神の発見: 書き下ろしエッセイ+ト-ク

  • 平凡社
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本棚登録 : 67
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582832525

感想・レビュー・書評

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  • キリストの教えに、最後まで耐え忍ぶ者は救われるとある。前後の言葉の流れから、最後まで耐える、ということは、愛を失わない、という意味と考える。

  • カトリック司教の森さんと五木さんの対談

    「高い、絶対的なところに、拠り所を求めようとするのは、もともと弱い存在の人間の宿命です。」

    あまり、楽しくはなかった。
    タイトルと表紙にインパクトはあった。
    対談である必要性も感じなかった。

    宗教にはいろいろな形があるね。

  • 仏教とキリスト教の溝の深さというか宗教の排他性を再認識。五木が、率直というか無邪気に森司教に質問するんだが、司教の方は軽く受け流している感じ。質問にもマトモに回答していないので、あまり対談になってない。よくこんなの書籍化したと思うが、異宗教間における対話成立の困難さという現実を提示する意味はあるのかも。

  • 文字が必要以上に大きくて読みやすい本でした。うまく作れば厚み1/3くらいには出来そうです。表紙と帯を見ると売る気まんまんな感じがします。

  • 仏教徒の五木寛之と、カトリック司祭の森一弘の対談本。仏教徒とキリスト教徒の対談、というテーマで買ったが、開けてみると五木寛之の方はどうやら浄土真宗。浄土系宗派(主に真宗)とキリスト教は、学会から見ても比較される傾向にあるというから、なあんだと最初は思ったけれど、だからこそ異宗派同士の二人の人間の対談が成立したといえる。五木寛之自身はキリスト教のことはほとんど知らず、それゆえ仏教分派・浄土真宗を背負って対談する側として、新たな発見を次々見せ付けてくれる。お互い新たな発見を得つつ、肩肘張らずに一個の人間として会話を交わしている感じなので、無宗教者も無神論者も仏教徒もクリスチャンも、先入観なしで読める良書といえる。五木寛之って「青春の門」だけしか知らないけど、実は青春の門だって読んだことがない。読んでみて「あの五木寛之か」と思った程度で、五木寛之のことは何も知らないに等しく、自分自身も先入観なしで読めた。浄土真宗研究者だなんてもちろん知らなかったし。二人とも宗教者とは思えないくらいフラットな対談なので、読む側も気合など入れずに適当に読むだけでいいと思う。それだけで得られるものは充分にある。宗教について語っていながら、胡散臭い感じはしない一冊なので、単なる対談本、異なる思想の入門書としてお薦めできる。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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