのかなーと。
今作は女性視点のみで、それぞれの章で独白が続いていきます。
女性のみという所が、この作品の怖さを引き立てています。
そんな難しい話でもないのでさらりと読めますが、暗くなります(笑)。 -
とにかく続きが気になって、あっという間に読み終わりました。
結局は自業自得ってことですかね?
くまの子が一番かわいそうだと思いました。 -
そんなに期待してなかったからか、案外おもしろかった。私は教育に関して考えることがあったので、教師が話す場面には爽快感を感じた。
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率直に面白かった。
早くオチが読みたくて、途中で休むことなく読破。
ただし、最終章は私的にはなくても良かったかなと思えた。
妙にまとまって無理矢理丸くおさめた感じ。
しかし、それを差し引いても、
読み物としては充分楽しめる作品。