誰かが足りない (双葉文庫)

著者 : 宮下奈都

• 双葉社 (2014年10月16日発売)

感想・レビュー・書評

[miyukiさんの感想 · 2021年7月29日]

「ハライ」というレストランを訪れた６組の客の物語。短編連作である。
著者らしい優しい目線で登場人物たちを描いている。
一作ずつ独立した作品としても問題なくそれぞれ、興味ある内容で、それぞれの登場人物たちの関係性はないのだが、この６作品の登場人物たちが同日にレストランにやってくるという、面白い終盤が用意されている。ほのぼのと心が暖かくなる作品だ。

[ぺろり菌さんの感想 · 2021年7月24日]

読みやすかった
ラスト10/31の話が見たかった

[ゆふぃさんの感想 · 2021年6月14日]

タイトルから勝手にミステリーだと思い込んでました。実際は、レストラン「ハライ」に食事をしにきた６組の予約客の、それぞれのエピソードが語られた短編集でした。冴えないコンビニ店員、夫を亡くしたおばあちゃん、ビデオカメラが手放せないお兄ちゃん、不器用な女係長、オムレツ上手なコック見習い、匂いがわかってしまう女性。おばあちゃんの話はとても悲しくて嫌だ。けど息子夫婦が優しくて素敵。匂いの話は優しく言い聞かされた気がした。この作家さんは初めてだったけど、他の作品も読んでみたいな。

[くまちゃんさんの感想 · 2021年5月27日]

評判のレストラン「ハライ」を巡る6組の人間模様。面白かった

[パン食べ隊さんの感想 · 2021年5月21日]

ハライという誰かの記憶にあるレストランのオムニバスストーリー。
ハライはどんなか分からないよ、みんなの中にあるレストランだよ。

[chaさんの感想 · 2021年5月15日]

足りない気持ちをアジアウ
ハライのテーブルにて

[サタケタカアキさんの感想 · 2021年2月24日]

どの章も何か刺さるものがある。
兄妹の章、幼馴染の章、料理人と客の章が特に好きだった。
人のあり方を考えさせられる良作。

[taumogさんの感想 · 2020年5月7日]

おいしいと評判のハライというお店に予約を入れる短編集。認知症ぽい人がリアルで身に染みた。

[中の人さんの感想 · 2020年2月25日]

つまんな

[莉庭さんの感想 · 2019年12月8日]

「誰かが足りない」という空虚を抱えている人たちが、レストラン「ハライ」に同じ日に予約して訪れるまでを描いた物語。食べたら幸せになれるのは何故なのか、ネックになっているハライの魅力をもう少し伝えて欲しかった。各々の疎外された人の心がよく汲み取れていて、それがさらりと静かな筆致で諄々と心にしみこんでくる。

著者プロフィール

1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年、第3子妊娠中に書いた初めての小説『静かな雨』が、文學界新人賞佳作に入選。07年、長編小説『スコーレNo.4』がロングセラーに。13年4月から1年間、北海道トムラウシに家族で移住し、その体験を『神さまたちの遊ぶ庭』に綴る。16年、『羊と鋼の森』が本屋大賞を受賞。ほかに『太陽のパスタ、豆のスープ』『誰かが足りない』『つぼみ』など。

「2018年 『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。　　　』 で使われていた紹介文から引用しています。」