徒然ノ冬-居眠り磐音江戸双紙(43) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575666168

感想・レビュー・書評

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  • 今回ははでな斬り合いのシーンは無い代わりに、霧子の回復を中心に磐根のまわりの人物達がそれぞれにあたらしい生き方を見つけようという展開、長い連載において作者の巧みな展開に一気読み。すこしマンネリ化したシーリーズだが、自作が楽しみになった

  • 胸のすくようなチャンバラシーンも特になく、様々な人が少しずつ顔を出し、全体的に意地を張らなくなりつつある。
    あれだけイライラさせられた武左衛門が物わかりを示し、霧子も一人の女の顔を見せ、弟子達も旅立ちを考え始める。
    確実に物語の大団円に向けての準備が始まっている。

  • 霧子が助かってホッとしました。
    ますます磨きがかかる磐音さまの剣の腕、
    人としての奥の深さ、
    今後の展開がまた楽しみです。

  • 前作で田沼一派の攻撃により毒矢を受けた霧子と、彼女を見守りなんとか正気を取り戻そうとする磐音たちの懸命の努力と祈りから物語は始まる。

    どちらかというといいとこなしの武左衛門がなかなかいい味を出しているし、利次郎の愛情と優しさが温まるし、磐音たちの結束や絆が描かれた一作だった。
    長寿シリーズになると脇役端役にも味が出てくるものだけれど、本作もまさにその通りで、さまざまな登場人物たちの人生が、物語の本筋から時々逸れつつも色どりになっていていい。

    それにしても、田沼一派と緊迫した関係は続いても和気あいあいと仲の良い江戸坂崎道場の面々に引き比べて、かわいそうなのは磐音の元許嫁の奈緒だ。
    藩騒動に巻き込まれて実家は断絶、家族のために遊女となり、吉原の太夫に昇りつめて山形のお大尽に見初められて落籍されたと思いきや先だってはその夫が巻き込まれる紅花騒動が起き、そして今度はこれか・・・と、艱難辛苦も極まれり、で、作者が用意した境遇が不憫でならない。

  • 2020.05.18読了

  • 霧子か目覚め、大きな物語の進展はないもののいろんなものが少しづつ前に進む巻。
    奈緒だけがきになりますなぁ

    2020.3.22
    41

  • 2月-10。3.0点。
    霧子の回復物語。前巻で毒矢を受けた霧子。
    死線を彷徨うが、復活へ。
    田沼意知が急遽里帰りするが、謎は次巻以降。

    相変わらずの動きの遅さ。

  • 弟子とか、子供世代の成長が著しいですね。
    敵が比例して成長するというか、強くなるわけでもなく、ちょっと緊張感に欠けてきた気がします。
    田沼の息子の行く末も、史実としてわかっているので、脅威として考えづらいのもちょっとね。
    シリーズとして長くしすぎたのかなぁって感じです。
    田沼親が死ぬところをクライマックスにして、そこら辺でまとめていれば良かったのになぁ。

  • 2015/10/8
    ちょっと退屈な1冊。
    霧子が回復していくのはよかったけどそれ以外は短気な佐野氏への田沼の工作とか身分や人間関係の説明とかめんどくさいね。
    あと奈緒もなーもういいよなー
    早く佐野っち暴れないかな。

  • 読みました。もうすぐ追いつきます。

著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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