ぼおるぺん古事記 (一)天の巻

著者 :
  • 平凡社
4.13
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本棚登録 : 1168
感想 : 136
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (130ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582287462

感想・レビュー・書評

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  • 最低限の注のみで、古事記の原文を漫画で読むという試みに驚かされるも、こうの 史代が描く神々達は愛らしく表情豊かなので、すんなりと神話世界に入っていけます。
    八百万の神々の名が次々と記されて登場する様子がなんとも圧巻。
    愛らしく、我侭で残酷で自由な人間より人間らしい神々達。
    国造りの神話で、日本地図上に場所が示される描写によって、古代と現在の日本との連続性を感じる事ができるのではないでしょうか。

    ボールペンの素朴な線なので、単純化された画面にみえながら、何度も読むと緻密に描き込まれた細部が表れてくるのも面白いところ。

  • 絵がかわいくてすき。
    スサノオは扱いにくい神様なんだけど、私たちの世界にも扱いにくい人っているし、その人も神様かもってつきあえるとなんだかいいなと思いました。こういう解釈ができたのはこの漫画が初めて。憎めない感じなんだよな。

  • 内容はちと難しいけど、こうのさんの絵で読み解けるので、なるほど〜という感じ。
    現代語訳の古事記なら読んでみたいな〜とか思ってみたり。

    それにしても描き込みすごいです。

  • 文章は原文なのだがマンガ形式なのでそこそこ読めてしまう 黄泉の国のイザナミの表現がすごく好き

  • 昔の神様の話は面白い。

    日本ってほんと八百万の神様が居るなー、って感じられる。
    どうも一神教の神様ってピンとこない。土地柄に恵まれている日本では、こういった八百万の神々の世界の方がしっくりくる。

    あと古事記って、夫婦喧嘩や兄弟喧嘩の話でもあるんだよね。
    すごく人間臭い。

    天照大神が女の神様っていうのも、すごく興味深い。

    世界の様々な宗教で、女の神様が一番偉い、というのもあまり無い。日本の国柄を現してるように思える。

    で、それがこうの史代さんの絵で親しみが湧く形で描かれている。
    天照大神と須佐之男命のやり取りも、しっかりした姉と、わがままな弟の関係性がよく出てるし。

    こういう作品がもっと増えるといいんだけどなー。
    2巻も楽しみです。

  • 今年は古事記編纂1300年、ということで。古事記と宮崎は深く関わっているから、親しみがある。こうの史代さんの画風で、さらに親近感。

  • 読みたいよみたいと騒いでいたらお友達の子がくれた
    ほんとにほんとにありがとう

    ここ数年でいちばん好きな漫画であり参考書である。まちがいなく
    神話とかわかんないしとか、宗教くさくてにがてとかいう人もたのしく読めるとおもう

    ボールペンのざらついた感じが雰囲気に合っててとってもすばらしくよい

    あんまし漫画を読んでアニメ化してほしいって思わないけど、これはぜひアニメ化おねがいします…ぜひとも…

  • 古事記は読みたいけどちょっと敷居が高い。ってひとにはちょうどいいかも。とても分かりやすく古事記の世界に触れられます。続編も楽しみ

  • ボールペンならではの素朴で表現豊かな線画の世界。
    古語の調子も軽やかに、何ぞ高尚な諸々――古事記である事すら忘れて素直に楽しめた。
    格調高い質感のカバーや帯、薄い和紙の風合いのページを和綴じにして収録された和文ボールペン書による原文など、工芸品のように細かな工夫を凝らした装丁にも気分高まる。

    やはりオンライン版にあった日誌風欄外が収録されていなかったのは甚だ残念。
    [参考]
    ウェブ平凡版ぼおるぺん古事記
    http://webheibon.jp/kojiki/

  • 買うた

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著者プロフィール

こうの史代:1995年デビュー。広島市生まれ。代表作は「さんさん録」や、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞作「夕凪の街 桜の国」、アニメーション映画のヒットも記憶に新しい「この世界の片隅に」など。

「2022年 『ぴっぴら帳【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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