姥捨ノ郷 ─ 居眠り磐音江戸双紙 35 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575664782

感想・レビュー・書評

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  • 居眠り磐音シリーズとしては、結構長くかかって読み終わったかも。最近磐音があんまり活躍しないのでつまらん。やっぱり白鶴とおこんの間でフラフラしていた頃が一番面白かったかも。

    さて今回は、老中田沼意次の魔の手から逃れて、忍びの霧子が生まれ育った場所へと隠れる磐音とおこん。今回は磐音を追いかけてくる魔の手は迫らず、割と落ち着いた巻だった。磐音の弟子の二人が磐音たちに会いたくて磐音たちの所在を突き止めるのもまたおもしろい。でも、あの弟子二人が行きつけたってことは、田沼の刺客も行けるんじゃないの?とか思うんですけどー。さてご懐妊だったおこん。やっとこさ男の子生みました。名前は空也。この子はいったいどんな育ち方していくんでしょうかねえ。それまた楽しみだったり。

  • 江戸を離れてから、ちょっと迷走気味な主人公一同ですが、本作でもまた旅に出ることになりましたね。
    ま、奥さんの身体の状態もあるせいか、主人公一同はそうそう事件に巻き込まれるようなことが無いようです。
    本作の読みどころは、どちらかというと軍鶏二人の活躍というか、いつの間に忍者並みになってるんだ?って印象を受けるような、二人の山中パートですね。(^^;

    さて、とりあえずとは言え、あんなところに腰を落ち着けてしまった以上、次巻でどういう行動に出るのかが予想つきませんね。
    いっそ、江戸に帰るのかな?はて?

  • シリーズ第35弾。今回はなかなか険しい旅路です。そして昔懐かしい名前がやたら出てきます。最後の最後に目出度い話もあります。そこそこ盛り沢山でこれから先への期待に繋げています。田沼意次に引導渡しそうな人物もカスってきます・・・。

  • 尾張名古屋城下の長屋に落ち着いたのも束の間、田沼一味の謀略によって尾張を出なくてはならなくなった磐音一行が新たな落ち着き先に目指したのが「姥捨ノ郷」

    巻の半ばあたりで、佐野善左衛門なる人物が思わせぶりな登場。普通の歴史の教科書には出てこなかった人物だった(と思う)が、ググると何かと出てきて、本書の今後のストーリー展開があれやこれやと想像できたのは、これまた興。次巻あたりから、そろそろ大きな動きになるということか。

    (2011/2/24)

  • 尾張名古屋に落ち着いた磐音たち一行だったが、そこも安住の地ではなかった。

  • 居眠り磐音江戸双紙35~尾張名古屋に落ち着いて出産を控えるおこんと磐音の下に田沼一派の新たな刺客が遣わされ撃退したが、御三家筆頭のお膝元にまで田沼の手が及んできて新たな逃避行に出るが、茶屋家の船に乗り込んで安芸浅野氏の広島に出向くことを叫び回りながら早々に船を下り、陸路で琵琶湖から比叡山で一休みをし、霧子の故郷である裏高野の雑賀衆の隠れ里への険しい山道を辿る。筑前の松平辰平と高知の重富利次郎には磐音一行の便りが寄せられ、二人は合流を期して和歌山領内に入るが隠れ里は安易に見つかるものではない。金剛峰寺の奥の院に向かう二人は紀州の地回り役人に怪しまれ、磐音は旅の武芸者に命を狙われる。隠れ里で大晦日の平穏を取り戻したおこんに元旦男児を無事出産し磐音は空也と名付ける~おお・・・もう35冊なんだね。凄いもんだ。子連れになったが、弥平や霧子・辰平や利次郎がいるから、妻子を置いて出掛けることができるぞ。江戸には槍折れの小田もいるしね

  • 尾張家に続き雜賀衆まで味方につける磐音。今後さらなる味方も現れる予感。全国各地の力を得て、いよいよ田沼への逆襲が始まる!って時が楽しみ。

  • 尾張も安住の地ではなかった…追い詰められながらも、明日を信じて生き抜く磐音とおこんの二人。
    そして、たどり着いたのは高野山の隠れ里。
    家基を守った旅での出来事が、二人を神聖な魂の宿る場所へと繋がっていったのです。
    あくまでも小説…と思うけれど、実際の人生も、それまでの生き様が後に影響していくと、半世紀を生きてきて感じます。

  • もう、惰性でよんでます。
    最初の頃のような市井の出来事の方が楽しく読めたなぁ。重くって、辛くって、なんだか面倒です。
    でも、次の本がでたら又読みますけどね。

  • まだまだ波乱含む展開が想像されるが、頼もしいハラハラする展開がまた面白かった。
    次巻も楽しみである。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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